1. top
  2. プロジェクト
  3. 平成22年度のプロジェクト
  4. 感情・認知機能におよぼす他者・モノの影響 (『きずな形成』領域)

感情・認知機能におよぼす他者・モノの影響 (『きずな形成』領域)

研究代表者
吉川左紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
連携研究員
渡邊克巳   東京大学・准教授 認知科学・認知神経科学・Ph.D.
佐藤 弥   京都大学・准教授 認知科学・認知神経科学
齋木 潤   京都大学・教授 認知神経科学・Ph.D.
加藤寿宏   京都大学・准教授 脳機能リハビリテーション学・修士(教育学)
佐々木玲仁 九州大学・准教授 臨床心理学 博士(教育学)
小森政嗣   大阪電気通信大学・准教授 認知心理学・博士(人間科学)
共同研究員
有賀敦紀  イリノイ大学・PD 実験心理学・博士(心理学)
北村美穂  東京大学・協力研究員 実験心理学・博士(文学)
布井雅人  京都大学・大学院生 学振特別研究員DC2 認知心理学・修士(教育学)
センター参画
森崎礼子  京都大学こころの未来研究センター 助教
長岡千賀  京都大学こころの未来研究センター 研究員
上田祥行  京都大学こころの未来研究センター 研究員
他者に見られることや他者の存在によって、人の心の状態や行動は大きな影響を受ける。それは、当面の課題に対する集中力を低下させるなどの負の影響を及ぼすこともあれば、逆に注目によって認知機能の亢進が生じる場合もある。また、仏像のように、実際の人ではないモノであっても、その存在は人の注意をひきつけ、ときには畏怖や安堵の感情を引き起こして、人の認知、感情、行動に長期的な影響を及ぼすことがある。また、心理臨床のカウンセリングでは、クライエントの描画や箱庭作成過程を「見守る人」の重要性が、古くから経験的に知られている。こうした、人の心や行動のさまざまな側面に及ぶ他者・モノの影響について、その特徴や仕組みを明らかにすることは、人の認知・感情機能や行動を適切に調整し、学習機能が最良の状態で発揮される条件を明らかにするうえで重要である。本プロジェクトは、こうした「周辺にいる人やモノのもつ影響力の正負の側面」について、認知科学、認知神経科学、臨床心理学、リハビリテーション学などさまざまな観点から実証的に明らかにすることをめざしている。本プロジェクトの成果は、老若男女を問わず、人が自己の心の状態や行動を最適化するうえで活用でき、さらにそうした人の行動をサポートする周囲の人たちにとっても役立てられる有益な情報源となることが期待される。

2010/04/12

PAGE TOP