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モノと感覚・価値に関する基盤研究

研究代表者
大西 宏志 京都造形芸術大学 准教授
連携研究員
岡田美智男 豊橋技術科学大学 教授
原田憲一 京都造形芸術大学 教授
稲賀繁美 国際日本文化研究センター 教授
共同研究員
藤井秀雪 京都造形芸術大学ものづくり総合研究センター 主任研究員
上林壮一郎 京都造形芸術大学 准教授
近藤高弘 陶芸作家
渡邊淳司 日本学術振興会・特別研究員(PD)
センター受け入れ教員
鎌田東二 京都大学こころの未来研究センター 教授
私たち日本人が「モノ」と言ったときには、「もののけ」、「もののあはれ」、「ものがたり」というように、その「モノ」の向こう側に、何かの存在、他者とのつながりといった、物質以上のニュアンスを感じ取ることができる。しかし、それは人間のどのような性質によって実現されているのだろうか。2006~2009年度、京都大学こころの未来研究センター 鎌田東二教授によって、「モノ学の構築―もののあはれから貫流する日本文明のモノ的創造力と感覚価値を検証する」をテーマとする研究会(モノ学・感覚価値研究会)が発足、運営された。その成果の一つとして、2010年3月にモノと感覚価値を科学的視点から探求するシンポジウムが開かれ、領域を超えた新たな視座がもたらされた。本提案では、そのモノと感覚・価値に関する研究の議論を深めるとともに、その研究方法論および、研究基盤を構築することを目的とする。モノと人のあいだには、その表象や真善美を表す感覚、そして、何かは何かより大事であるという価値が生じる。本研究は、そのメカニズムを、モノを作る側、人間を分析する側の二つの方向性から理解することを試みである。その成果は新たな研究分野の萌芽となるとともに、既存の研究分野をより広い視点から相対化することに繋がる。

2010/04/28

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