1. top
  2. 出版・論文
  3. 内田准教授の共著書「農をつなぐ仕事 ~普及指導員とコミュニティへの社会心理学的アプローチ~」が出版されました

内田准教授の共著書「農をつなぐ仕事 ~普及指導員とコミュニティへの社会心理学的アプローチ~」が出版されました

no_wo_tsunagu.png 内田由紀子准教授と竹村幸祐 京都大学経営管理大学院助教(こころの未来研究センター連携研究員)の共著「農をつなぐ仕事 ~普及指導員とコミュニティへの社会心理学的アプローチ~」(創森社)が出版されました。
 社会心理学・文化心理学を専門とする内田准教授と竹村助教は、こころの未来研究センターでの「きずな形成」プロジェクトの一環として、2009年より「農業者をつなぐ」普及指導員という職業にスポットをあて、心理学の視点と方法で「普及指導員が農村社会で構築するきずな」を検証しています。全国で活動する数多くの普及指導員を対象にした大規模な調査を通してその役割を浮き彫りにすると共に、農村社会における社会的な「つながり」がどのように形成されているのかを明らかにし、地域社会や組織の根幹をなす「人と人をつなぐ」行為の重要性と”ワザ”について分析しています。
 長期に渡って繰り返し行ったアンケート調査や、全国各地の農村における普及指導員の働きをたずね歩いて地道に重ねたインタビューなどの研究成果をまとめた本書には、「つなぐ仕事」における普遍的ともいえる知恵が詰まっています。例えば、普及指導員のロールモデルの特徴として高い得点を得たのは、「説得力のある言葉や行動を通じて相手を納得させる」「知識や技術を実際に活かす」「農業者の視点に立ち、相手の心を理解しようとする」「熱意・情熱を持って人に接している」「知識や技術を伝えるのがうまい」の5項目でした。また、普及指導員の日々の業務での感情経験に関する研究結果では、「知識・技術、また、コミュニケーション能力の高い指導員ほどポジティブ感情を経験しやすくネガティブ感情を経験しにくい。特にコミュニケーション能力がより強い効果を持っていた」ことが分かりました。これらの結果は、農業普及という枠を超えて、広くビジネスシーンや教育現場など様々な場面においても参考になりそうです。
 また、本書には普及に関わる人々から執筆協力を得て集めることができた貴重なコラム10本も掲載されており、農をつなぐ人々の思いや経験談が生の声で伝わってきます。さらに心理学の豆知識を分かりやすく紹介した記事も散りばめられており、広く一般の方に読んでいただきやすい内容となっています。
 内田准教授と竹村助教は、書籍刊行にあたってこのようにコメントしています。
no-wo-tsunagu2.png「普及指導に携わる人が行っているような『人と人をつなぐ』という仕事は、農業現場に限らず、地域社会や組織の根幹をなすものだと考えています。一方で、そうした仕事はともすればその重要性が見えにくいものでもあります。私たちはこうした『見えにくいけれども重要なもの』に対して、心理学ならではの視点を用いて分析を行い、この著を記しました。この本を通して社会におけるつながりの重要性と、その構築におけるスキルを、農業関係者や心理学関係者のみならず、日本の多くの人たちに伝えることができればと思います」。
 書籍はアマゾンやおもな書店で販売中です。ぜひ手に取って、農をつなぐ仕事から「人と人をつなぐワザ」のエッセンスや「つなぐ力」の価値と可能性を読み取ってください。
『農をつなぐ仕事 ~普及指導員とコミュニティへの社会心理学的アプローチ~』
発売日:2012年11月19日
定価:1,890円(本体1,800円+税)
A5判・184頁
ISBN 978-4-88340-274-8 C0061
発行元:創森社
[主なもくじ]
刊行に寄せて 吉川左紀子 こころの未来研究センター センター長
第1章 コミュニティでの「つながる」力、「つなぐ」力
第2章 農村コミュニティに欠かせない「つながり」 
第3章 普及事業とは~スペシャリスト機能とコーディネート機能~
第4章 社会心理学調査からみ見る「つなぐ」仕事の実像
第5章 「つなぐ」仕事のワザとコミュニケーション能力
第6章 「つなぎ」力アップへの社会心理学的アプローチ
書籍の紹介ページ(Amazon.co.jp)へ

2012/12/10

これまでのニュース
年別リスト

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2008年

2007年

PAGE TOP