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「社会的こころ」の多様性の進化的・遺伝的基盤に関する研究-双生児法による

研究代表者
安藤寿康 慶應義塾大学文学部 教授
連携研究員
敷島千鶴 慶應義塾大学先導研究センター 研究員
センター受け入れ教員
平石界 京都大学こころの未来研究センター 助教
【研究目的】
社会的生物としてのヒトは、進化の過程で、生存と繁殖のために必要な資源の適切な分配のために、さまざまな心理的・行動的な適応方略を創発し、社会的な役割分担や互恵的利他性などに基づく「社会的こころ」として、社会的態度や協力行動のような形で文化の中で機能させている。近年このような「社会的こころ」の多様性(個人差)が、個体発生過程の環境要因のみならず遺伝要因の影響も受けて形成されることが明らかになってきた。本研究ではこうした「社会的こころ」の形成過程とその多様性の機能を支える進化的・遺伝的基盤について、進化心理学と行動遺伝学の理論に基づいて、双生児法を用いて実証的に明らかにすることを目的とする。
【期待される成果】
これまで独立に発達してきた行動遺伝学と進化心理学の理論を統合し、ヒトの社会性とそれを支える認知機能の生物学的基盤に関する新しいアプローチを築くことに寄与するとともに、社会構造や教育制度など現実社会の新たな理解の仕方を構築する中で、ヒトがより適応的に生きるための実践的示唆をうることも可能となる。

2010/04/28

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