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共感的対話の相互作用性 (『きずな形成』領域)

研究代表者
吉川左紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
連携研究員
桑原知子 京都大学教育学研究科・教授
渡部幹  早稲田大学高等研究所・准教授
大山泰宏 京都大学教育学研究科・准教授
小森政嗣 大阪電気通信大学・准教授
畑中千紘 立命館大学学生サポートルーム・契約カウンセラー
センター参画
長岡千賀 京都大学こころの未来研究センター 研究員
                                            (教員提案型)
本研究プロジェクトは,心理臨床のカウンセリング対話に焦点をあて,臨床家と非臨床家,および熟練した臨床家と経験の浅い臨床家の対話の特徴を比較して,優れた聴き手,上手な聴き手のもつ特性を明らかにすることを目的としている.具体的には,対面対話における,身体動作,表情,周辺言語(「間」や発話速度など)のシンクロニーと,上手な聴き方との関連を調べ,受容的な話の聞き方の定量的モデル化を行う.このプロジェクトを通して,カウンセリングのような,長期間にわたる対話を動機付ける要因は何か,対話が自己認識におよぼす影響はどのようなものかなど,人間にとって「対話すること」がもつ意味をさまざまな角度から実証的に検討し,明らかにすることをめざす.
熟練したカウンセラーの「聞き手」としての技能や,「深い対話」の成立要件を明らかにすることにより,家族間の対話,教育現場での対話,ビジネス場面での対話など,さまざまな人間関係におけるコミュニケーションを促進する手立てについて有益な情報が得られるとともに,コミュニケーション不全の生起因が明確になることが期待される.さらに,コミュニケーション不全によるストレスや対人的なトラブルを回避するためにも,本プロジェクトの成果を広く役立てることができる.

2011/06/23

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