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新人看護師のストレス予防とSOC改善調査 (『現代の生き方』領域)

研究代表者
カール・ベッカー 京都大学こころの未来研究センター 教授
連携研究員
赤澤千春 京都大学医学研究科准教授 人間健康科学系専攻 (博士)
近藤恵  天理医療大学設立準備室・助教
共同研究員
駒田安紀 京都大学人間・環境学研究科・博士後期(医療社会学)
中嶋文子 京都大学人間・環境学研究科・博士後期課程
                                            (教員提案型)
 新人看護師は、不慣れな仕事と緊張度の高い職場で、燃え尽きる傾向にあることがよく指摘されている。本調査は、見込みとしては200箇所もの近畿圏内の病院の協力を得て、一年に亘る新人看護師の精神的変容と、それに対する指導や教育の状況を測るものである。アンケート調査では首尾一貫感覚 (SOC: Sense of Coherence)をはじめ、燃え尽きの傾向と程度、健康状態などの関連について調査する。一年に4回の同じ尺度を用いた調査を行い、それぞれのオリエンテーションや教育的イベント、また疲労の時間的影響を探るのである。
 研究目的は、看護師の燃え尽きに繋がるとされる環境的要因と精神的要因、さらにストレスの時間的経過の影響などを突き止めることによって、看護師の支援や持続性を高めることである。健康生成論に基づいたSOCを測定することにより、新看護師が持っているストレス対処能力の違いを特定し、それによる適応状況の違いを明らにできる。効果としては、新看護師の精神的支援、コーピング・メカニズム、そして危険信号の事前把握により、さらに適切な指導と支援を目指し、看護師の離職防止に繋いでゆくことが期待できるところである。

2011/06/23

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