1. top
  2. プロジェクト
  3. 平成23年度のプロジェクト
  4. 発達障害への心理療法的アプローチ (『発達障害』領域)

発達障害への心理療法的アプローチ (『発達障害』領域)

研究代表者
河合俊雄 京都大学こころの未来研究センター 教授
連携研究員
田中康裕  京都大学教育学研究科・准教授 臨床心理学・博士
岡田俊   名古屋大学院医学研究科 精神医学・博士
黒川嘉子  佛教大学文学部・准教授 臨床心理学・博士
高嶋雄介  天理大学・講師
畑中千紘  立命館大学学生サポートルーム・契約カウンセラー
共同研究員
小木曽由佳 京都大学大学院教育学研究科・D1
田中崇恵  京都大学大学院教育学研究科・D1
加藤のぞみ 京都大学大学院教育学研究科・D1
井芹聖文  京都大学大学院教育学研究科・M2
土井奈緒美 京都大学大学院教育学研究科
                                            (教員提案型)
発達障害に関しては、近年脳科学による研究が進み、またそれに伴い、薬物療法と訓練教育が中心的な対応になりつつある。心理療法は二次障害に主に関わると考えられてきている。
しかしながら、京都大学の心理教育相談室を中心とした心理療法では、子ども・大人の発達障害に対して、心理療法が行われ、成果をあげている。それを受けてこれまでの3年間では、主に事例検討会を繰り返すなかで、発達障害の中心となる特徴として「主体性の欠如」を捉え、それに対して「主体性の発生」に立ち会う心理療法が有効であることを確かめてきた。
今年度はそれを受けて、京大精神科の岡田俊助教との連携で、発達障害の子どもに対して、1.発達検査だけの群、2.心理療法を受ける群の比較を行いたい。心理療法の期間は6ヶ月を予定している。
調査・事例検討会の両面から、発達障害に対しての心理療法のエッセンスを把握し、専門家・一般の両方に向けて発信することを目指したい。
そのことにより、発達障害に関する1つの重要なオプションとしての心理療法的アプローチがさかんになり、また一般に正しい知識が伝わるようになると思われる。

2011/06/23

PAGE TOP