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顔処理の潜在的側面:学習過程と個人差からの検討

研究代表者
小川洋和  関西学院大学文学部総合心理科学科 准教授
センター受け入れ教員
吉川左紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
                                            (一般公募型)
 私たちは日常生活の中で、多くの顔を識別し、またその表情から意図や感情状態を読み取り、その人のパーソナリティを推測するということをきわめて無意識的に行っている。そのような高次な認知活動はどのように行われているのか?
 本プロジェクトの目的は、顔刺激を用いた心理物理実験を行い、無意識的な顔処理のメカニズム、特に顔処理の潜在的な側面を解明することである。観察者が学習の意識を伴わない潜在学習パラダイムを用いて潜在的処理を直接的に検討する。研究プロジェクトを進める中で、顔認知における学習過程や個人差の生起要因、学習による認知能力の持続的向上の可能性などを検討する。
 得られた知見は、顔認知研究に新たな視点から示唆を与えるのみならず、顔認知をベースとした社会的コミュニケーション能力のトレーニング方法など新しい教育技術の有意義な萌芽となり、社会生活の様々な側面を豊かにするための実践的示唆を与えることができる。

2011/07/12

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