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河合教授のインタビューが『VERY』5月号に掲載されました

130417very.png 河合俊雄教授のインタビューが、『VERY』5月号(光文社)に掲載されました。
 VERY(ヴェリィ)は、30代後半縲鰀40代前半の女性向けのファッション&ライフスタイル誌です。河合教授は、「『母性神話』にさよならを」という育児中の女性が直面する母性イメージとの葛藤をテーマにした記事に登場。ユング心理学における「母性原理」と「父性原理」の考え方などを紹介し、読者アンケート結果を読み解きながら現代社会の母子の歪んだ関係やそこに潜む見えざる問題について考察し、読者へのアドバイスを提供しています。

「母性=母親ではないのです」 河合俊雄先生インタビュー
 ユングは男女問わず、すべての人の心の中に母性原理と父性原理が共存していると説きました。善悪や能力に応じて「選別し、切り離す」示す父性原理に対し、母性原理の肯定的な面は平等に生み育てるものであり、区別と分離のないことの否定的な面として「呑み込み、しがみつき、死に至らしめる」暗黒の深さを挙げています。
IMG_1619.jpg 河合隼雄の理論によれば、子どもを見守り、よきにつけ悪しきにつけすべてを平等に「包み込む」という母性の原理は隣近所、親類、そして大きな意味で自然も含めた概念でした。しかし、父親・母親というポジションの意味が薄れ、コミュニティが失われると、母性のすべての役割、機能が母親ひとりに押しつけられる可能性が生じてきます。けれども本来、母性など人間がひとりで背負いきれるものではないのです。(中略)
 大事なことは、「いま何が起きているか」に気づくこと。世の中の流れに合わせる必要はないですから世の中が求める母性と自分の母性のありようを区別し、選択していくこと。区別ができれば、役割や機能の分散ができ、ひとりで抱え込まなくてすみますから。
(『VERY』5月号 ”「母性神話」にさよならを” 記事より抜粋)

2013/04/16

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