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歴史的町並みが残る過疎地域におけるリモートワークの場づくりと空きストック活用の促進に関する研究

研究課題      歴史的町並みが残る過疎地域におけるリモートワークの場づくりと空きストック活用の促進に関する研究

研究代表者     前田昌弘     京都大学大学院 人間・環境学研究科 准教授

共同研究者     片岡八重子    株式会社ココロエ一級建築士事務所 代表取締役

本研究が対象とする岡山県瀬戸内市牛窓地区は古来より瀬戸内海の交通の要所として栄えた港町である。近代以降,陸上交通・輸送手段の発達により林業や造船業といった地場産業の衰退,人口減少が進み,現在では県内の海側では数少ない過疎地域に指定されている。一方,かつてのメインストリートである「しおまち唐琴通り」には古い木造家屋が軒を連ねる歴史的な町並みが残されている。瀬戸内の穏やかな気候と豊かな歴史・文化を感じられる場所を求めて,特に2010 年代以降は都市部からの移住者が増え,移住をサポートする地元住民や行政による活動が行われている。2017年には瀬戸内市が所有する旧牛窓診療所の建物を再生・活用する取り組みが始まり,地元のまちづくり関係者や移住者を交えた議論を経て,2021 年6 月にクリエイターの活動拠点「牛窓テレモーク」(ushimado TEPEMOK)として正式にオープンする。
本研究では,この「牛窓テレモーク」を拠点とする地域活性活動に申請者の研究室が参画し,同施設におけるリモートワークの場づくりを通じた新たなライフスタイルの提案・実践と検証,および新たなライフスタイルの周辺地域への波及による空き家等のストック活用の推進に向けた課題と可能性の解明を目的とする。診療所跡地という地元住民にとって愛着のある場所を拠点とし,大学研究室が地元コミュニティと連携しながら活動することで,場所の利用者(移住者,一時滞在者を想定),空きストックの所有者,地域コミュニティそれぞれのウェルビーイングを高めつつ,地方と都市部の新たなつながりを作り出す効果が期待される。

2021/06/15

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