上田祥行特定講師らの研究が国際学術誌『Acta Psychologica』に掲載されました
上田祥行講師、文学研究科の坂田千文(筆頭著者)さん、森口佑介准教授らの研究が国際学術誌『Acta Psychologica』に掲載されました。 空間の中からある一つの物体を探すことを繰り返すと、その際に注意を向けた物体群に関して、それらがどこにあったのかという空間情報が記憶され、探索時間が速まることが分かっています。日常生活では、他者と同じ風景を見ながら、お互いに同じ物体や異なる物体を探すこと…

上田祥行講師、文学研究科の坂田千文(筆頭著者)さん、森口佑介准教授らの研究が国際学術誌『Acta Psychologica』に掲載されました。 空間の中からある一つの物体を探すことを繰り返すと、その際に注意を向けた物体群に関して、それらがどこにあったのかという空間情報が記憶され、探索時間が速まることが分かっています。日常生活では、他者と同じ風景を見ながら、お互いに同じ物体や異なる物体を探すこと…
第4回京都こころ会議シンポジウム「こころとArtificial Mind」(於:京都大学百周年時計台記念館百周年記念ホール/開催日:2019年10月14日)の内容が書籍化され、『〈こころ〉とアーティフィシャル・マインド』というタイトルで創元社より出版されました。 書籍では、西垣通名誉教授(東京大学)、尾形哲也教授(早稲田大学/産業技術総合研究所人工知能研究センター・特定フェロー)、長尾真名誉教授…
阿部修士准教授の著書『あなたはこうしてウソをつく』が出版されました。本書は心理学と神経科学によるウソに関する研究成果がまとめられており、岩波科学ライブラリーの一冊として出版されました。下記の岩波書店のウェブサイトにて、本書の紹介をご覧いただけます。 https://www.iwanami.co.jp/book/b553695.html 阿部修士 (2021)あなたはこうしてウソをつく岩波書店
『私の修業時代2』に、河合俊雄教授の論考が掲載されました。 本書は、「私の修業時代」というテーマの企画の第二巻で、様々な分野の専門的な職業で活躍する寄稿者らから、若い頃の自身の修行時代の体験談を得てまとめられたものです。第一巻は2019年に刊行されていて、今回の第二巻には、河合教授とともに、山極壽一氏 (京都大学前総長・霊長類学)、滝田栄氏 (俳優)、西垣通氏 (東京大学名誉教授・情報学)、為末大…
阿部修士准教授と浅野孝平研究員(大阪総合保育大学・教授)らの共著論文 “Development of the paternal brain in expectant fathers during early pregnancy” が、『NeuroImage』に掲載されました。 本研究では、連携MRI研究施設において機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、パートナーが初産で妊娠中の男性と、子を持…
吉岡 洋 特定教授が編集委員長として携わった『美学の事典』が丸善出版より発刊されました。 ※画像をクリックすると書籍情報をご覧いただけます チラシはこちらからご覧いただけます。 吉岡 洋 特定教授のコメント 「美学」という学問は、美的判断や経験、感性や感情、芸術表現についての哲学的研究から、現在では文芸、美術、音楽、演劇、映画等の諸芸術に加え、現代アートやポップカルチ…
河合教授、畑中講師、鈴木助教、粉川研究員らによる共著論文が、International Journal of Environmental Research and Public Health 第17巻23号に掲載されました。 Kawai, T., Suzuki, Y., Hatanaka, C., Konakawa, H., Tanaka, Y., Uchida, A. (2020). Gende…
前浦菜央(大学院生/リサーチアシスタント)・中山真孝特定助教・内田由紀子教授の共著論文 「日本における感動と Awe の弁別性・類似性」 が、『認知科学』に掲載されました。 我々はよく「感動した」ということを言います。その対象は様々であり、日々経験するようなことから人生を左右するような大きな感動まで様々です。一方で、欧米を中心にAweという感情も研究されています。この感情は日本語では…
中山真孝特定助教の論文 「Awe と意味生成」 が、『心理学評論』に掲載されました。 満天の星空を見上げて自然の美しさ雄大さを感じたり、地震や台風などの自然の脅威を目の当たりにして畏れおののき、人生観や世界観が変わる。このような体験で経験される感情はAwe(日本語で畏怖・畏敬など)として研究がされています。この経験によって引き起こされる行動には、向社会行動、価値観の変化や無知の知など…
中山真孝特定助教・内田由紀子教授の共著論文 “Meaning of awe in Japanese (con) text: Beyond fear and respect” が、『Psychologia』電子版に掲載されました。 満天の星空を見上げて自然の美しさ雄大さを感じたり、地震や台風などの自然の脅威を目の当たりにして畏れおののき、人生観や世界観が変わる。このような体験で経験され…
中山真孝特定助教・野崎優樹研究員(当時)・Taylor, Pamela(リサーチアシスタント:当時)・内田由紀子教授らの共著論文 “Individual and cultural differences in predispositions to feel positive and negative aspects of awe” が、『Journal of Cross-Cultural Psyc…
中山真孝特定助教の共著論文 “Wisdom of crowds and collective decision-making in a survival situation with complex information integration” が、『Cognitive Research: Principles and Implications』電子版に掲載されました。 我々は日…
武藤拓之特定助教の研究論文 “Evidence for mixed processes in normal/mirror discrimination of rotated letters: A Bayesian model comparison between single- and mixed-distribution models” が早期公開されました。下記のURLから全文を読むことができ…
阿部修士准教授のコメント論文 “Overriding a moral default for honesty or dishonesty” が、『PNAS』に掲載されました。本コメント論文は、2020年8月に『PNAS』に掲載されたSebastian Speerらによる論文 “Cognitive control increases honesty in cheaters but cheating …
河合隼雄先生の著作である本書は、1996年に朝日新聞社より刊行された朝日文芸文庫『中年クライシス』を改題して刊行したものです。本書の刊行に際し、河合俊雄教授は「中年クライシスと物語」として解説を執筆しました。 本書の中で河合隼雄先生は、各章ごとにひとつの日本の文学作品を取り上げながら、そこに現れてくる中年期の問題に焦点を当てていきます。教授は、この“文学作品を通して語る”という方法について、河合隼…
畑中千紘講師が編集・執筆に携わった『SNSカウンセリング・ケースブック:事例で学ぶ支援の方法』が誠信書房より発刊されました。 本書は、『SNSカウンセリング・ハンドブック』(http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/snscounselingbook_hatanaka/)の続編にあたるもので、SNSを活用したカウンセリングで、実際にどのような相談がなされるのかについて事例をベースに学…
河合俊雄教授の著書「心理療法家がみた日本のこころ―いま、「こころの古層」を探る―」が出版されました。 本書は、ミネルヴァ書房の月刊誌『究』に2016年9月号から2019年12月号までの、「こころの最前線と古層」と題して教授が執筆した、全40回にわたる連載をまとめたものです。今回の書籍化に際しては、こちらの全40回の連載を9章に構成し直した上で、各回の連載内容の加筆も行われています。加えて教授は、自…
河合俊雄教授が監修をおこなったETH レクチャー第1巻1933-1934『近代心理学の歴史』が、2020年8月に創元社より出版されました。 本書は、ユングがチューリッヒ大学を去った後、1933年~1941年まで、チューリッヒのスイス連邦工科大学(ETH)で再び私講師として講義を行った際の、初年度の講義録になります。今回、日本での翻訳書の出版にあたって、河合教授は監修を務め、まえがきを執筆しています…
NHKテキストの発行する月刊誌『100分de名著』2020年8月号として、河合俊雄教授の「ミヒャエル・エンデ『モモ』」が出版されました。 NHK Eテレで放送されている“100分de名著”は、様々なジャンルの“名著”と呼ばれる書籍を取り上げ、講師による解説を基に、その名著の世界に迫ろうとする番組です。 河合教授は、ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデの著作『モモ』を取り上げ、8月の放送に出演しま…
中山真孝特定助教の共著論文 “Verbal Working Memory, Long-Term Knowledge, and Statistical Learning” が、『Current Directions in Psychological Science』電子版に掲載されました。 情報を一時的に保持する心的機能はワーキングメモリとよばれ、様々な認知機能で中心的役割を果たしています。特に、言…
内田由紀子教授の書籍が出版されました。 「これからの幸福について:文化的幸福観のすすめ」新曜社 https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b510165.html 内田教授がこれまで携わってきた文化と幸福に関する研究からの視点をまとめた書籍が出版されました。 書籍帯の記述より 幸せな人とはどんな人だろう?日本における幸福な社会のありようとは?文化心理学と幸福に関す…
阿部修士准教授の共著論文 “Mapping the interconnected neural systems underlying motivation and emotion: A key step toward understanding the human affectome” が、『Neuroscience and Biobehavioral Reviews』に掲載されました。 本研…
佐藤弥特定准教授・嶺本和沙教務補佐員らが執筆した論文が出版されました。詳細な栄養情報を持つ日本食サンプルの画像データベースを開発しました。 Sato, W., Minemoto, K., Sawada, R., Miyazaki, Y., & Fushiki, T. (in press).Image database of Japanese food samples with…
佐藤弥特定准教授・嶺本和沙教務補佐員らが執筆した論文が出版されました。摂食中の主観感情反応の表情筋筋電図相関を解明しました。 Sato, W., Minemoto, K., Ikegami, A., Nakauma, M., Funami, T., & Fushiki, T. (2020). Facial EMG correlates of subjective hedonic respo…
佐藤弥特定准教授らが編集した書籍が出版されました。幸福の神経科学に関する論文を集めました。 Kong, F., Heller, A. S., van Reekum, C. M., & Sato, W. (eds.) (2020). Positive neuroscience: the neuroscience of human flourishing. Frontier…
齊藤章江研究員・佐藤弥特定准教授・吉川左紀子特定教授が Royal Society Open Science に執筆した論文が出版されました。高齢者は幸福表情の検出があまり速くないことを解明しました。 Saito, A., Sato, W., & Yoshikawa, S. (2020). Older adults detect happy facial expression…
熊谷誠慈准教授によるブータン国教「ドゥク派」開祖のツァンパギャレー(1161-1211)を概説した論稿が、オックスフォード大学出版局の『オックスフォード研究百科事典』(Oxford Research Encyclopedias)宗教分野に掲載されました。 Seiji Kumagai: “Life and Works of Tsangpa Gyare (1161-1211), Founder of …
粉川尚枝特定研究員が執筆した『心理療法過程で生じる夢の意味』が出版されました。 本書は、私たちが見る夢を通して起こる心の変容のプロセスを、夢の中での私と他者との関係性、夢の中の私の行為主体感の程度、夢の中の場所・時間・私の視点の連続性といった、夢の構造面に着目して検討したものです。 本書は、複数の臨床事例研究への数量的分析、非臨床群への質問紙調査、著名な臨床家らの文献研究から構成され、心理療…
広井良典教授が共著者の一人である『AI×地方創生――データで読み解く地方の未来』が東洋経済新報社から刊行されました(2020年3月6日)。 本書は、広井教授と日立京大ラボが2017年に公表した「AIを活用した、持続可能な日本の未来に向けた政策提言」を受け、‟政策提言AI”と呼ばれる方法論が長野県や文部科学省高等教育局等において活用されてきた流れを踏まえつつ、AIを未来社会の構想や地方創生、ある…
佐藤弥特定准教授・吉川左紀子特定教授らが執筆した論文が【Scientific Reports】に出版されました。 ソーシャルサポート知覚の神経基盤を解明しました. Sato, W., Kochiyama, T., Uono, S., Sawada, R., & Yoshikawa, S. (2020). Amygdala activity related to perceived so…
佐藤弥特定准教授らが執筆した論文が【Frontiers in Human Neuroscience】に出版されました。 ポジティブ神経科学を概観しました。 Kong, F., Heller, A. S., van Reekum, C. M., & Sato, W. (2020). Editorial: Positive neuroscience: the neurosci…
佐藤弥特定准教授らが執筆した論文が【Neuroscience & Biobehavioral Reviews】に出版されました。 感情の心理学・神経科学研究を概観しました。 Williams, J., Huggins, C., Zupan, B., Willis, M., Van Rheenen, T., Sato, W., Palermo, R., Ortne…
佐藤弥特定准教授らが編集した書籍が【Frontiers Media SA】に出版されました。 動的感情コミュニケーションの心理学・神経科学に関する論文を集めました。 Sato, W., Krumhuber, E. G., Jellema, T., & Williams, J. H. G. (eds.) (2020). Dynamic emotional comm…
阿部修士准教授の共著論文 “Brain and behavioral alterations in subjects with social anxiety dominated by empathic embarrassment” が、『PNAS』に掲載されました。 本研究はfMRIを用いて、対人恐怖症の神経基盤にアプローチしたものです。本研究からは、対人恐怖症においては情動的共感が亢進し、一…
『発達』第161号の「【特集】わたしの自閉症論」に、河合俊雄教授の論考「自閉症スペクトラム障害の主体性の弱さと時代性」が掲載されました。 この特集では、臨床や教育に関わる専門家らが、事例とともに自閉症についての論考を執筆し、自閉症だけでなく、発達や臨床実践に至るまで広く論じています。 河合教授は、当センターにおける「発達障害への心理療法的アプローチ」プロジェクトのこれまでの研究と臨床実践を基に、発…
上田祥行特定講師が、京都大学大学院教育学研究科の藤野正寛助教らと執筆した研究論文がマインドフルネス研究に掲載されました。 近年、マインドフルネスやコンパッションを育むための様々な実践法が開発されていますが、その背景メカニズムには未だ不明な点が多くあります。これらの実践法のもとになっている集中瞑想・洞察瞑想・慈悲瞑想の3つを比較し、それぞれがどのように身心の症状の改善や健康の増進に寄与するのかを調べ…
佐藤弥特定准教授らが執筆した論文が出版されました。この論文は 動的表情研究を概観しています。 Sato, W., Krumhuber, E. G., Jellema, T., & Williams, J. H. G. (in press). Editorial: Dynamic emotional communication. Frontiers in Psychology. http…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2019年12月号に、河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「個人のこころと解決」です。 これまでの連載では、現代における一般的なこころのあり方について、今のこころの最前線はどのようなものか、そこにこころの古層はどのように残っているかを、具体例を挙げながら論じてきました。このように、その時…
上田祥行特定講師が、京都大学大学院人間・環境学研究科の齋木潤教授と樋口洋子さん(現・理化学研究所脳神経科学研究センター研究員)、理化学研究所脳神経科学研究センターの柴田和久チームリーダーと一緒に行った研究論文がJournal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognitionに掲載されました。 私たちは、普段意識することなく、視覚…
上田祥行特定講師が教育学研究科の坂田千文(筆頭発表者)さん、森口佑介さんらと進めている共同研究が、2019年9月11日~13日に開催された日本心理学会第83回大会(立命館大学)で「特別優秀発表賞」を受賞しました。 複数の視覚情報の中で,ある情報に注意を向けて何らかの行為に及ぶと,その情報に関する長期的な記憶,つまり学習が促進されます。さらに近年,他者と一緒に同じ対象に注意を向けて作業することで,…
吉川左紀子特定教授と上田祥行特定講師が、ヨーク大学のロブ・ジェンキンス准教授とジェット・サンダースさん(現・ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス助教)と一緒に行った研究論文が、Cognitive Research: Principles and Implicationsに掲載されました。 本物の顔のように見えるシリコン製マスクをかぶった写真と、本物の顔の写真との区別が困難であることを、日英の大…
『Journal of Clinical & Translational Endocrinology』第19巻に、河合俊雄教授の共著論文が掲載されました。 この論文では、甲状腺疾患の一つで、甲状腺ホルモンの過剰分泌という症状を呈する“バセドウ病”と、バセドウ病に合併して起こる精神症状について論じています。 甲状腺疾患では、精神症状が合併して発症することが多く、特にT3と呼ばれる甲状腺ホル…
佐藤弥特定准教授らが執筆した論文が出版されました.文化による食物への無意識感情反応の調整を解明しました. Sato, W., Rymarczyk, K., Minemoto, K., Wojciechowski, J., & Hyniewska, S. (in press).Cultural moderation of unconscious hedonic responses to …
『Psychologia』第60巻に、河合俊雄教授の共著論文が掲載されました。 この論文では、バセドウ病と甲状腺乳頭がんの手術を受ける患者を対象に調査を行い、その心理特性を知ることが目的とされています。論文の調査では、術前と術後にアレキシサイミア(失感情症)傾向を評価する自記式の質問紙TAS-20(Toronto Alexithymia Scale-20) と、対象者が描いた木から質問紙よりも更…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2019年11月号に、河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「死の逆説と新生・帰還」です。 この数回の連載では「死のテーマ」が扱われていますが、今回の連載は、高齢の人、特に死期が迫った人の夢や幻覚に多く生じる、「小さな子どもが訪れる」というイメージと、「自宅や実家に帰る」というイメージ…
佐藤弥特定准教授らが執筆した論文が出版されました.自閉症スペクトラム障害における動的表情処理での脳の非定型な機能結合を解明しました. Sato, W.*, Kochiyama, T.*, Uono, S., Yoshimura, S., Kubota, Y., Sawada, R., Sakihama, M., & Toichi, M. (* equal contributors) (…
阿部修士准教授、北山忍特任教授らの共著論文 “Cultural variation in the gray matter volume of the prefrontal cortex is moderated by the dopamine D4 receptor gene (DRD4)” が、『Cerebral Cortex』に掲載されました。 本研究では、前頭前野の灰白質容量における文化差…
日本感情心理学会の企画による書籍『感情心理学ハンドブック』が北大路書房から出版されました。本書では、感情研究に関する様々なトピックが網羅されています。阿部修士准教授と柳澤邦昭特定講師は第9章「感情の脳科学」を執筆しました。
広井良典教授の著書『人口減少社会のデザイン』が東洋経済新報社から刊行されました。 本書は、明治維新以降、100数十年にわたって増加を続けてきた日本の人口が、2008年をピークに減少に転じ、今後も減少を続けることが予測されていることを踏まえ、従来の「拡大・成長」を基調とする社会のあり方から、人々の意識や行動、価値を含めて大きな変容が生じていくという問題意識に立って書かれたものです。AIを活用した2…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2019年10月号に、河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「死の逆説と小さな物語」です。 前回の連載から、「死のテーマ」が取り上げられていますが、今回の連載は、近年、重要な役割を果たしているターミナルケアにおける心理療法を基に論じられています。 ターミナルケアにおける心理療法は、…
河合俊雄教授が翻訳を務めた、マイヤーの著作『夢の意味』が復刊されました。 本書は、1989年~1996年に創元社より刊行されたマイヤーの『ユング心理学概説』(全四巻)のうち、第二巻『夢の意味』(1989年刊行)を復刊したものです。第二巻は、マイヤーの著作『Die Bedeutung des Traumes』の全訳になりますが、河合俊雄教授は1989年の刊行時に翻訳を務め、訳者あとがきも執筆し…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2019年9月号に、河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「死者と前近代の世界」です。 今回の連載から、心理療法の中で出会うことも多く、クライエントにとって大切なテーマとなる「死のテーマ」が取り上げられています。まず教授は、死への恐怖が意識や自意識の芽生えとともに生じるものであるこ…
佐藤弥特定准教授らが執筆した論文が出版されました。主観的幸福と関係する安静時の脳活動・結合を解明しました。 Sato, W.*, Kochiyama, T.*, Uono, S., Sawada, R., Kubota, Y., Yoshimura, S., & Toichi, M. (* equal contributors) (in press).Resting-state neura…
広井良典教授の論文が収められた書籍『Innovation beyond Technology: Science for Society and Interdisciplinary Approaches』がSpringerより刊行されました。本書は、フランス社会科学高等研究院(EHESS Paris)のSébastien Lechevalier教授が編者となり、現代社会における科学・技術のあり方を、…
令和という新時代の幕開けとともに、新しい「雑誌」が創刊された。その名は『ひらく』。正確にいえば「雑誌」と称するのはやや語弊があって、年2回という発刊回数では「定期刊行物」(periodical)としては分類されず、「書籍」扱いになるそうだが、いずれにせよ、「新たなる」媒体が春(5月)と秋(11月)に発行されることになった。 この手の「雑誌」にしては派手な装丁で、サイズもかなり大振りである。冊子を開…
佐藤弥特定准教授らの論文「Widespread and lateralized social brain activity for processing dynamic facial expressions」がHuman Brain Mapping誌の表紙を飾りました。 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1002/hbm.24291
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2019年8月号に、河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「ネットと身体・異界」です。 今回の連載では、ネットで行う心理療法の中での身体と場所の持つ意味を考察しています。ネットでの心理療法が可能になると、私たちは場所に縛られることがなくなり、セラピストにもクライエントにも、在宅心理…
佐藤弥特定准教授らが執筆した論文が出版されました。 Sawada, R., Sato, W., Minemoto, K., & Fushiki, T. (in press). Hunger promotes the detection of high-fat food. Appetite. https://www.sciencedirect.com/science/article/pi…
河合隼雄先生の著作である本書は、『<うさぎ穴>からの発信』として1990年に出版されたもので、今回『河合隼雄と子どもの目-<うさぎ穴>からの発信』として復刊されることとなりました。本書の中で河合隼雄先生は、タイトルの<うさぎ穴>とも通じる『不思議の国のアリス』などのさまざまな児童文学を取り上げ、それらの作品についてコメントをしています。 今回の復刊に際し、河合俊雄教授は『まえがき―子どもの目、…
佐藤弥特定准教授が協力した書籍が出版されました。 ソン・ウォンピョン (著), 矢島暁子 (翻訳) アーモンド 祥伝社 http://www.s-book.net/plsql/slib_detail?isbn=9784396635688&jcode=
『新潮』2019年8月号に、河合俊雄教授の論考「明恵の夢の現代における意味」が掲載されました。本稿は中之島香雪美術館の特別展「明恵の夢と高山寺」で、2019年4月18日に行われた講演を元に書き直されたものです。 明恵は、華厳宗の僧侶で、鎌倉初期という、貴族社会から武家社会へという大きな変化のあった時代に活躍した一人です。教授は、明恵が当時には世界的にも非常に珍しく、19歳から自分の見た夢の記録を…
広井良典教授が共著者の一人である『資本主義はどこに向かうのか――資本主義と人間の未来』が日本評論社より刊行されます。 本書は、資本主義を研究する学者とビジネスマンの研究会である「資本主義研究会」が、公益財団法人生存科学研究所の自主研究として2014年から行ってきた「資本主義の教養学公開講演会」の中で、特に「人間」と「科学」に焦点を当てて資本主義を論じたものを抽出・再構成して1冊の本にまとめたもので…
『Jung’s Red Book for Our Time: Searching for Soul Under Postmodern Conditions Volume 3』に、河合俊雄教授の英語論考が掲載されました。 『Jung’s Red Book for Our Time』は、ユングの著作である『赤の書』が、現代においても意味を持つ出版物であることを明らかにするとの目的で、シリーズ化されてい…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2019年7月号に、河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「心理療法とネット」です。 今回の連載では、近年、インターネットを通じての面接が増え、自宅や仕事場などから心理療法を受けることができるようになったことが取り上げられ、現代のテクノロジーの進歩が心理療法にもたらした変化がテーマに…
河合俊雄 教授が監訳をおこなった『分析心理学セミナー 1925 - ユング心理学のはじまり』が、2019年6月に創元社より出版されました。 本書は、ユングが1925年にチューリッヒで行ったセミナーの記録を編集したもので、これまでに1989年版、2012年フィレモン・シリーズ版が出版されてきました。今回、日本での翻訳書の出版にあたって、河合教授は監訳を務め、まえがきを執筆しています。 教授はまえ…
本書は、SNS(LINE)を用いたカウンセリングについての、本邦初のハンドブックです。いじめ、自殺、虐待など、こころの問題が深刻さを増している一方で、近年のコミュニケーションツールの変化によって、電話相談など、これまでの心理相談窓口の利用者数は減少しつつありました。このような現状を受け、2017年頃より、SNSを使ったカウンセリングが実施されるようになってきました。まだ走り出したばかりのSNSカウ…
佐藤弥特定准教授が執筆した論文が出版されました。 Sato, W.*, & Uono, S.* (* equal contributors) (in press). The atypical social brain network in autism: Advances in structural and functional MRI studies. Current Opinion i…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2019年6月号に、河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「心理療法と共同体機能」です。 今回の連載では、現在、心理療法がサービスとして提供され、その対象が広がる中で、出会う相談者の問題やそれへの支援も変化していることが取り上げられています。 著者は特に、あまり心理療法を受けるつもり…
佐藤弥特定准教授が執筆した論文が出版されました。 Sato, W., Kochiyama, T., Uono, S., Sawada, R., Kubota, Y., Yoshimura, S., & Toichi, M. (2019). Widespread and lateralized social brain activity for processing dynamic fac…
井筒俊彦氏の主著『コスモスとアンチコスモス-東洋哲学のために』が、2019年5月に岩波文庫として文庫化されるにあたり、河合俊雄教授が本書の解説を執筆しました。 本書には、東洋哲学や華厳哲学を現代哲学的に読み解いた井筒氏の複数の論文や、司馬遼太郎氏との対談が含まれています。河合教授は「解説‐生きた東洋哲学へ」との題で、解説を執筆しています。 教授はまず、東洋思想についての井筒氏の理解には、私たち…
『子育て支援と心理臨床』第17号に、河合俊雄教授の論考「発達障害と発達の非定型化におけるプレイセラピー」が掲載されました。 河合俊雄. (2019). 発達障害と発達の非定型化におけるプレイセラピー. 子育て支援と心理臨床, 17, 42-49. 〔構成〕 1. なぜ発達障害は増加しているの? 2. 発達障害診断史 3. 京都大学こころの未来研究センターの発達障害のプロジェクトより 4. 発達障…
佐藤弥特定准教授が執筆した論文「Amygdala activation during unconscious visual processing of food.」 が『Scientific Reports』に掲載されました。 Sato, W., Kochiyama, T., Minemoto, K., Sawada, R., & Fushiki, T. (2019). Amygdal…
佐藤弥特定准教授らが執筆した書籍「あなたと生きる発達心理学:子どもの世界を発見する保育のおもしろさを求めて」がナカニシヤ出版から出版されました。 藤崎亜由子・羽野ゆつ子・渋谷郁子・網谷綾香編. 2019 あなたと生きる発達心理学:子どもの世界を発見する保育のおもしろさを求めて. ナカニシヤ出版 http://www.nakanishiya.co.jp/book/b451997.html
吉岡洋特定教授の研究論文「不条理なものの力」が、横浜国立大学の室井尚教授が代表者である、科学研究費補助金の研究課題「ポップカルチャー・ワールド概念を用いたポップカルチャー美学の構築に関わる基盤研究」の、2016-2018年の報告書に掲載されました。 報告書の前半は、今年2月22日に横浜で行われた研究集会「インスタ映えの美学―溶解する「写真」と「現実」―」の記録で、後半には吉岡特定教授の研究…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2019年5月号に、河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「心理療法の内と外」です。 今回の連載からは、症状へ対処する方の心理療法に焦点が当てられ、近年の心理療法の形態そのものの変化がテーマになっています。 著者はまず、近代に成立した心理療法が、精神科や相談室を自主的に相談に訪れ、自ら問…
ユング心理学研究 第11巻『ユング心理学と子ども』(創元社・2019年4月17日刊行)に、河合俊雄教授の谷川俊太郎さんへのインタビューと、国際分析心理学会関連大会印象記が掲載されました。 河合教授による谷川俊太郎さんへのインタビューは、2018年6月23日に行われた日本ユング心理学会(JAJP)第7回プレコングレス、河合隼雄先生生誕90周年記念行事〈詩の朗読とインタビュー〉での内容をまとめたも…
内田由紀子教授(当時:准教授)が登壇した京都大学経済研究所シンポジウム「資本主義と倫理―分断社会をこえて―」(於:京都大学芝蘭会館 山内ホール/開催日:2018年10月6日)の記録が書籍化され、『資本主義と倫理 分断社会をこえて』というタイトルで東洋経済新報社より2019年3月20日に発行されました。 シンポジウムでは、前半は講演、後半はパネルディスカッションが行われ、資本主義の本質や経済学の…
鎌田東二先生が研究代表を務める、科研研究年報誌『身心変容技法研究』第8号に、河合俊雄教授の論考が掲載されました。 河合俊雄. (2019). 身心変容技法における決定・未決定の緊張関係と逆説-心理療法と現代の意識の関わりから. 身心変容技法研究, 8, 205-210. 〔構成〕 1. 心理療法と決定・未決定状態の弁証法 2. 理論的背景-脳神経科学と未決定なもの 3. 症状の変化と未決定な…
上田祥行特定講師が、京都大学大学院教育学研究科の齊藤智教授と教育学部の助川桃枝さん(現・生命科学研究科在籍)と一緒に行った研究論文がMemory & Cognitionに掲載されました。 同じ情報が繰り返し呈示されると記憶が増強されますが、そのメカニズムには視覚と聴覚とで違いがある可能性を示唆した実験論文です。 Sukegawa, M., Ueda, Y., & Saito…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2019年4月号に、河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「病態水準と境界」です。 この数回の連載では精神病が取り上げられていますが、精神病と、通常の精神状態やいわゆる神経症との境界というものが、今回はテーマになっています。 筆者はまず、「精神病と正常の線引きというのはまさに近代の産物で…
吉岡洋特定教授の論文が収められた『臨床精神医学』3月号(Volume48, Number3)がアークメディアより刊行されました。 本書は、時代とともに変化してゆく精神医学を、今日の話題と絡めて、社会的側面から、あるいは生物学的側面から複眼的にとらえた特集を企画、掲載しています。 2019年3月発行号の特集は「精神医学と芸術の多様な接点」。 吉岡特定教授の論文は、「アール・ブリュットの芸術哲…
広井良典教授の論文が収められた槇文彦他編『アナザーユートピア――「オープンスペース」から都市を考える』がNTT出版より刊行されました。 本書は、世界的に活躍してきた建築家である槇文彦氏が、これまでのように建築から都市をつくるのではなく、「オープンスペース」――広場、路地、道、空き地、原っぱ、等――を中心につくることが、都市の未来、賑わい、人々の交流をつくるのではないかと主張し、都市・建築分野を…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2019年3月号に、河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「うつ病とこころの古層」です。 今回は、精神病の中でもうつ病がテーマになっています。うつ病に関しては、薬の開発、早期対応が進められているため、生物学的な要因が強いと考えられますが、うつ病には時代的、文化的な側面も大きいことを、まず著…
2019年2⽉12⽇、海外⼼理学専⾨誌「Frontiers in Psychology」のオンライン版に佐藤弥特定准教授らの研究成果が掲載されました。 表情は感情を表すメディアで、⼈のコミュニケーションに不可⽋です。⼼理学研究において著名なエクマン博⼠は、感情を表す普遍的な表情があるという理論を提案しました。理論は、観察や直感に基づいていました。 しかし、基本感情の表情表出を実証的に調べた先…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2019年2月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「精神病とこころの古層」です。 今回の連載から、精神病と時代性との関連、さらにこころの古層との関係がテーマになっています。著者はまず、その時代の文化や課題が生み出す葛藤と大きく関連していた神経症に対し、精神病には時代の変化があまり関係…
河合俊雄教授、畑中千紘特定講師、粉川尚枝特定研究員らによる共著論文が、『箱庭療法学研究』 第31号に掲載されました。 本論文は、心理臨床現場で指摘される現代の若者の心の構造の変化を受けて、「自己感」という概念に着目し、現代の若者の断片的な自己像や、不安・葛藤が持続しにくい心性と、夢の構造面の関連を、大学生への質問紙調査から検討したもので、原著として掲載されています。 『箱庭療法学研究』 粉川尚…
2018年12月11日、『The Journal of Positive Psychology』のオンライン版にセンターの外国人共同研究者 Kuba Krys 氏(JSPS 外国人特別研究員)と、内田由紀子准教授らの研究成果が掲載されました。 論文のタイトルは『Open society fosters satisfaction: explanation to why individualism…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2019年1月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「現代の夢と異界」です。 今回の連載では、夢のもつ「異世界性」がテーマに論じられています。前近代の世界観の特徴は、あの世や神話的世界とのつながりであり、夢についても“夢は現実と直結していると同時に、異界にもつながっている”というのが前…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年12月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「現代の夢と共有」です。 今回の連載では、夢との関わり方について、現代で夢を他者と共有することの意味をテーマに論じています。 著者は、実体のないこころは、個人が何らかの価値や内容を他者と共有することによって存在するとまず指摘し、現代の心理…
阿部修士特定准教授、大塚結喜研究員、中井隆介特定講師、浅野孝平特定研究員、吉川左紀子教授らの執筆した論文が、中枢神経系の老化や加齢性神経疾患のメカニズムに関する学術誌『 Frontiers in Aging Neuroscience 』に掲載されました。 ワーキングメモリは情報の一時的な保持と操作を含む認知過程で、加齢と共に低下することが知られています。先行研究から高齢者では若齢者と比べて、ワーキ…
2018年11月1日、米国の学術誌『Journal of Personality and Social Psychology』のオンライン版に内田由紀子准教授らの研究成果が掲載されました。 日本の特徴とされる 「協調性」が、非農家も含めて農業地域全体で高いことを、西日本の 408 集落 7295 名への調査から明らかにしました。そして、農業地域で協調性が促進されるのは、農業地域では 「地域活動…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年11月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「現代の夢と解釈」です。 これまでの連載で、夢との関わり方の歴史的変化が説明されてきましたが、今回は、現代の夢の捉え方がテーマになっています。 著者はまず、現代、多くの人は夢を特に重要とは思っておらず、夢は何の意味もない荒唐無稽な…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年10月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「中世と夢」です。 前回の連載では、夢の捉え方の歴史的変化が説明されました。今回、著者は、日本におけるこころの歴史的変化を考える上で、前近代の心性を受け継ぎつつ、近代的なあり方の基礎が作られた「中世」が重要であると考え、中世において…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年9月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「夢と歴史性」です。 前回から、こころの古層の現象を違和感なく体験できるものとして、夢がテーマに取り上げられています。 今回の連載では、時代の変遷にも関わらず、夢にはこころの古層が変わらずに保たれていると考えられる一方で、夢に対する…
上田竜平・オフィスアシスタント(文学研究科大学院生・日本学術振興会特別研究員)、柳澤邦昭特定助教、阿部修士特定准教授らの執筆した論文が人間行動、認知、社会に関する最新研究を報告する心理学、神経科学の海外ニュースサイト『PsyPost』(3月14日付)と、心理学、神経科学、人間関係、等のトピックを一般読者にもわかりやすく発信する海外心理学専門誌『Psychology Today』(7月11日付)で…
阿部修士特定准教授らの執筆した論文が、人間行動、認知、社会に関する最新研究を報告する心理学、神経科学の海外ニュースサイト『PsyPost』(8月11日付)で紹介されました。 『PsyPost』には「認知神経科学のアプローチを使用して、嘘の神経基盤についての研究を続けてきました。最近は、人が正直、不正直な行動をする意思決定の脳メカニズムに焦点をおいた研究をしています。本研究では、サイコパス傾向が…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年8月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「夢とこころの古層」です。 著者は、これまでの連載で取り上げてきた、様々なこころの古層の特徴を振り返った上で、そうした「現実では起こりえないような、こころの古層の現れのような現象が、身近に感じられ、体験できるのが夢であると思われる」と…
第1回京都こころ会議シンポジウム「こころと歴史性」の内容を元に刊行された『〈こころ〉はどこから来て、どこへ行くのか』(岩波書店、2016年)が韓国語に翻訳され、2018年6月に出版されました。 本書は京都こころ会議として初の外国語出版物となります。河合俊雄教授、中沢新一明治大学野生の科学研究所長、広井良典教授(当時千葉大学教授)、下條信輔カリフォルニア工科大学教授、山極寿一京大総長ら5名の…
阿部修士特定准教授らの執筆した論文が、国際学術誌『Social Cognitive & Affective Neuroscience』オンライン版に7月3日に掲載されました。 「サイコパス」は反社会性パーソナリティ障害として分類されており、良心の呵責や罪悪感、共感性の欠如といった特徴が指摘されています。サイコパスは平然と嘘をつく、ともされていますが、その背景にある心理学的・神経科学的…
上田祥行特定講師、京都大学大学院生の藤野正寛さんらの研究が英国の国際学術誌『Scientific Reports』のオンライン版に掲載されました。 健康や幸福感を高めるマインドフルネス実践法への注目が高まっています。マインドフルネス実践法は、特定の対象に意図的に注意を集中する集中瞑想と、今この瞬間に生じている経験にありのままに気づく洞察瞑想から構成されています。従来、「意図的に注意を集中する」…
阿部修士特定准教授らの執筆した論文が、学術誌『 Frontiers in Neurology 』Vol.9 に掲載されました。 本研究は、脳の報酬系のはたらきと嘘をつく行為に関わる認知機能との関連に焦点を当てた研究です。認知症を伴わないパーキンソン病患者群及び健常対照群を対象とした行動実験から、嘘をつくことが可能な状況において、患者群では嘘をつく割合が有意に低下することが明らかになりました。パ…
河合俊雄教授の『村上春樹の「物語」夢テキストとして読み解く』(新潮社/2011年)が、中国語(簡体字)に翻訳され、2018年4月に中国で出版されました。 本書 『村上春樹の「物語」夢テキストとして読み解く』は、村上春樹のベストセラー『1Q84』(新潮社/2009年)を中心とする一連の作品を、夢分析の手法から内在的に捉えたユニークな書です。日本で出版された2011年以降、ユング派分析家が独自の視…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年7月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「解離と古層の交錯」です。 前々回の連載から、現代の解離現象、解離性症状がテーマとなっていますが、今回の連載では、村上春樹の作品がとり上げられ、「近代意識によって抑えられていたこころの古層」との交錯について、論じています。 論考では…
内田由紀子准教授、元センター滞在研究者Matthias S Gobelさん、京都大学大学院生の伊藤篤希さんの共著論文がFrontiers in Psychologyに掲載されました。 本研究は大学生サークルのリーダー・メンバーの非言語行動を分析・比較することで、日本におけるリーダー像を検討しました。 日本においては他者指向的な人物がリーダーとして好まれることが先行研究で明らかにされていましたが…
NHKテキストの発行する月刊誌『100分de名著』2018年7月号として、河合俊雄教授の「河合隼雄スペシャル こころの構造を探る」が出版されました。 NHK Eテレで放送されている”100分de名著”は、様々なジャンルの”名著”と呼ばれる書籍を取り上げ、講師による解説を基に、その名著の世界に迫ろうとする番組です。 河合俊雄教授は、「河合隼雄スペ…
清家理特定講師らが執筆した『Q&Aでわかる専門職のための認知症の家族等介護者支援ガイドブック』が刊行されました。 認知症の人にやさしい地域づくりを推進していくためには、在宅で共に暮らす家族の支援を欠かすことはできません。しかし、現状では、認知症の人の増加に伴い介護する家族も増加していたり、家族等介護者等による高齢者虐待の相談通報件数が毎年2万件以上あったり、少子高齢化と世帯数の増加、共働きや晩…
河合俊雄教授が編集を務めた『河合隼雄語録 カウンセリングの現場から』が、文庫本として出版されました。 本書『河合隼雄語録 カウンセリングの現場から』は、2010年、岩波書店より刊行された『生きたことば、動くこころ 河合隼雄語録』を改題したものです。 本書は、京都大学の臨床心理学教室における心理療法の事例検討会での、河合隼雄先生のコメント(1974-76年)がまとめられたものです。岩波現代文庫…
清家理特定講師と国立長寿医療研究センターもの忘れセンターの櫻井孝センター長の編著『「認知症介護教室」企画・運営ガイドブック』が中央法規から刊行されました。 認知症施策推進総合戦略『新オレンジプラン』では、認知症の人や家族の視点を重視した地域活動や支援の方向性が示され、「共生社会」を視野に入れたコミュティづくりが求められています。その中で、認知症カフェ、認知症介護教室、介護サロン等、地域でさまざ…
広井良典教授の著書『持続可能な医療――超高齢化時代の科学・公共性・死生観』(ちくま新書)が刊行されました。 本書は、科学の前線が生命科学にシフトするとともに、高齢化が急速に進展する中で社会における医療分野の比重が大きく高まっている状況を受け、かつ医療費が年間40兆円を超える規模に達する一方で1000兆円に及ぶ借金を将来世代に先送りしているという日本の現状を踏まえながら、科学、ケア、社会システム…
河合俊雄教授が講演を行った2017年度第1回 日本箱庭療法学会研修会全大会講演(2017年7月9日/大正大学)の記録が、箱庭療法学研究 第30号に掲載されました。 河合俊雄 (2018) 世界のなかの日本の箱庭療法 伝統的背景と可能性. 箱庭療法学研究. 30 (3). 95-114. -構成- はじめに Ⅰ. 日本の箱庭療法の発展 Ⅱ. 箱庭と前近代・子どもの心性 Ⅲ. 日本の箱庭の特殊性 Ⅳ…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年6月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「解離と現代性」です。 前回の連載では、なぜ憑依現象や解離現象が1990年代に多発し、そしてまた下火になったのか、との問いが立てられましたが、その答えとして、個人のこころの統合性の揺らぎがあげられています。 著者は、解離性障害の増加…
河合俊雄教授が講演を行った第11回 児童・生徒の理解を深める会(2017年10月15日/福井県越前市)での講演録が、仁愛大学附属心理臨床センター紀要 第13号に掲載されました。 河合俊雄(2018) 発達障害と現代における発達の非定型化. 仁愛大学附属心理臨床センター紀要vol.13. 1-18. -構成- 【講演】 1. はじめに 2. 発達障害の増加と現代性 3. 発達障害の増大と診断史 4…
河合俊雄教授が共同編集を務めた『思想家 河合隼雄』が、岩波現代文庫で復刊されました。 本書は、先月復刊された『臨床家 河合隼雄』とともに、2009年に河合隼雄先生を追悼して刊行されたものです。先生は心理療法を専門とされていましたが、臨床からつかんだこころの本質、日本人のこころのあり方についても、神話や昔話などを用い、多くの著作を残されました。 河合教授は、本書の試みとして、「思想家」という観…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年5月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「憑依と解離性障害」です。 著者は、19世紀末から20世紀始めのフロイトやユングの時代に、頻繁に取り上げられた解離性障害が、一度はほぼ消失したにもかかわらず、1990年代に世界中で復活し、日本でも多く見られるようになったことに着目しま…
河合俊雄教授が共同編集を務めた『臨床家 河合隼雄』が、文庫本として復刊されました。 本書『臨床家 河合隼雄』は、河合隼雄先生の没後二年の2009年に刊行されましたが、今回、先生の生誕九十年を記念する意味もあり、岩波現代文庫で復刊されることとなりました。 復刊に際し、『生きたことば、動くこころ(河合隼雄語録 カウンセリングの現場から)』(岩波現代文庫から復刊予定)に含まれるものと、専門的な論考…
上田竜平・オフィスアシスタント(文学研究科大学院生・日本学術振興会特別研究員)、柳澤邦昭特定助教、阿部修士特定准教授らの執筆した論文が、学術誌『Experimental Brain Research』Vol.236 に掲載されました。 本研究は「浮気」に対する興味関心の制御に関わる認知基盤に焦点を当てた研究です。機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いた実験から、交際関係にある男性がパートナー以…
鎌田東二先生(上智大学グリーフケア研究所特任教授・京都大学名誉教授/宗教哲学・民俗学)が研究代表を務める身心変容技法研究会の科研研究年報誌『身心変容技法研究』第7号に、河合俊雄教授の英語論考が掲載されました。 この論考では、エラノス会議での講義を参照しながら、東アジアの精神性について述べるため、大乗仏教の中でも、特に華厳経に焦点が当てられています。 華厳経の思想は、西インドで生まれたものです…
河合俊雄教授が公認心理師の教科書『臨床心理学概論 (公認心理師の基礎と実践) 第3巻』に5章「分析心理学的アプローチ」を執筆しました。 今年度から国家資格化された公認心理師の、カリキュラムがスタートしたことに伴って出版された教科書 『臨床心理学概論 (公認心理師の基礎と実践) 第3巻』に、河合俊雄教授が5章「分析心理学的アプローチ」を執筆しました。 本章では、臨床心理学におけるユング心理学の理…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年4月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「仏教と古層の論理」です。 著者は、心理療法や神話において、アリストテレス的な論理でない”こころの古層の論理”が現れてくることを指摘した上で、仏教はこの”こころの古層の論理”を自覚的に発…
内田由紀子准教授らが執筆した論文が学術誌『心理学研究』に掲載されました。 メンタルヘルス不調を伴い休職した就業者が 仕事の中で持つ自己価値のあり方について、実証的に検討した論文です。 休職につながるようなメンタルヘルスの不調においては、 競争に勝つことや他者から評価されているかどうかが 自己価値を左右すると考えられがちでした。また、職場の価値観と 自己の価値観がずれているとも捉えられているこ…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年3月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「中世と論理」です。 本稿ではまず、ユングが神話と近代をつなぐものとして中世の錬金術に注目したことを指摘します。 錬金術師がそれを「通常の金ではない」というように、 それは心の中でつくられるものであるからこそ、心理学的プロセスを読み取る…
内田由紀子准教授らが執筆した論文が日本農業普及学会誌『農業普及研究』に掲載されました。 農業者グループと漁業者グループにおける 幸福感や他者とのつながりの状況ならびに そこに関わる普及指導の効果について、実証的に 検討した研究です。2012年~2013年の間に 農業・漁業の関係者のご協力のもと実施した調査の 分析に基づき、地域の社会関係資本と普及事業との関わり について論じています。 竹村幸祐…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年2月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「神話の論理」です。 著者はまず、神話では我々が普段生きている、いわゆるアリストテレス的な論理は神話のなかではやすやすと超えられることを指摘します。 その論理のもとでは、異質の他者との出会いがあったとしても、単に排除されるのではなく…
阿部修士准教授、内田由紀子准教授、上田祥行助教、中山真孝連携研究員(執筆当時はセンター研究員)らが執筆した書籍『Memory in a Social Context: Brain, Mind, and Society』(英語)が出版されました。人間の記憶について、心、脳、社会というより広い視点から捉えた最新の研究知見をまとめたものです。 センターの研究者が担当した各章の内容は以下の通りです。出…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年1月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「こころと論理」です。 こころ、という言葉から「論理」は遠いように思われるかもしれません。 この連載では、こころにおける「論理」ということを論じていくようですが、今回はまず、こころには我々が一般的に思う「論理」が通用しないということ…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』12月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは前回の「こころと共生」に続いて「個と共生」というテーマです。 今年9月に行われた「第1回京都こころ会議国際シンポジウム」での講演を例にあげながら、個別のものと集合的なものがどのように関連し合っているのかについて興味深い視点を示しています。 …
上田竜平・オフィスアシスタント(文学研究科大学院生・日本学術振興会特別研究員)、柳澤邦昭助教、阿部修士准教授らの執筆した論文が、学術誌『Cognitive, Affective, and Behavioral Neuroscience』Vol.17 に掲載されました。 本研究は「浮気」に対する興味関心の制御に関わる認知基盤に焦点を当てた研究です。機能的磁気共鳴画像法 (fMRI)を用いた実験か…
河合俊雄教授の論文が、『Journal of Analytical Psychology』(Vol62, 5)に掲載されました。 2017年3月にイギリスで最も大きなユング派の組織である Society of Analytical Psychology の年次講演会に登壇し、アンドリュー・サミュエル氏のメインレクチャーのレスポンデント(respondent)として講義した「The histor…
佐藤弥准教授が義村さや香助教(京都大学大学院医学研究科)らと執筆した論文が、学術誌『Human Brain Mapping』に掲載されました。 感覚処理の個人差が初期感覚野により実現されることを報告する論文です。 論文は下記リンク先にて閲覧いただけます(認証有り)。 Yoshimura, S., Sato, W., Kochiyama, T., Uono, S., Sawada, R., K…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』11月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「こころと共生」です。 これは本年9月に公益財団法人・稲盛財団のご支援を受けて行われた第1回京都こころ会議国際シンポジウムのテーマでもありました。 「こころの共生」というと、どうしても西洋近代に代表されるような、心身二元論的な発想との対比に…
佐藤弥准教授らが執筆した論文が、学術誌『BMC Research Notes』に掲載されました。 身体ホメオスタシス状態が食物への無意識の感情反応を調整することを報告する論文です。 論文は下記リンク先にて無料で閲覧いただけます。 Sato, W., Sawada, R., Kubota, T., Toichi, M., & Fushiki, T. (2017). Homeostat…
河合俊雄教授と教育学研究科の田中康裕准教授が編者を務め、畑中千紘助教(上廣寄付研究部門)らと執筆し、2016年10月に刊行された『発達の非定型化と心理療法』(創元)の書評が、日本心理臨床学会の発行する『心理臨床学研究』第35巻第3号に掲載されました。 書評は武庫川女子大学の西井克泰教授によるもので、2頁に渡って紹介されています。「発達の非定型化」という視点から数々の事例を検討しながら時代的・社…
河合俊雄教授らの共著論文「甲状腺ホルモンと精神疾患」が、『甲状腺ホルモンと関連疾患』(日本甲状腺学会雑誌 増大号)に掲載されました。日本甲状腺学会創設60周年を記念したもので、日本語版と英語版それぞれが刊行されています。 深尾篤嗣・高松順太・伊藤充・有島武志・横山博・田中美香・河合俊雄・岡本泰之・宮内昭・今川彰久(2017)甲状腺ホルモンと精神疾患. 日本甲状腺学会誌vol.8(2), 48-5…
河合俊雄教授が教育講演を行った第39回日本精神病理学会大会(2016年10月7・8日/静岡県浜松市)での講演録が、日本精神病理学会の発行する『臨床精神病理』第38巻第2号に掲載されました。 河合俊雄(2017) 自閉症スペクトラム障害への心理療法の試みと時代性. 臨床精神病理vol.38(2). 166-174. [構成] Ⅰ. 自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断史 Ⅱ. ASDと「主体」 …
内田由紀子准教授が2017年3月16日、グランフロント大阪で開催された「ナレッジキャピタル超学校「対話で創るこれからの『大学』」(2017年3月16日/グランフロント大阪北館ナレッジキャピタル1F カフェラボ)第8回に講師として登壇、その連続講座が一冊の本にまとまり発刊されました。 (写真: 大阪大学COデザインセンターのサイトより) 「ナレッジキャピタル超学校」は、大阪大学COデザインセ…
佐藤弥准教授らが執筆した論文が、学術誌『Scientific Reports』に掲載されました。 自閉症スペクトラム障害および高レベルの自閉症傾向を持つ個人において、笑顔の検出が障害されていることを報告する論文です。 論文は下記リンク先にて無料で閲覧いただけます。 Sato, W., Sawada, R., Uono, S., Yoshimura, S., Kochiyama, T., Kub…
阿部修士准教授らの論文が、学術誌『Scientific Reports』に掲載されました。 本研究は柔軟な行動に関わる脳機能について、fMRIを用いて調べた研究です。これまでの研究では、柔軟な行動は、背外側前頭前野が主体的役割を担っていると考えられていました。本研究では、より柔軟な判断をするほど、背外側前頭前野と側頭頭頂接合部の活動が共に上昇している事を報告し、これらが視野(判断基準)の切替え…
広井良典教授の論文が掲載された、iPS細胞研究の倫理的課題に関する共著書『科学知と人文知の接点――iPS細胞研究の倫理的課題を考える』が弘文堂より刊行されました。 本書は京都大学iPS細胞研究所・山中伸弥所長監修、同研究所上廣倫理研究部門編によるもので、iPS細胞研究に関する倫理的課題を、自然科学および人文社会科学の双方の知見を踏まえて幅広く考究する内容となっており、上廣倫理財団設立30周年記…
佐藤弥准教授が魚野翔太准教授(京都大学大学院医学研究科)らと執筆した論文が、学術誌『Brain topography』に掲載されました。表情認識能力の個人差の構造的神経基盤を調べた研究です。 論文は下記リンク先にて閲覧いただけます。 Uono, S., Sato, W., Kochiyama, T., Kubota, T., Sawada, R., Yoshimura, S., & …
日本心理臨床学会が発行している広報誌『心理療法の広場』第10巻第1号通巻19号(2017年8月発行)に畑中千紘助教(上廣倫理財団寄付研究部門)の論考が掲載されました。 本誌は臨床心理士の活動や心理臨床の仕事を一般の方たちに広く知ってもらうための雑誌で、全国の公立図書館、大学・高校の図書館などでも読むことができます。畑中助教は、「現代社会と心理臨床」という特集の中で「発達障害と現代的意識」と題し…
河合俊雄教授が指定討論者として登壇した日本箱庭療法学会第30回大会(帝塚山学院大学/2016年10月16日)のケースシンポジウムの記録が『箱庭療法学研究』第30巻第1号に掲載されました。 高野 祥子, 前川 美行, 東山 紘久, 河合 俊雄, 森田 慎(2017), 事例から見る箱庭療法の30年, 箱庭療法学研究, 30(1), 121-146. ケースシンポジウムは、日本箱庭療法学会が30回…
河合俊雄教授が2016年9月15日に天理大学で開催された「第34回いのちの電話相談員全国研修会なら大会」で行った基調講演の講演録が、主催者の一般社団法人日本いのちの電話連盟と一般社団法人奈良いのちの電話協会がまとめた報告書に掲載されました。 ○第34回いのちの電話相談員全国研修会なら大会 報告書 基調講演「アウトリーチとしての心理療法と現代のこころ」 京都大学こころの未来研究センター 副センター…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』10月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「イニシエーションの喪失」です。 ここ2回にわたって、現代におけるイニシエーションについて論じられてきましたが、今回は、個人の内面においてもそれは失われつつあるということについて述べています。この世とこの世ならざる世界が決定的に分断されていて…
阿部修士准教授らの論文が、学術誌『Neuroreport』に掲載されました。 本研究は正直な行為に関わる脳機能について、fMRIを用いて調べた研究です。本研究では特に、ズルをすることで報酬を獲得できる条件と罰を回避できる条件を設定し、そういったズルをしない際の正直な行為の選択に関わる脳のはたらきを調べました。その結果、正直な行為の選択はどちらの条件においても、前頭前野による行動制御を必要としな…
河合俊雄教授が解説を執筆した『こころとお話のゆくえ』(河合隼雄著)が2017年3月、河出書房新社より出版されました。河合隼雄京大名誉教授が生前、京都新聞で連載したコラムがまとまった『平成おとぎ話』(潮出版社/2000年)が復刊したものです。 河合隼雄財団のウェブサイトでは、河合教授の解説を引用しながら、あたたかい言葉で紹介しています。あわせてお読みください。 河合隼雄「こころとお話のゆくえ」が…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』9月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回は「心理療法におけるイニシエーション」がテーマとなっています。 現代におけるイニシエーションの意味を論じた前回に引き続き、今回はある心理療法事例をとりあげて、具体的にどのように内的なイニシエーションが生じてくるのかについて示しています。 シャーマンの脱…
梅村高太郎研究員、畑中千紘助教の共著論文が、『箱庭療法学研究』第30巻第1号(発行:日本箱庭療法学会)に掲載されました。 これは、2016年度までに行われた上廣こころ学研究部門のプロジェクト「子どもの発達障害への心理療法的アプローチ」の成果です。数年にわたるプロセスを追うことで子どものこころがどのように変わっていくのかを示したもので、研究部門での継続的な取り組みが形になったものといえます。この…
吉岡洋教授が所属する日本記号学会が編集した『「美少女」の記号論: アンリアルな存在のリアリティ』(叢書セミオトポス12)が、2017年8月、新曜社より刊行されました。吉岡教授が学会会長を務めていた2015年に開催された日本記号学会第35回大会「美少女の記号論」での対話、発表を中心に、美少女を巡る様々な考察をまとめたユニークな書籍です。 ◆美少女の記号論に向けて 吉岡洋 このような状況のなかで「…
北山忍特任教授、柳澤邦昭助教、内田由紀子准教授、阿部修士准教授らの共著論文 “Reduced orbitofrontal cortical volume is associated with interdependent self-construal” が、『PNAS (Proceedings of the National Academy of Sciences)』に掲…
内田由紀子准教授が、大学院生(富永仁志・日本学術振興会特別研究員/人間・環境学研究科)や国内外の共同研究者らと実施した論文が、学術誌『Frontiers in Psychology』に掲載されました。 日本では中心物の周囲の情報に注意を向ける「包括的認知傾向」がよりよくみられることが知られていますが、本論文では特に他者と共同で行う課題時に経験されるネガティブ感情が強いほど包括的認知傾向が高くな…
河合俊雄教授がシンポジストとして登壇した日本遊戯療法学会第22回大会(天理大学/2016年8月20日)の公開シンポジウムの記録が『遊戯療法学研究』第16巻第1号に掲載されました。 河合俊雄, 木部則雄, 滝川一廣, 山中康裕, 伊藤良子, 千原雅代 (2017), シンポジウム「発達障害と遊戯療法」, 16(1), 69-96. 公開シンポジウムは、センターでこれまで行ってきた子どもの発達障害…
河合俊雄教授が指定討論者として登壇したシンポジウム 「海の彼方より訪れしものたち」(基調講演 赤坂憲雄学習院大学教授)の記録が『ユング心理学研究第9巻』(p.31-48)に掲載されました。 ◻︎基調講演「海の彼方より訪れしものたち」 赤坂憲雄 被災地を歩きながら考えてきたこと 東日本大震災の被災地の風景/泥の海/潟化する世界/二つの墓/生と死を織りなす風景 海の彼方からやって来る…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』8月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 今回のテーマは「イニシエーション」です。 たとえば現在では成人式に参加しなくても社会的に大きな問題となることはありませんが、そのように人生の節目に行われる儀式は形骸化してきている側面があります。 しかし、「社会の表面ではイニシエーションが無意味になってしま…
熊谷誠慈准教授(上廣倫理財団寄付研究部門)が編著者の『ブータン:国民の幸せをめざす王国』が2017年7月、創元社より刊行されました。 日本では2011年にブータン国王ご夫妻が来日されブータンブームが起こり、2017年には、秋篠宮眞子さまがブータンを訪問され、ニュースとなっています。 ブータンは物質的繁栄とともに国民の幸福を追求する国として知られ、同国の国民総幸福(GNH)政策は国連も注目、日…
雑誌『臨床心理学』第17巻第4号(発行:金剛出版/2017年7月号)に河合俊雄教授の解説文が掲載されました。 これは、雑誌「臨床心理学」の通巻100号を記念した特集号で、臨床心理学の学問と実践の発展を一望するものとして発刊されました。「臨床心理学実践ガイド」と題した本特集で、河合教授は「精神分析(ユング/分析心理学)」について寄稿し、その基礎的な枠組みや対象、訓練のあり方などについて解説してい…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』7月号に河合俊雄教授の連載「象徴性と直接性」が掲載されました。 今回のテーマは「象徴性と直接性」です。 前回の連載では、一般的に象徴が貧困化してきていることが指摘されましたが、そのように象徴が機能しなくなると、象徴のつなぐ機能が失われることになるため、直接の噴出を引き起こす可能性が高まります。 今回の連載では、そのことを村上…
上田祥行助教が教育学研究科の藤野正寛日本学術振興会特別研究員と共同執筆した論文が、『精神科治療学』第32巻05号に掲載されました。「マインドフルネス─精神科治療への導入と展開」というテーマの特集において、マインドフルネス瞑想における集中瞑想と洞察瞑想それぞれの神経基盤の違いについて、研究成果および今後の展望を紹介しています。 藤野正寛・上田祥行 (2017). マインドワンダリングの低下に関わる…
上田竜平・オフィスアシスタント(文学研究科大学院生・日本学術振興会特別研究員)、柳澤邦昭助教、阿部修士准教授らの執筆した論文が、学術誌『Social Neuroscience』Vol.12 に掲載されました。 特定の個人とすでに交際関係にある異性に恋をしてしまう「略奪愛」は、人間の社会では制限されているにもかかわらず、日常茶飯事に見られます。本研究では機能的磁気共鳴画像法 (fMRI)を用いた…
吉川左紀子教授のエッセイ「心理学からみたユマニチュード」が、医学書院が発行する『総合診療』2017年5月号に掲載されました。 東京医療センターの本田美和子総合内科医長が企画した本号の特集「コミュニケーションを処方する」では、医師と患者による「よいコミュニケーション」のための技術を多角的に取り上げ、昨今注目されている「ユマニチュード」や「オープンダイアローグ」等について専門家が紹介しています。吉…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』6月号に河合俊雄教授の連載「象徴性と現代」が掲載されました。 10回目の今回は「象徴性と現代」がテーマです。 最近では象徴性から遠い人が増えていると言われますが、それは個人的な要因だけではなくて、現代においてすでに象徴性そのものが失われているのではないかということをユングを引きながら論じています。 次回はこうした現代的課題の…
阿部修士准教授の論考「感情と意思決定」が、日本司法書士連合会の発行する機関誌『月報司法書士』2017年2月号に掲載されました。 同誌の「感情と意思決定〜紛争の解決にあたって」と題した特集に寄せたもので、認知神経科学を専門とする研究者の視点から、幅広い研究知見をもとに感情がいかに意思決定に影響するか、そのメカニズムについて概観し、後半では特集テーマである紛争との関連についても考察しています。 …
広井良典教授の論文「ケアとしての科学――科学哲学・公共政策の立場からみたケアサイエンスの必要性」が『学術の動向』2017年5月号に掲載されました。 論文は、「これからの社会におけるケアサイエンスの構築をめざして」と題する特集の一環をなすもので、日本学術会議健康・生活科学委員会看護学分科会・ケアサイエンス班の企画によるものです。 広井教授の論文は、近代科学の枠組みでは「科学(サイエンス)」と「…
吉岡洋教授の論考「芸術と道徳をめぐって」が収められた『辺境芸術最前線〜生き残るためのアートマネジメント』が秋田公立美術大学より出版されました。 秋田公立美術大学に所属する教員らが、県内4つの地域と連携して実施するアートマネジメント人材育成のためのプロジェクトをまとめたもので、各章に内外の美術関係者の論考が掲載されています。吉岡教授は第5章「芸術と道徳 領域横断の実験」において、芸術と道徳という…
河合俊雄教授が司会・指定討論者として登壇した日本ユング心理学会第4回大会(京都文教大学/2015年6月7日)の大会企画ケースシンポジウムの記録が『臨床ユング心理学研究』2(1)に掲載されました。 陳麗美・申荷永・金宝愛・河合俊雄(2016)「東アジアのユング派心理療法―故樋口和彦先生の貢献を偲ぶ」 臨床ユング心理学研究2(1), pp.55-63. ケースシンポジウムは、ユング派分析家の樋口和…
河合俊雄教授が編集した『定本 昔話と日本人の心』(河合隼雄著)が、2017年4月、岩波書店より出版されました。岩波現代文庫の「〈物語と日本人の心〉コレクション」第6巻目、完結編となります。編者である河合教授の解説と、1982年出版時の鶴見俊輔氏による解説が収められています。 河合隼雄財団のウェブサイトでは、本作が著者の代表作とされる所以について、丁寧に解説された記事を読むことができます。下記リ…
2017年3月、青土社より刊行された木村敏京大名誉教授の対談集『臨床哲学対話 いのちの臨床 木村敏対談集1』に、河合俊雄教授、鎌田東二センター元教授、畑中千紘助教との対談が収録されました。 収録された対談は、センターの広報誌『こころの未来』第3号(2009年9月発行)に掲載されたものです。木村名誉教授をゲストに迎え、「変化するこころ、変化しないこころ」をテーマに、「あいだ」の時間性と空間性、「…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』4月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 連載第8回目のテーマは「心身症と心理療法」です。 前回に引き続き、こころと身体の間とも言える心身症を扱っています。 ここでは、心身症といっても心理的な要素のみに原因をみるのでも、身体にのみ要因を絞るのでもなく、スペクトラムとしてみると述べられているところが…
広井良典教授が編著者の『福祉の哲学とは何か――ポスト成長時代の幸福・価値・社会構想』が2017年3月、ミネルヴァ書房より刊行されました。 社会的孤立や格差・貧困をめぐる諸課題が顕在化し、他方において経済成長ないしパイの拡大の時代が終焉しつつある現在、人と人の支え合いや分配の原理を律する福祉の哲学が求められています。 同時に物質的な豊かさが飽和する中で、人々の関心は「幸福」をめぐる問いや内的・…
広井良典教授が共著者の一人である『科学をめざす君たちへ――変革と越境のための新たな教養』が2017年3月、慶応義塾大学出版会より刊行されました。 本書は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)研究開発戦略センターの編集によるもので、同センターにおいて14回にわたって行われた政策セミナー「21世紀の科学的知識と科学技術イノベーション政策」がベースとなっています。 本書の序文では、同センター長…
広井良典教授が共編者の『2100年へのパラダイムシフト』が作品社より2017年2月に刊行されました。 本書は、2100年を基本的な視野に入れて、これからの世界や人間のありようを幅広い角度から探究するもので、2013-14年に毎日新聞文化面に連載された企画記事がベースとなっており、それを再編・増補したものです。「国家と紛争の行方」「脱〈成長〉への道」「〈核〉と人類」「新しい倫理」「変貌する学と美…
上田祥行助教、齋木潤人間・環境学研究科教授、北山忍ミシガン大学教授(センター特任教授)、ロナルド・レンシンク ブリティ ッシュコロンビア大学教授らによる論文がアメリカの学術誌「Cognitive Science」に掲載されました。 上田助教ら国際共同研究チームは、文化が視覚情報処理に与える影響について、視覚的注意に関する課題を用いて、思考や推論、誤差が関与する可能性を極力排除し、モノの見方に環…
河合俊雄教授が解説を執筆した『私が語り伝えたかったこと』(河合隼雄著)の文庫版が2017年3月、河出書房新社より出版されました。河合隼雄京大名誉教授が生前に行った講演、インタビュー、論考等から選りすぐられたものが一冊になり、河合教授が解説を寄せています。 河合隼雄財団のウェブサイトでは、本書にあるおすすめの論考を河合教授の解説の引用と共に紹介し、本の魅力を伝えています。あわせてお読みください。…
広井良典教授の著書『ポスト資本主義――科学・人間・社会の未来』(岩波書店、2015年)の韓国語版が刊行されました。訳者はパクジェイ氏で、AKコミュニケーションズ(ソウル)より2017年1月20日の刊行となりました。韓国語版ウェブサイトは こちら。 『ポスト資本主義――科学・人間・社会の未来』は、2015年に岩波新書として出版されました。資本主義の歩みを人類史的なスケールから俯瞰し、国家、コミュ…
広井良典教授の著書『ポスト資本主義――科学・人間・社会の未来』(岩波書店、2015年)の韓国語版が刊行されました。訳者はパクジェイ氏で、AKコミュニケーションズ(ソウル)より2017年1月20日の刊行となりました。韓国語版ウェブサイトは こちら。 『ポスト資本主義――科学・人間・社会の未来』は、2015年に岩波新書として出版されました。資本主義の歩みを人類史的なスケールから俯瞰し、国家、コミュ…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』3月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 連載第7回目のテーマは「身体の病と心理療法」です。 こころとからだの関係はふしぎなもので、どこかでつながっていると思われることが多いけれど、そのつながりは一定ではありません。 河合教授は、心理療法がデカルトに代表されるような心身を峻別する考え方に基づいて始…
河合俊雄教授の論考が、精神療法専門誌『精神療法』第43巻第1号(発行:金剛出版)に掲載されました。 特集「サイコメトリー(Psychometry)の治療的利用」において、河合教授は「WAT(Jung 言語連想)の治療的利用」を執筆しています。 サイコメトリーとは、いわゆる心理テストのことですが、さまざまな心理検査が、治療関係の中でどのような力を発揮するのかについての論考が集められた号となって…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。 連載第6回目のテーマは「心理療法と巡礼」です。 心理療法においては、たとえば妄想という症状が主観的な体験として生じてくるように、主観的体験が眼目となります。 しかし、時には「巡礼」という形で現実の外へ出る動きが大切に感じられることがあります。それには、単に…
阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)の著書『意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策』が2017年1月、講談社より出版されました。 本書は、認知神経科学を専門とする阿部准教授が、人間の意思決定の仕組みについて、心理学、脳科学における研究成果をもとに興味深い事例の数々と分かりやすい言葉で綴った、人の「こころ」を様々な角度から知ることのできる一冊です。 講談社のWebメディア クーリエ・ジャポ…
河合俊雄教授のインタビューがユング派心理学の学術雑誌『Studi Junghiani』43号(発行:FrancoAngeli s.r.l.)に掲載されました。 Leggere un romanzo è come fare un sogno. Toshio Kawai, Murakami e la Psicologia Analitica, intervista etraduzione dall&…
畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)の論文 “The Apparent Lack of Agency, Empathy, and Creativity among Japanese Youth: Interpretations from Project Test Responses” が、国際心理科学誌『Psychologia』第58巻4号(発行:プシコロギア会)に掲載さ…
上廣こころ学研究部門の臨床心理学領域「発達障害の子どもへの心理療法的アプローチ」研究プロジェクトの研究成果となる2本の論文が、『箱庭療法学研究』第29巻第2号(発行:日本箱庭療法学会)に掲載されました。 1つは、畑中助教が筆頭著者である「発達障害のプレイセラピーにおける保護者面接の意義と可能性」、もう1つは近年注目されているトピックを扱った「診断を受けながらも発達障害とは見立てられない事例の特…
上廣こころ学研究部門の臨床心理学領域「発達障害の子どもへの心理療法的アプローチ」研究プロジェクトの研究成果となる2本の論文が、『箱庭療法学研究』第29巻第2号(発行:日本箱庭療法学会)に掲載されました。 1つは、畑中千紘助教が筆頭著者である「発達障害のプレイセラピーにおける保護者面接の意義と可能性」、もう1つは近年注目されているトピックを扱った「診断を受けながらも発達障害とは見立てられない事例…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2017年1月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層 第5回 心理療法と占い」が掲載されました。 5回目を迎えるこの連載のテーマは、なかなか正面から語られることのない、心理療法と占いにみられる意外な共通点についてです。心理療法と占いには「コンステレーション」(星の配置)の重視、対象を限る方法論、タイミングが重要であることな…
河合俊雄教授が編集した『神話の心理学』(河合隼雄著)が、2016年12月、岩波書店より出版されました。岩波現代文庫の「〈物語と日本人の心〉コレクション」第4巻目となります。解説は、哲学者、宗教学者の鎌田東二上智大学グリーフケア研究所特任教授・京大名誉教授(2016年春までセンター教授)が執筆しています。 河合隼雄財団のウェブサイトでは、本書が神話をテーマとしながらも現代人が生きる上での知恵やヒ…
布井雅人聖泉大学講師と吉川左紀子教授の共著論文が、学術誌『Journal of Cognitive Psychology』Vol.28に掲載されました。 本研究は、図形の好み判断が、図形に対する知覚頻度と処理の深さによってどのように影響を受けるかを調べたものです。好み判断は、知覚頻度が増えるほど好意度が上昇することが知られています(「単純接触効果」)。浅い処理(位置判断)と深い処理(連想判断)…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』12月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層 第4回 発達の非定型化」が掲載されました。 今回の連載では発達の非定型化というテーマを通じて、現代の社会構造のゆるみが私たちのこころ、主体性にどのような現状をもたらしているのかについて論じています。(紹介コメント:畑中千紘助教・上廣こころ学研究部門) こころの最前線と古層(四)…
内田由紀子准教授の論考「幸福感研究と指標活用」が、公益財団法人生協総合研究所の発行する『生活協同組合研究』2016年11月号 Vol.490に掲載されました。 「幸福について考える」というテーマに対して社会保障、労働、少子化など様々な視点から考察した論考が集まった特集において、内田准教授は文化心理学者の立場から、幸福度を指標化して活用するための施策およびこれまでの研究知見を紹介し、今後の社会シ…
河合俊雄教授が編集した『神話と日本人の心』(河合隼雄著)が、2016年10月、岩波書店より出版されました。岩波現代文庫の「〈物語と日本人の心〉コレクション」第3巻目となります。河合教授は、既に刊行されている「〈心理療法〉コレクション」「〈子どもとファンタジー〉コレクション」を含む全コレクションの編者を務めています。 河合隼雄財団のウェブサイトでは、日本神話をテーマにした本書の持つ意味について、…
布井雅人聖泉大学講師と吉川左紀子教授の共著論文「表情の快・不快情報が選好判断に及ぼす影響―絶対数と割合の効果―」が、学術誌『心理学研究』第87巻第4号(発行:日本心理学会/2016年10月)に掲載されました。 ものの好み(選好判断)は周囲にいる他者の表情によって影響を受け、同じものであっても、周囲の人がにっこり笑って見ている場合にはその対象の好意度が上がり、嫌そうな表情で見ていると低下すること…
吉川左紀子教授と布井雅人聖泉大学講師の共著論文「表情の快・不快情報が選好判断に及ぼす影響―絶対数と割合の効果―」が、学術誌『心理学研究』第87巻第4号(発行:日本心理学会/2016年10月)に掲載されました。 本研究は、選好判断が複数の他者から受ける情報の絶対数や割合によってどのように影響されるかを検討したものです。複数の人から受ける表情や視線などの情報が選好判断(ものの好き嫌いの判断)に影響…
広井良典教授の論文が収められた中野佳裕編訳・ジャン=ルイ・ラヴィル、ホセ・ルイス・コラッジオ編『21世紀の豊かさ――経済を変え、真の民主主義を創るために』(コモンズ)が出版されました。 本書は、ラテンアメリカ、ヨーロッパ・北米、日本から各4名の計12名の研究者の論文を収録したもので、スペイン語版〔ラテンアメリカ版〕、フランス語版に次ぐ日本オリジナル編集版です。経済成長至上主義を批判的に乗り越え…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』11月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」第3回が掲載されました。 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ….
2015年10月10日に東北福祉大学でおこなわれた日本箱庭療法学会第29回大会シンポジウムに登壇した河合俊雄教授の講演録が、『箱庭療法学研究』第29巻第1号(発行:日本箱庭療法学会)に掲載されました。 同大会の一般公開シンポジウム「”ゆらぎの物語”を創る」に、河合教授は教育学研究科の田中康裕准教授と共にシンポジストとして登壇しました。田中准教授は、日本箱庭療法学会・日本…
河合俊雄教授と教育学研究科の田中康裕准教授が編者を務め、畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)らと執筆した『発達の非定型化と心理療法』が2016年10月、創元社から出版されました。上廣こころ学研究部門の「子どもの発達障害への心理療法的アプローチ」および「大人の発達障害への心理療法的アプローチ」プロジェクト等の成果としての書籍です。 河合教授は第Ⅰ部の概説と、第Ⅲ部の研究編を執筆しました。研究編で…
吉岡洋教授とアーティスト・光島貴之氏の対談が載った書籍『ソーシャルアート 障害のある人とアートで社会を変える』が、学芸出版社より刊行されました。 10歳で視力を完全に失い、現在は美術家、鍼灸師として活動する光島氏と吉岡教授は、第1章「障害のあるアーティストはなぜ表現するのか」の巻頭対談として、「見えない世界を面白くするアート」をテーマに語り合っています。 ◇内容紹介 障害のある当事者、福祉施…
内田由紀子准教授が北村英哉関西大学教授と編纂に携わり、阿部修士准教授、柳澤邦昭助教らと執筆した『社会心理学概論』が2016年9月、ナカニシヤ出版より刊行されました。 20章、398頁からなる同書は、古典的研究から進化、脳科学を含めた最新のトピックスまでを網羅し、社会心理学の全貌を学ぶことができる「社会心理学の決定版の書」といえる一冊です。 内田准教授は第14章「文化」を、阿部准教授と柳澤助教…
内田由紀子准教授が北村英哉関西大学教授と編纂に携わり、阿部修士准教授、柳澤邦昭助教、竹村幸祐連携研究員(滋賀大学准教授)らと執筆した『社会心理学概論』が2016年9月、ナカニシヤ出版より刊行されました。 20章、398頁からなる同書は、古典的研究から進化、脳科学を含めた最新のトピックスまでを網羅し、社会心理学の全貌を学ぶことができる「社会心理学の決定版の書」といえる一冊です。 内田准教授は第…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』10月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」第2回が掲載されました。今回のテーマは、「発達障害と中世のこころ」です。 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ….
上田祥行助教の共著論文が、米国の学術雑誌『Attention, Perception, & Psychophysics』に掲載されました。情報学研究科・樋口洋子特定研究員らとの共同研究による論文です。 京都大学のウェブサイト内「研究成果」のページには、詳しい論文の概要が日本語で紹介されています。リンク先をご参照ください。 ■研究成果|京都大学ウェブサイト 「ヒトは無意識に何を選び学ぶ…
ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』で、河合俊雄教授による新連載「こころの最前線と古層」が始まりました。9月号の第1回は、「変わるこころ、変わらないこころ」です。 新連載 こころの最前線と古層(一) 「変わるこころ、変わらないこころ」 河合俊雄 私が曲がりなりにも心理療法でクライエントに会い始めたのは、大学院一年生の一九八〇年であるから、もう三十数年が経とうとして…
日本ユング心理学会が発行する『ユング心理学研究 第8巻 世界における日本のユング心理学』に、河合俊雄教授の論考「世界の中での日本のユング心理学」が掲載されました。 「世界の中での日本のユング心理学」河合俊雄 ○構成 1. 衰退と発展:近代意識とこころの古層 2. アウトリーチと社会・環境 3. 新しい訓練モデル 4. 新しい理論モデル 5. 日本のユング派心理療法の特徴 ○論考の紹介 201…
阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)の総説”アルツハイマー病における記憶錯語”が、学術誌『老年精神医学雑誌』vol. 27(August 2016)に掲載されました。 ○書誌情報 阿部修士(2016) アルツハイマー病における記憶錯誤 老年精神医学雑誌 27 (8): 840-845 http://184.73.219.23/worldpl/17_seisin_igak…
阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)、中井隆介研究員らの論文 “Causal relationship between effective connectivity within the default mode network and mind-wandering regulation and facilitation” が、学術誌『Neuroimage』Vol.13…
上田祥行助教の論文が収められた『児童心理学の進歩 2016年版』が、金子書房より出版されました。同書は、発達心理学の最新の動向と将来を展望し、領域ごとに執筆者の視点から重要と思う研究論文を紹介したレビュー論文集です。第1章「顔の認識」において、上田助教と教育学研究科の野村理朗准教授が共同執筆した「顔の認識――個別から関係性の中へ」が収録されました。 『児童心理学の進歩 2016年版』 監修:日本…
広井良典教授の論文「ケアの倫理と公共政策」が『社会保障研究』第1巻第1号に掲載されました。本機関誌は、国立社会保障・人口問題研究所がこれまで刊行してきた『季刊社会保障研究』及び『海外社会保障情報』の二誌を統合し、新たに『社会保障研究』として創刊するものです。今回の創刊号は「ケアの社会政策」を特集テーマとし、現代社会におけるケアをめぐる多様なテーマに学際的な視点からアプローチする内容となっています…
広井良典教授が座長を務めた「自然体験を通じた子どもの健全育成研究プロジェクト」(東京都荒川区自治総合研究所)の中間レポートが公表されました。 東京都荒川区では2005年に独自の地域幸福度指標「GAH(グロス・アラカワ・ハピネス)」を提唱し、2009年には荒川区自治総合研究所を設立して幸福度指標に関する研究・政策を進めるとともに、その関連で「子どもの貧困」に関する調査等をおこなってきました。今回…
河合俊雄教授が編集、解説を執筆した『源氏物語と日本人 紫マンダラ』(河合隼雄著)が、2016年6月、岩波書店より出版されました。岩波現代文庫の「〈心理療法〉コレクション」「〈子どもとファンタジー〉コレクション」に続く「〈物語と日本人の心〉コレクション」第1巻目となります。河合教授は、全コレクションの編者を務めています。 解説では、臨床心理学者の著者が源氏物語をテーマに取り組んだ意味と意義につ…
河合俊雄教授が国際分析心理学会(IAAP: International Association for Analytical Psychology)のカンファレンスで発表をおこない、発表論文が収められた書籍『Analysis and Activism: Social and Political Contributions of Jungian Psychology』が2016年5月、イギリスの出…
河合俊雄教授の論考「現代社会における物語」が収められた書籍『宗教とこころの新時代 (岩波講座 現代 第6巻) 』が2016年5月、岩波書店より出版されました。 ○論考について グローバルな現代社会のゆくえを多角的な視点から考察する「岩波講座 現代」シリーズ6巻目は、「宗教」と「こころ」がテーマです。 第2章「『こころ』の変化は何を問いかけるか」に収められた河合教授の「現代社会における物語」は…
広井良典教授が研究代表者を務めた全労済協会の公募委託研究『コミュニティ経済に関する調査研究』が公刊されました。 公募研究シリーズ(49)『コミュニティ経済に関する調査研究』 研究代表者 広井良典 京都大学こころの未来研究センター 教授 本調査研究は、タイトルの「コミュニティ経済」という言葉が示すように、「コミュニティ」と「経済」を現代社会のニーズにそくして新しい形でつないでいくという問題意識を…
阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)と、2014年度までこころの未来研究センターに日本学術振興会特別研究員として在籍していた伊藤文人東北福祉大学特任講師らの執筆した論文が、学術誌『Neuroscience』Vol.328 に掲載されました。 本研究は機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、老若男女様々な人物の顔に対する価値判断の神経基盤を調べた研究です。腹内側前頭前野と呼ばれる報酬の処理に…
広井良典教授が共著者の一人である『田園回帰がひらく未来――農山村再生の最前線』(岩波ブックレット)が2016年5月、岩波書店より刊行されました。 本書は2015年11月に全国町村会と地域活性化センターの主催で開かれた「都市・農村共生社会創造全国リレーシンポジウム」での報告とディスカッションを書籍化したものです。広井教授の「人口減少社会から希望の定常化社会へ――田園回帰の背景」という基調スピーチ…
河合俊雄教授の共著論文「甲状腺専門病院における心理臨床」が、2016年4月、『日本甲状腺学会雑誌 Vol.7 No.1』に掲載されました。 田中美香・金山由美・河合俊雄・桑原晴子・山森路子・長谷川千紘・深尾篤志・窪田純久・伊藤充・宮内昭(2016) :「甲状腺専門病院における心理臨床」.日本甲状腺学会雑誌, 7(1), 12-15. ○論文の概要 バセドウ病をはじめとする甲状腺疾患は、身体疾患…
こころの未来研究センターの教授、准教授らが執筆した共著『こころ学への挑戦(こころの未来選書)』が、2016年3月、創元社より出版されました。 本書は、吉川左紀子センター長をはじめ、2016年3月末までセンターに勤務した船橋新太郎教授と鎌田東二教授(肩書きは当時)、河合俊雄教授、カール・ベッカー教授、内田由紀子准教授、阿部修士准教授、熊谷誠慈准教授ら8人が、各自の専門領域をふまえて「こころ」と「…
こころの未来研究センターの教授、准教授らが執筆した共著『こころ学への挑戦(こころの未来選書)』が、2016年3月、創元社より出版されました。 本書は、吉川左紀子センター長をはじめ、2016年3月末までセンターに勤務した船橋新太郎教授と鎌田東二教授(肩書きは当時)、河合俊雄教授、カール・ベッカー教授、内田由紀子准教授、阿部修士准教授、熊谷誠慈准教授ら8人が、各自の専門領域をふまえて「こころ」と「…
河合俊雄教授、梅村高太郎研究員らの論文「甲状腺疾患患者のバウムと人格特徴」が、2016年2月、日本心理臨床学会の発行する『心理臨床学研究 』(Vol.33 No.6 2016)に掲載されました。 金山由美・田中美香・河合俊雄・山森(卯月)路子・桑原晴子・梅村高太郎・長谷川千紘・鍛治まどか・西垣紀子 (2016) : 「甲状腺疾患患者のバウムと人格特徴」. 心理臨床学研究, 33(6), 591-…
広井良典教授の論文「医療分野における科学技術と医療政策」が、国立国会図書館の「科学技術に関する調査プロジェクト」平成27年度調査報告書『ライフサイエンスをめぐる諸課題』(発行:2016年3月)に掲載されました。同論文は日本と米国の医療技術政策の比較を踏まえ、「持続可能な医療」という観点から医療資源の配分や医療における研究開発政策の望ましいあり方を議論する内容となっています。 ○論文の要旨 高齢化…
吉川左紀子教授のコラム「こころの未来」が収められた書籍『教育心理学の展望』(ナカニシヤ出版/2016年3月)が出版されました。 本書は、教育心理学という新たな学術分野を学ぶ人たちのために、京都大学大学院教育学研究科の子安増生教授(2016年3月に定年退職)、楠見孝教授、齊藤智准教授、野村理朗准教授らによって編集されました。吉川教授は、第1章「心のモデルのデザイン」に収められたコラムを担当し、「…
第1回京都こころ会議シンポジウム「こころと歴史性」(於:京都ホテルオークラ/開催日:2015年9月13日)の内容が書籍化され、『〈こころ〉はどこから来て、どこへ行くのか』というタイトルで岩波書店より出版されました。 書籍は、河合俊雄教授、山極寿一京大総長、中沢新一明治大学野生の科学研究所長、広井良典千葉大学教授、下條信輔カリフォルニア工科大学教授ら5名のシンポジストによる講演とディスカッション…
2016年3月、鎌田東二教授のインタビュー記事が掲載された『没後20年 司馬遼太郎の言葉2 この国のかたち』が朝日新聞出版より刊行されました。「私と司馬さん」というコーナーにて、鎌田教授は司馬氏の著作や言葉を振り返りながら、宗教哲学者としての自身の活動と、司馬氏も訪れたアイルランドでのエピソードなどを紹介し、日本の神々に寄り添い生きる様子をいきいきと語っています。 『没後20年 司馬遼太郎の言葉…
高松市美術館のコレクションを紹介した『いま知りたい、私たちの「現代アート」―高松市美術館コレクション選集―』(発行:青幻舎、監修:高松市美術館/2016年3月26日)に鎌田東二教授の論考が掲載されました。 『いま知りたい、私たちの「現代アート」―高松市美術館コレクション選集―』 編集:廣瀬歩(青幻舎) 発行元:青幻舎(2016年3月26日) サイズ:250mm×187mm、重量:565g ページ…
鎌田東二教授の著書『世阿弥―身心変容技法の思想』が、2016年3月、青土社より出版されました。 世阿弥に対して多大な関心を寄せていたという鎌田教授は、2009年より世阿弥の著作を輪読する研究会を始め、以来、世阿弥の世界を探究する旅を続けてきました。 本書は、宗教哲学者、民俗学者として鎌田教授が長年に渡って取り組んだ研究をベースに「身心変容技法」をキーワードとして世阿弥の世界に踏み込んだ、鎌田…
清家理助教、櫻井孝国立長寿医療研究センターもの忘れセンター長、鳥羽研二国立長寿医療研究センター理事長らによる共同研究をまとめた論文が、『Journal of the American Geriatrics Society』Vol.64 Issue 3 (2016 Mar) に掲載されました。 本研究は、 著者らが取り組んでいる認知症をもつ人および家族介護者に対する教育的支援プログラムの分析デー…
畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)の論文が、日本ユング心理学会の発行する機関誌『臨床ユング心理学研究』1(1)に掲載されました。 畑中千紘(2015) 象徴性の弱い夢をみる中学生との面接-深みから出ることについての考察 臨床ユング心理学研究1(1), 49-60. ○論文の内容 この論文では、現実をそのままうつしたような夢やイメージのもつ意味について、臨床心理学的に検討しています。 象徴性とは…
梅村高太郎研究員の論文が、日本ユング心理学会の発行する機関誌『臨床ユング心理学研究』1(1)に掲載されました。 梅村高太郎(2015) 思春期における神殺しとアニマとの恋愛を通じた主体的生への転換――小説創作によって生きる意味を模索した思春期男子との心理療法 臨床ユング心理学研究, 1(1), 35-47. ○論文の内容 思春期の年代では、自分の生を基礎づけていた絶対的存在を相対化し、自立した個…
鎌田東二教授の著書『世直しの思想』が、2016年1月、春秋社より出版されました。 宗教哲学、民俗学、日本思想史、比較文明学を専門とする鎌田教授は、2008年4月にこころの未来研究センター教授に着任し、「楽しい世直し」を信条に研究活動をおこなってきました。本書は、センター着任以降に執筆した論考やエッセイを「世直し」というテーマに沿って改変し、書き下ろしの論考を加えたもので、2016年3月の定年退…
鎌田東二教授の講演論文が収められた『霊性と東西文明 日本とフランス「ルーツとルーツ」対話』が出版されました。 伊勢神宮の第六十二回遷宮を機に開催された日仏シンポジウム《ルーツとルーツの対話》(2014年3月11〜14日/於:皇學館大学・三重)の「第一部 自然とサクレ」において、鎌田教授は「神道とは何か?ーユーラシア・環太平洋交響楽としての神道」というタイトルにて発表しました。本書には12人の発…
阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)の論文が、『Experimental Brain Research』に掲載されました。 ヒトを対象としたエピソード記憶の研究では、source memory とよばれる情報源の記憶(例:ある話を誰から聞いたか)についての研究が盛んにおこなわれてきました。近年では destination memory とよばれる伝達先の記憶(例:ある情報を誰に話したか)につ…
中井隆介研究員、阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)らの論文が『Psychiatry Research: Neuroimaging』に掲載されました。 社会不安障害は、他者からの否定的な評価に対する極度の不安と恐怖を症状の一つとし、脳機能の異常との関連が示されています。一方で、社会不安障害は非臨床群−臨床群のスペクトラム性が示唆されているにもかかわらず、非臨床群における傾向と脳機能との関連に…
柳澤邦昭助教、阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)らの論文が『Journal of Experimental Psychology: General』に掲載されました。 本研究は、自尊感情の高さによる死関連刺激に対する認知・情動処理の違いと、死の脅威に対する防衛的反応の違いを報告した研究です。自尊感情の低い人に比べ、自尊感情の高い人では、死関連刺激を処理する際に、情動の認知的制御に関わる右腹…
内田由紀子准教授の2つの論文が、日本心理学会の発行する英文学術誌『Japanese Psychological Research』に掲載されました。 「Protecting Autonomy, Protecting Relatedness: Appraisal Patterns of Daily Anger and Shame in the United States and Japan」は、…
吉川左紀子教授が第5章を執筆した『高校生のための心理学講座 ーこころの不思議を解き明かそう』(監修:日本心理学会、編集:内田 伸子、板倉 昭二)が2016年2月、誠信書房から出版されました。 2014年12月に京都大学で開催された「高校生のための心理学講座」を書籍化したもので、吉川センター長は、第1部「高校生に心理学を教える」第5章を担当。「感情心理学 ー人と人が出会うとき」というタイトルで、…
鎌田東二教授の論考が収められた書籍『宗教の壁を乗り越える―多文化共生社会への思想的基盤』が出版されました。東洋大学国際哲学研究センター第3ユニットが5年間に渡り研究をおこなってきた「多文化共生社会の思想基盤研究」の成果として発行した書籍において、鎌田教授は、第5章「日本における宗教の展開」に「『神と仏の出逢う国』再考」というタイトルにて論考を寄せています。また、第6章「現代日本の宗教状況をどう考…
鎌田東二教授の共著『火山と日本の神話──亡命ロシア人ワノフスキーの古事記論』が2016年2月、桃山堂より出版されました。ロシアの革命家で日本亡命後は戦前の早稲田大学で教鞭をとったワノフスキーの古事記研究の全貌とその人物像を多角的に分析した本です。鎌田教授は、第二部「『火山と太陽』を読む」において編者と対話し、ワノフスキーの火山神話論について、自身の古事記研究の知見と火山論を網羅しつつ日本列島やロ…
河合俊雄教授、梅村高太郎研究員らの論文が2015年11日、『日本心療内科学会誌』(Vol.19 No.4 2015)に掲載されました。 長谷川千紘,梅村高太郎,西垣紀子,鍛治まどか,河合俊雄,田中美香,金山由美,桑原晴子,深尾篤嗣,宮内昭:「半構造化面接からみた甲状腺疾患患者の心理的特徴」.日本心療内科学会誌,19(4) : 237-244, 2015. ○概要: 代表的な内分泌・代謝系疾…
鎌田東二教授の論文 “Shintō Research and the Humanities in Japan” が、2016年3月発行の米国の宗教科学誌『Zygon: Journal of Religion and Science』(51(1), March 2016)に掲載されます。 Shintō Research and the Humanities in Japan…
鎌田東二教授が、韓中日国際シンポジウム「生命と平和、治癒と霊性から見た退渓学」(主催:嶺南退渓学研究院、陶山ソンビ文化修練院)に基調発表者として登壇し、大会論文集に掲載されました。 シンポジウムは2015年12月4日から6日に渡り、韓国・安東市の陶山ソンビ文化修練院で開催されました。日韓の研究者が集った学術大会において、鎌田教授は初日に「『古事記』(712年編纂)出雲神話における須佐之男命と大…
鎌田東二教授が企画・編集をおこない、西平直教育学研究科教授、上田紀行東京工業大学リベラルアーツセンター教授、トマス・ジョン・ヘイスティングスUBCHEA主任研究コンサルタント、奥井遼センター連携研究員(パリ第五大学・日本学術振興会海外特別研究員)らと執筆した『講座スピリチュアル学 第5巻 スピリチュアリティと教育』が、2015年12月、ビイング・ネット・プレスより出版されました。 スピリチュア…
鎌田東二教授、島薗進上智大教授、志村ふくみ氏(染織家)らが登壇した新日本研究所によるシンポジウム「いのちの恵みを識る心 ー 光・食・音 新日本研究所シンポジウム 世界連邦都市『AYABE』からⅡ」(2015年4月29日)の講演録が、発刊されました。 綾部市の大本白梅殿で開催されたシンポジウムには、山崎善也綾部市長、金子啓明新日本研究所副代表らの挨拶のほか、料理家の辰巳芳子氏がビデオメッセージを…
鎌田東二教授が執筆した書評が、比較文明学会の発行する機関誌『比較文明』第31号に、掲載されました。『聖なる木の下へ アメリカインディアンの魂を求めて』(著:阿部珠理/角川学芸出版/2014年4月)を取り上げた鎌田教授は、インディアンの精神世界を読み解いた書籍の全体像や、比較文明学者である著者の取り組みを紹介しています。 [書評] 阿部珠里 著『聖なる木の下へ アメリカインディアンの魂を求めて』 …
鎌田東二教授の編著『身体の知: 湯浅哲学の継承と展開』が、2015年11月にビイング・ネット・プレスより出版されました。哲学者であり、ユング心理学や身体論、気の研究において先駆者的存在であった湯浅泰雄が創設した人体科学会が本書を企画し、鎌田教授、黒木幹夫愛媛大学名誉教授、鮎澤聡筑波技術大学准教授(人体科学会会長)らが編集を務めました。湯浅哲学を継承発展させていくべく、11人の研究者が、宗教、心理…
鎌田東二教授の論文「『人文学』と『日本研究』と和の思想」が、2015年11月、韓国・釜山大学の発行する『日本研究』16輯に掲載されました。 論文は、I.「現代日本の文系学部や『人文学』 の危機的状況と三種の学問」、II.『日本書紀』に記された「和の国」 (和国)の原点」、III.「『古事記』における「和」の実現としての「国譲り」」、IV. おわりに:「人文学」と「日本研究」 の問題と可能性、と…
船橋新太郎教授、望月圭研究員らの研究成果が2015年10月21日、米国生理学会が発行する『Journal of Neurophysiology』の電子版に掲載されました。研究は、自由選択行動の遂行に大脳皮質の前頭連合野が関与する仕組みを明らかにしたものです。 研究の概要や研究者のコメントは、京都大学のウェブサイトに掲載されています(画像をクリックすると記事に移動します)。 [研究成果] 自由選…
内田由紀子准教授、荻原祐二教育学研究科研究員らの研究成果が2015年10月22日、『Frontiers in Psychology』に掲載されました。論文は、新生児の名前の経時的な変化を分析することによって、日本文化が個性をより重視し、個人主義化しているかどうかを検討したものです。 研究では、ベネッセコーポレーションと明治安田生命保険が公開している2004年から2013年にかけての新生児の名前…
船橋新太郎教授、望月圭研究員らの研究成果が2015年10月21日、米国生理学会が発行する『Journal of Neurophysiology』の電子版に掲載されました。研究は、自由選択行動の遂行に大脳皮質の前頭連合野が関与する仕組みを明らかにしたものです。 研究の概要や研究者のコメントは、京都大学のウェブサイトに掲載されています(画像をクリックすると記事に移動します)。 [研究成果] 自由選…
内田由紀子准教授、荻原祐二教育学研究科研究員らの研究成果が2015年10月22日、『Frontiers in Psychology』に掲載されました。論文は、新生児の名前の経時的な変化を分析することによって、日本文化が個性をより重視し、個人主義化しているかどうかを検討したものです。 研究では、ベネッセコーポレーションと明治安田生命保険が公開している2004年から2013年にかけての新生児の名前…
鎌田東二教授の講演録が、2015年10月、『地球システム・倫理学会会報』第10号に掲載されました。 第9回地球システム・倫理学会学術大会(於:つくば国際会議場/2013年11月)では、「諸文明における母性的なるもの―地球文明と人類の未来文明創成へ向けて―」というテーマでシンポジウムがおこなわれました。服部英二地球システム・倫理学会会長による司会のもと、中村桂子JT生命誌研究館館長、鶴岡真弓多摩…
鎌田東二教授が執筆した書評が、比較文明学会の発行する機関誌『比較文明』第31号に、掲載されました。『聖なる木の下へ アメリカインディアンの魂を求めて』(著:阿部珠理/角川学芸出版/2014年4月)を取り上げた鎌田教授は、インディアンの精神世界を読み解いた書籍の全体像や、比較文明学者である著者の取り組みを紹介しています。 [書評] 阿部珠里 著『聖なる木の下へ アメリカインディアンの魂を求めて』 …
鎌田東二教授の論文「『人文学』と『日本研究』と和の思想」が、2015年11月、韓国・釜山大学の発行する『日本研究』16輯に掲載されました。 論文は、I.「現代日本の文系学部や『人文学』 の危機的状況と三種の学問」、II.『日本書紀』に記された「和の国」 (和国)の原点」、III.「『古事記』における「和」の実現としての「国譲り」」、IV. おわりに:「人文学」と「日本研究」 の問題と可能性、と…
阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)、大塚結喜研究員、中井隆介研究員、吉川左紀子教授らによる共著論文が『Frontiers in Aging Neuroscience』(published: 29 September 2015) に掲載されました。 高齢者を対象として、運動機能と認知機能の関係性について、fMRIを用いて調べた研究です。目標志向的な歩行が遅い高齢者では、速い高齢者と比べて、視…
梅村高太郎特定研究員の論文が、『箱庭療法学研究』第28巻第1号(発行:日本箱庭療法学会)に掲載されました。 本研究では、ある女性クライエントとの夢分析を中心とした心理療法事例をもとに、”知ること”をめぐる病理として捉えられる神経症の心理療法において、”知っているべきはずの知らないこと”を真に認め、その膠着した世界から出立していくという動きがどのよ…
2014年10月4日に東洋英和女学院大学でおこなわれた日本箱庭療法学会第28回大会シンポジウムに登壇した河合俊雄教授の講演録が『箱庭療法学研究』第28巻第1号(発行:日本箱庭療法学会)に掲載されました。河合教授は、同学会の公開シンポジウム「場への信頼―共に在ること、創ること-」に登壇しました。 シンポジウムで河合教授は、西洋子東洋英和女学院大学教授の発表「共創的な身体表現の場ー月と水」、三輪敬…
2014年10月4日に東洋英和女学院大学でおこなわれた日本箱庭療法学会第28回大会シンポジウムに登壇した河合俊雄教授の講演録が『箱庭療法学研究』第28巻第1号(発行:日本箱庭療法学会)に掲載されました。河合教授は、同学会の公開シンポジウム「場への信頼―共に在ること、創ること-」に登壇しました。 シンポジウムで河合教授は、西洋子東洋英和女学院大学教授の発表「共創的な身体表現の場ー月と水」、三輪敬…
梅村高太郎特定研究員の論文が、『箱庭療法学研究』第28巻第1号(発行:日本箱庭療法学会)に掲載されました。 本研究では、ある女性クライエントとの夢分析を中心とした心理療法事例をもとに、”知ること”をめぐる病理として捉えられる神経症の心理療法において、”知っているべきはずの知らないこと”を真に認め、その膠着した世界から出立していくという動きがどのよ…
河合俊雄教授の著書『ユング:魂の現実性』が岩波書店から復刊されました。1998年に出版された本書は、「ユングの理論と思想に真正面から取り組んだ知的評伝」として話題となりました。この度、岩波現代文庫として文庫版で登場。復刊にあたり新たな章として「ユング『赤の書』以後――文庫版への補遺」が加えられました。 なお、2015年9月16日の発売以来、岩波書店の出版物の週刊売り上げランキング「岩波ベストテ…
河合俊雄教授の著書『ユング:魂の現実性』が岩波書店から復刊されました。1998年に出版された本書は、「ユングの理論と思想に真正面から取り組んだ知的評伝」として話題となりました。この度、岩波現代文庫として文庫版で登場。復刊にあたり新たな章として「ユング『赤の書』以後――文庫版への補遺」が加えられました。 なお、2015年9月16日の発売以来、岩波書店の出版物の週刊売り上げランキング「岩波ベストテ…
鎌田東二教授と一条真也氏の往復書簡が収められた書籍『満月交遊 ムーンサルトレター(上・下)』が2015年10月、水曜社より出版されました。 冠婚葬祭会社サンレーを経営し、九州国際大学客員教授、こころの未来研究センター連携研究員として鎌田教授と研究活動をおこなっている一条真也氏と鎌田教授は2005年よりウェブ上にて往復書簡を続けています。2011年に『満月交感 ムーンサルトレター(上・下)』とし…
鎌田東二教授と一条真也氏の往復書簡が収められた書籍『満月交遊 ムーンサルトレター(上・下)』が2015年10月、水曜社より出版されました。 冠婚葬祭会社サンレーを経営し、九州国際大学客員教授、こころの未来研究センター連携研究員として鎌田教授と研究活動をおこなっている一条真也氏と鎌田教授は2005年よりウェブ上にて往復書簡を続けています。2011年に『満月交感 ムーンサルトレター(上・下)』とし…
畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)が9章、19章を翻訳した『子どもと親の子どもと親の関係性セラピー(CPRT)』(著:ゲリー・L・ランドレス、スー・C・ブラットン、監訳:小川裕美子、湯野貴子)ならびにその手引書にあたる『子どもと親の関係性セラピー(CPRT)治療マニュアル』(著:スー・C・ブラットン、ゲリー・L・ランドレス他、訳:小川裕美子、湯野貴子)が2015年8月、日本評論社より出版されま…
畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)が翻訳に携わった(おもに9章、19章を担当)『子どもと親の関係性セラピー(CPRT)』(著:ゲリー・L・ランドレス、スー・C・ブラットン、監訳:小川裕美子、湯野貴子)ならびにその手引書にあたる『子どもと親の関係性セラピー(CPRT)治療マニュアル』(著:スー・C・ブラットン、ゲリー・L・ランドレス他、訳:小川裕美子、湯野貴子)が2015年8月、日本評論社より出…
阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)が解説を執筆した『モラル・トライブズ――共存の道徳哲学へ (上・下)』(ジョシュア・グリーン 著/竹田円 訳)が、岩波書店より出版されました。 阿部准教授は2010年から12年にかけて、著者のハーバード大学心理学科教授のグリーン氏のもとで研究し、その成果をまとめた論文が2014年、『Journal of Neuroscience』に掲載されました。本書は、…
阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)が解説を執筆した『モラル・トライブズ――共存の道徳哲学へ (上・下)』(ジョシュア・グリーン 著/竹田円 訳)が、岩波書店より出版されました。 阿部准教授は2010年から12年にかけて、著者のハーバード大学心理学科教授のグリーン氏のもとで研究し、その成果をまとめた論文が2014年、『Journal of Neuroscience』に掲載されました。本書は、…
鎌田東二教授の講演録「『ほんとうのさいわひ』をさがして ー宮沢賢治と『銀河鉄道の夜』を中心にー」が、石川県の西田幾多郎記念哲学館が発行する雑誌『点から線へ』第64号(2015年3月)に掲載されました。 同館にて2012年11月におこなわれた「幸福について考える」講演会で、鎌田教授は西田幾多郎と同時代を生きた宮沢賢治の足跡をたどり、その作品と思想を紐解きながら、西田哲学との共通点について考察しま…
吉川左紀子教授、阿部修士准教授、大塚結喜研究員、中井隆介研究員らの共著論文が、『Journal of the American Geriatrics Society』Vol.63 Issue 7 (2015 Jul) に掲載されました。 本研究は、高齢者を対象として12週間の運動介入を実施することで、認知機能の改善、および認知課題遂行中の脳活動の変化がみとめられたことを報告した論文です。この研…
鎌田東二教授が企画・編集をおこない、原田憲一至誠館大学学長、田中克京都大学名誉教授、湯本貴和京都大学霊長類研究所教授、小説家・田口ランディ氏らと執筆した『講座スピリチュアル学 第4巻 スピリチュアリティと環境』が、2015年7月、ビイング・ネット・プレスより出版されました。 第4巻の刊行にあたって、鎌田教授は、「『スピリチュアリティと環境』をタイトルテーマとする本巻は、風土や環境と人間との関わ…
河合俊雄教授が解説を執筆した『[新版]こころの天気図』(著/河合隼雄)が2015年7月、PHP研究所より出版されました。1990年に毎日新聞社から刊行された『こころの天気図』を再編集し、新版として復刊した一冊です。 河合隼雄財団のウェブサイトには、以下のように本の内容と共に河合教授の解説が引用された紹介記事が公開されています。 「「こころの天気図」というのは、言い得て妙なタイトルだと思われる。…
河合俊雄教授が解説を執筆した『河合隼雄自伝―未来への記憶―』が新潮社より出版されました。2001年に岩波新書より発刊された『未来への記憶―自伝の試み』を改題し、その後の話がインタビュー形式でまとめられた「未来への記憶のつづき」(『私が語り伝えたかったこと』河出書房新社所収)も収められています。河合教授の解説では、自伝に出てくる出来事や登場人物にまつわるエピソードが筆者ならではの立ち位置と視点から…
長野県長野市にある戸隠神社より『戸隠信仰の諸相』(2015年5月発行)が出版されました。この第一章に鎌田東二教授が論考「戸隠の山と水のコスモロジー」を寄稿しました。 長年、 宗教哲学、民俗学の視点から聖地研究に取り組み、各地の聖地、修験道をみずから探訪し続けている鎌田教授が、実際にフィールドワークをおこなった記録をもとに戸隠信仰の歴史を紐解き、豊かな実践生態智を継承してきた戸隠山修験道の再発見…
阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)と、2014年度までこころの未来研究センターに日本学術振興会特別研究員として在籍していた伊藤文人東北福祉大学特任講師らの執筆した論文が、学術誌『Human Brain Mapping』Vol.36 に掲載されました。 本研究は機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、人間が意識的に知覚することのできない「閾下刺激」に対する価値判断の神経基盤を調べた研究です…
河合俊雄教授が監訳をおこなった『ユング『赤の書』の心理学 – 死者の嘆き声を聴く』が、2015年6月、創元社より出版されました。 元型的心理学の創始者であるジェイムズ・ヒルマンと『赤の書』編者であるソヌ・シャムダサーニによる連続対話全記録の翻訳書です。2010年に刊行された日本語版『赤の書』の監訳ならびに2014年に刊行された『赤の書 テキスト版』の監訳・訳を手がけた河合教授が今回…
河合俊雄教授の講演論文が収められた書籍『Hazardous Future ー Disaster, Representation and the Assessment of Risk』が、De Gruyter社より2015年3月に出版されました。本書は、東日本大震災が起こった2011年、同じく震災体験のあるポルトガルのリスボンで開かれた、リスク社会に関する国際ワークショップ(Internation…
清家理(上廣こころ学研究部門)助教の著書『医療ソーシャルワーカーの医療ソーシャルワーカーの七転び八起きミッション』がメジカルビュー社より出版されました。 『医療ソーシャルワーカーの医療ソーシャルワーカーの七転び八起きミッション』 ○本の概要 著者:清家 理 定価:2,160円(税込 A5判 216ページ オールカラー 2015年3月30日刊行 ISBN978-4-7583-0389-7 ○本の紹…
国際心理科学誌『Psychologia』2014年第57巻4号(2014年12月/発行:プシコロギア会)特集号が刊行され、内田由紀子准教授・竹村幸祐連携研究員編集による特集「Regional Communities」ならびに論文が掲載されました。 特集号では内田准教授と竹村幸祐連携研究員(滋賀大学准教授)が責任編集者となり、こころの科学をマクロな視点から展開するための「地域研究」の必要性を解説…
鎌田東二教授の講演録「神道から見た仏教」と講演の概要が、2015年3月に発行された『龍谷大学アジア仏教文化研究センター2014全体研究会プロシーディングス』に掲載されました。 アジア諸地域における仏教の多様性とその現代的可能性の総合的研究を進める同センターの2014年度第1回研究会(開催日:2014年10月21日/於:龍谷大学大宮学舎西黌2階大会議室)において、鎌田教授は神道研究者の視点から日…
こころの未来叢書『愛する者は死なない―東洋の知恵に学ぶ癒し』『愛する者をストレスから守る―瞑想の力』の二冊が2015年春、晃洋書房より出版されました。 2009年に出版された『愛する者の死とどう向き合うか―悲嘆の癒し』の続編にあたる『愛する者は死なない―東洋の知恵に学ぶ癒し』は、こころの未来研究センターでカール・ベッカー教授が企画し実現した海外の著名な研究者らによる講演および研究報告をまとめ、…
鎌田東二教授の共著書『宮沢賢治の切り拓いた世界は何か(笠間ライブラリー―梅光学院大学公開講座論集)』が2015年5月、笠間書院より出版されました。 東日本大震災後、宮沢賢治の作品があらためて注目されています。本書は、近代日本文学研究者で梅光学院大学大学院客員教授の佐藤泰正氏が編者をつとめ、宮沢賢治の文学とその人生に様々な角度から光をあて、賢治の世界の真髄を探った新たな書です。鎌田教授は「分子の…
鎌田東二教授の著書『図説 地図とあらすじでわかる!山の神々と修験道』が2015年5月、青春出版社から出版されました。日本の聖地文化を長く研究テーマとし、自ら東山修験道での修行を重ねる鎌田教授が、日本独自の習合宗教文化である修験道と山岳信仰について、深く分かりやすく解説した最新著作です。 ○内容紹介 富士山・高野山・出羽三山・金峯山・立山・御嶽山・恐山・高尾山…日本人はいつ、どのように…
鎌田東二教授の著書『図説 地図とあらすじでわかる!山の神々と修験道』が2015年5月、青春出版社から出版されました。日本の聖地文化を長く研究テーマとし、自ら東山修験道での修行を重ねる鎌田教授が、日本独自の習合宗教文化である修験道と山岳信仰について、深く分かりやすく解説した最新著作です。 ○内容紹介 富士山・高野山・出羽三山・金峯山・立山・御嶽山・恐山・高尾山…。日本人はいつ、どのよう…
河合俊雄教授が解説を執筆した『河合隼雄の読書人生-深層意識への道』が、2015年4月、岩波書店より出版されました。2004年に刊行された『深層意識への道』を改題し、河合俊雄教授の解説を付けて復刊されたものです。 河合隼雄財団のウェブサイトでは、本書の構成や読み解き方が分かりやすく紹介されています。下記リンク先にアクセスしてお読みください。 『河合隼雄の読書人生』が発刊されました! | 河合隼雄…
河合俊雄教授の論考が、『そだちの科学』24号(日本評論社/2015年4月号)に掲載されました。精神発達、こころの形成と成長をテーマに扱った専門誌の特集「発達障害と発達論的理解」に、河合教授は「ユング派からみた発達障害」というタイトルで寄稿。これまでのこころの未来研究センターでの発達障害との取り組みで、主体という視点が大切なこと、発達障害の心理療法においてどのように主体が形成されてくるか、さらには…
大塚結喜研究員の論文「High-performers use the phonological loop less to process mental arithmetic during working memory tasks」が、2014年11月付で『The Quarterly Journal of Experimental Psychology』に掲載されました。 ○論文の内容 これまで…
河合俊雄教授が解説を執筆した『河合隼雄セレクション「出会い」の不思議』が、2015年3月、創元社より出版されました。河合隼雄京都大学名誉教授の著作6冊が文庫化され、「創元こころ文庫 河合隼雄セレクション」として同時刊行された一冊です。河合教授は解説を執筆すると共に、6冊それぞれの巻末に掲載されている「シリーズ刊行によせて」において、河合隼雄セレクション全体の紹介をおこなっています。 河合隼雄財…
鎌田東二教授が企画・編集をおこない、小林正弥千葉大学人文社会科学研究科教授、千葉眞国際基督教大学教授、内田樹神戸女学院大学名誉教授らと執筆した『講座スピリチュアル学 第3巻 スピリチュアリティと平和』が、2015年4月、ビイング・ネット・プレスより出版されました。 講座スピリチュアル学のシリーズ本は全7巻で、2016年8月までに刊行される予定です。第1巻「スピリチュアルケア」、第2巻「スピリチ…
鎌田東二教授が大会会長を務めた「人体科学会 第24回大会」(主催/人体科学会、後援/こころの未来研究センター、協力/身心変容技法研究会)の報告集『人体科学会第24回大会「身心変容と人体科学」』が刊行されました。本大会は、2014年11月29日・30日に稲盛財団記念館3階大会議室で開催されました。 ○企画趣意・挨拶 京都大学こころの未来研究センター教授・宗教哲学 鎌田東二 人体科学会は、23年前…
内田由紀子准教授と福島慎太郎研究員(上廣こころ学研究部門)らの共著論文が掲載された学術書『Forschung fördern: Am Beispiel von Lebensqualität im Kulturkontext』が、2015年2月、ドイツのUVK社より刊行されました。日本文化における幸福感の特徴を欧米との比較研究から検討し、グローバル化と日本人の幸福感について考察と展望をおこなってい…
鎌田東二教授が代表研究者を務める「身心変容技法の比較宗教学-心と体とモノをつなぐワザの総合的研究」の研究年報『身心変容技法研究』第4号ならびに「モノ学・感覚価値研究会」の研究年報『モノ学・感覚価値研究』第9号が刊行されました。年報は全てPDFで公開しています。下記リンクよりダウンロードしてご覧ください。 ■『身心変容技法研究』第4号 閲覧・ダウンロード:表紙(4MB) 目次・巻末(1MB) 本…
河合俊雄教授の講演録「ユング派心理療法の新しい可能性」が、学術誌『ユング心理学研究』第7巻2号(2015年3月10日/日本ユング心理学会編)に掲載されました。 河合俊雄「ユング派心理療法の新しい可能性」『ユング心理学研究』Pp69ー87,創元社、2015 講演録は、2014年3月2日に京都テルサで行われた第3回日本ユング研究所研修会の全体講演をまとめたものです。クライエントの症状が変化し、科学…
河合俊雄教授の著書『村上春樹の「物語」夢テキストとして読み解く』(新潮社/2011年)が、中国語(繁体字)に翻訳され、2014年12月に台湾で出版されました。 同書は、村上春樹のベストセラー『1Q84』(新潮社/2009年)を中心とする一連の作品を夢分析の手法から内在的に捉えたユニークな書です。日本で出版された2011年以降、ユング派分析家が独自の視点で論じる村上春樹小説論として話題を集めてい…
公益財団法人上廣倫理財団が開催する「上廣フォーラム」の8つの講演がまとめられた書籍『わが師・先人を語る 1』(上廣倫理財団 編)が、2014年11月、弘文堂より刊行されました。同財団とこころの未来研究センターが2014年1月に共同開催した『上廣フォーラム~日本人の生き方 「わが先人・師を語る」京都大学知の伝統』で河合俊雄教授が講演した「河合隼雄との三度の再会」をはじめとする3つの講演も収録されて…
熊谷誠慈准教授(上廣こころ学研究部門)が企画・編集をおこなった『Bhutanese Buddhism and Its Culture』(ブータン仏教とその文化)が、2014年12月、Vajra Publicationsより出版されました。同書には、ダムチョ・ドルジ内務文化大臣(ブータン王国)の巻頭言を皮切りに、カルマ・ウラ所長(王立ブータン研究所)、フランソワーズ・ポマレ研究ディレクター(フラン…
鎌田東二教授の論考が、大阪府保険医協会の発行する『大阪保険医雑誌』No.579(2014年12月号)に掲載されました。 本号の特集「宗教と医療」では、研究者、宗教者、医師、看護師など多様な執筆者がそれぞれの専門領域から宗教と医療との関わりについて寄稿しています。鎌田教授は、「日本の風土と宗教心」というタイトルにて、日本が持つ独特の文化と自然の多様性に着眼し、神話の世界や日本の国土の特徴、神仏習…
内田由紀子准教授が第3章を執筆した『文化を実験する: 社会行動の文化・制度的基盤 』が、2014年10月、勁草書房より出版されました。 「フロンティア実験社会科学」シリーズの一冊として刊行された同書は、山岸俊男一橋大学国際経営研究科特任教授(北海道大学名誉教授)の編集により、内田准教授のほか、竹村幸祐滋賀大学准教授、増田貴彦アルバータ大准教授などセンターでの研究実績のある研究者を含む8名の執筆…
内田由紀子准教授の論考が一般社団法人人間生活工学研究センター(HQL)の発行する『人間生活工学』Vol.15 No.2(42巻/2014年9月発行)に掲載されました。論考は「特別寄稿」として巻頭に掲載され、内田准教授は「日本の「幸福」を考える」というタイトルで、文化・社会心理学者として取り組んできた幸福感の文化比較研究や幸福度指標をめぐる各国や日本の動き、国民総幸福の理念を提唱するブータンの特徴…
鎌田東二教授が企画・編集をおこない、やまだようこ京大名誉教授、大井玄東大名誉教授、黒木賢一大阪経済大学教授らと執筆した『講座スピリチュアル学 第2巻 スピリチュアリティと医療・健康』が、2014年12月、ビイング・ネット・プレスより出版されました。 講座スピリチュアル学のシリーズ本は全7巻で、2016年8月までに刊行される予定です。第1巻「スピリチュアルケア」、第2巻「スピリチュアリティと医療…
鎌田東二教授が論考を寄稿した『乳房の文化論』が、2014年11月に淡交社より出版されました。 本書は、20年以上の歴史をもつ乳房文化研究会で発表された論考から13編がまとめられた一冊です。「特に人文科学の面における優れた論考」のひとつとして、鎌田教授の「チチとホト─乳房の日本文化史」が収められています。古くから、母性やエロティシズムの象徴とされてきた乳房、女陰の宗教文化史について、鎌田教授は神…
河合俊雄教授が解説を執筆した『河合隼雄の幸福論』(PHP研究所)が、2014年9月に出版されました。河合隼雄京都大学名誉教授が東京新聞と中日新聞に寄せた59のエッセイが集められており、もとは1998年に『しあわせ眼鏡』という題で海鳴社から出ていたものがスタイルを新たに復刊しました。 心理学者として多くの人や出来事に関わってきた著者は、さまざまなエピソードを紹介しながら「幸福」について綴っていま…
鎌田東二教授と河合俊雄教授の対談が載った書籍『にほんのきれいのあたりまえ』(編集:きれいのデザイン研究所、発行:フィルムアート社)が、2014年10月に出版されました。 本書は、花王株式会社と東京藝術大学美術学部デザイン科が、日本のデザイン文化を考えるプロジェクトの成果に様々な分野で活躍する専門家たちのインタビュー等を加えて作り上げた一冊です。鎌田教授と河合教授は、3章「変わりゆくきれい」のな…
内田由紀子准教授が医学研究科と共同実施した糖尿病治療と心のあり方についての日米比較研究の成果が論文公刊され、国際科学雑誌『PLoS ONE』に2014年10月15日付で掲載されました。 “Social orientation and diabetes-related distress in Japanese and American patients with type 2 diab…
内田由紀子准教授が論考を寄稿した『女性研究者とワークライフバランス: キャリアを積むこと、家族を持つこと』が、2014年9月に新曜社より出版されました。 本書は、日本心理学会が発酵する一般向けの学会誌『心理学ワールド』第52号から57号に掲載されたコラムと、第76回日本心理学大会でのワークショップ「研究者のワーク・ライフ・バランス:いろいろな子育てのかたち」をベースに、5人の心理学者がそれぞれ…
鎌田東二教授が企画・編集をおこない、カール・ベッカー教授、島薗進東京大学名誉教授・上智大学グリーフケア研究所特任所長、井上ウィマラ高野山大学教授らと執筆した『講座スピリチュアル学 第1巻 スピリチュアルケア』が、2014年9月、ビイング・ネット・プレスより出版されました。 講座スピリチュアル学のシリーズ本は全7巻で、2016年8月までに刊行される予定です。第1巻「スピリチュアルケア」、第2巻「…
河合俊雄教授の論文「ユング『赤の書』における近代意識とその超克』が、日本病跡学会の発行する機関誌『日本病跡学雑誌』第87号に掲載されました。 第60回 日本病跡学会総会 ●シンポジウム 「ユング『赤の書』における近代意識とその超克」 河合俊雄 病跡学という観点からすると、この『赤の書』がユングの精神的危機をきっかけとして成立してきたことが興味深い。それはユングが書いているように,「精神病」や,…
河合俊雄教授、小木曽由佳日本学術振興会特別研究員それぞれの論文が『Analytical Psychology in a Changing World: The search for self, identity and community』(Routledge/Edited by Lucy Huskinson, Murray Stein)に掲載されました。 Description: How ca…
阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)の論文「Response to anticipated reward in the nucleus accumbens predicts behavior in an independent test of honesty」が、8月6日付で『Journal of Neuroscience』に掲載されました。 以下、論文の概要です(記者発表資料より掲載)。 …
大塚結喜センター研究員の共著『自己を知る脳・他者を理解する脳 ――神経認知心理学からみた心の理論の新展開』が2014年7月、新曜社より刊行されました。 「社会脳シリーズ」第6巻にあたる同書は苧阪直行京都大学名誉教授の編集により、大塚研究員をはじめとする8名の執筆者がそれぞれの分野から最新の研究成果と知見を披露しています。大塚研究員は、第6章「心の理論の脳内表現」を担当し、「心の理論の脳内基盤」…
大塚結喜センター研究員の共著『自己を知る脳・他者を理解する脳 ――神経認知心理学からみた心の理論の新展開』が2014年7月、新曜社より刊行されました。 「社会脳シリーズ」第6巻にあたる同書は苧阪直行京都大学名誉教授の編集により、大塚研究員をはじめとする8名の執筆者がそれぞれの分野から最新の研究成果と知見を披露しています。大塚研究員は、第6章「心の理論の脳内表現」を担当し、「心の理論の脳内基盤」…
比較文明学会が2013年9月に開催したシンポジウム『災害と文明ー東日本大震災と防潮堤問題を考えるー』の報告書に、鎌田東二教授の報告文が掲載されました。 東日本大震災の被災地では、復旧・復興過程において海岸線に巨大な防潮堤が建設されることが決まり、すでに着工されています。比較文明学会では、この「防潮堤問題」について中長期的に検討し、文明の未来を構想する手がかりを探るためのプロジェクトを立ち上げ、…
日独文化研究所が開催した公開シンポジウム「生と死」の講演を収録した書籍が刊行されました。鎌田東二教授は、同シンポジウムで「神道の生死観―いのち、来るときと去るとき」という演題で講演しました。神道の成り立ちと真髄、神道的生死観の様相について、『古事記』をはじめとする様々な物語や伝承を紹介しながら、古代、中世、近世、近代と順を追って詳しく解説。日本文化と神道との関わり、生態智などに象徴される神道的な…
阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)と伊藤文人日本学術振興会特別研究員の共著論文「The neural basis of dishonest decisions that serve to harm or help the target」が、『Brain and Cognition』90号に掲載されました。 Abe N, Fujii T, Ito A, Ueno A, Koseki Y, Has…
河合俊雄教授の講演録が『ユング心理学研究 第7巻 第1号 ユング派の精神療法』に掲載されました。2013年6月に京都大学百周年時計台記念館で開催された日本ユング心理学会第2回大会のプレコングレスに登壇した鷲田清一氏(大谷大学教授、大阪大学名誉教授)の基調講演において、河合俊雄教授は全体の進行役ならびに指定討論者として、伊藤良子学習院大学教授と共に鷲田氏とディスカッションをおこないました。本書には…
大塚結喜センター研究員(認知心理学)の論文「高齢者のワーキングメモリ」が、日本老年精神医学会の準機関誌『老年精神医学雑誌』25巻に掲載されました。 大塚結喜(2014)高齢者のワーキングメモリ,老年精神医学雑誌, 25, 498-503 <抄録> ワーキングメモリは高齢者の記憶システムの中でも最も衰えている記憶機能のひとつである.その原因は脳の前頭葉の衰退にあると考えられてきたが,近年のニューロ…
鎌田東二教授の論文「生態智と平安文明」が、2014年5月に刊行された『文明の未来 いま、あらためて比較文明学の視点から 』に掲載されました。 本書は、比較文明学会創立30周年を記念して出版された論文集です。第一部「いま、生態系と文明系を問う」、第二部「いま、生態智と文明智を問う」、第三部「いま、比較文明の方法論を問う」、第四部「文明の過去から未来を透視する」という四部構成になっており、鎌田教授…
内田由紀子准教授の論文「You were always on my mind: The importance of “significant others” in the attenuation of retrieval-induced forgetting in Japan」が、日本心理学会の発行する英文学術誌『Japanese Psychological Resear…
カール・ベッカー教授の共著書『現代文明の危機と克服 地域・地球的課題へのアプローチ』が、2014年4月、日本地域社会研究所・コミュニティ・ブックスより出版されました。 人文社会科学系の研究者らによるサステイナビリティに関する論考がまとめられいます。ベッカー教授は、「仏教の立場から考える環境倫理と企業倫理」というタイトルで執筆。現代日本の環境問題や社会システムの課題を乗り越えるために日本に根付い…
清家理助教(上廣こころ学研究部門)の共著論文「初期認知症患者および家族への多職種恊働による教育的支援プログラム開発研究ーー認知症の確定診断直後の患者および家族の学習ニーズと意識変容からの考察(Developing an interdisciplinary program of educational support for early-stage dementia patients and th…
こころの未来研究センターの教員提案型プロジェクトで実施された研究論文(竹村幸祐連携研究員・現滋賀大学経済学部准教授、内田由紀子准教授・吉川左紀子教授)”Roles of extension officers to promote social capital in Japanese agricultural communities.” が、国際科学雑誌『PLoS ONE』…
河合俊雄教授が編集、解説を寄せた『青春の夢と遊び』(著・河合隼雄)が岩波現代文庫より出版されました。 ○内容紹介 「内なる青春」についてよく知ると,中・高年の人生が面白くなる――。これまで中年、老年、そして子供の生き方を論じてきた著者が、豊かな臨床体験を基に挑んだ青年論。文学作品を素材に、青春とは何か、青春の現実、夢、遊び、性、挫折、死、青春との別離などを論じ、人間としての成長、生きる意味や力に…
河合俊雄教授の共編著『遠野物語 遭遇と鎮魂』が2014年3月、岩波書店より出版されました。編者は河合教授と赤坂憲雄学習院大学文学部教授で、執筆者に今石みぎわ東京文化財研究所研究員、田中康裕京都大学大学院教育学研究科准教授、岡部隆志共立女子短期大学教授、歌人の川野里子氏、猪股剛帝塚山学院大学准教授、岩宮恵子島根大学教育学部教授、三浦佑之立正大学大学院文学研究科教授らが名を連ねています。 【掲載情報…
河合俊雄教授の共編著『遠野物語 遭遇と鎮魂』が2014年3月、岩波書店より出版されました。編者は河合教授と赤坂憲雄学習院大学文学部教授で、執筆者に今石みぎわ東京文化財研究所研究員、田中康裕京都大学大学院教育学研究科准教授、岡部隆志共立女子短期大学教授、歌人の川野里子氏、猪股剛帝塚山学院大学准教授、岩宮恵子島根大学教育学部教授、三浦佑之立正大学大学院文学研究科教授らが名を連ねています。 【掲載情報…
漫画家・水木しげる氏の作品を完全収録した大全集の一冊『水木しげる漫画大全集 神秘家列伝(上)』(講談社/2014年4月3日発行)に、鎌田東二教授の解説が掲載されました。解説では、鎌田教授自身が日常で水木しげる作品の霊性とその一族の世界に接しているエピソードや、本書に収録されたスウェーデンボルグ、ミラレパ、マカンダル、明恵、安倍晴明、長南年恵ら6人の神秘家それぞれについての作品を読み解くポイントが…
鎌田東二教授の編著『究極 日本の聖地』が、4月14日にKADOKAWA中経出版より出版されました。 宗教哲学、民俗学、日本思想史、比較文明学など幅広い研究分野で数々の著書を出し続けている鎌田教授の最新刊は、長年の聖地研究で蓄積された知見とデータが凝縮された聖地理解のための指南書です。人生の節々で「聖地感覚」を経験したという鎌田教授は、日本列島における聖地文化を様々な角度から研究し、『現代神道論…
河合俊雄教授、畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)、長谷川千紘研究員(上廣こころ学研究部門)らの共著論文が、2014年3月、日本箱庭療法学会の発行する『箱庭療法学研究』に掲載されました。 「発達障害へのプレイセラピーによるアプローチ–新版K式発達検査2001を用いた検討」(箱庭療法学研究, 26(3), 3-14) 本論文は、「子どもの発達障害への心理療法的アプローチプロジェクト」…
河合俊雄教授の論文が、日本箱庭療法学会の発行する『箱庭療法学研究(特別号)』に掲載されました。 「震災のこころのケア活動–縁と物語」(箱庭療法学研究, 26(特別号), 1-6) 河合俊雄教授が委員長を務める「日本箱庭療法学会 日本ユング派分析家協会合同震災対策ワーキンググループ」は、東日本大震災被災地の小中学校への訪問や病院での事例検討会などを通して、臨床心理士や養護教諭といった…
熊谷誠慈准教授(上廣こころ学研究部門)の共編著「Current Issues and Progress in Tibetan Studies」が、神戸市外国語大学から出版されました。 本書は、熊谷准教授らが2012年9月に神戸市外国語大学にて開催した、Third International Seminar of Young Tibetologists(第3回国際若手チベット学会)の発表者の中か…
阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)と伊藤文人日本学術振興会特別研究員らの共著論文が、脳神経科学の国際ジャーナル『Brain Research』(vol.1556, 27 March 2014)に掲載されました。 この論文では、他者を傷つけてしまう「悪い嘘」と、他者を思いやってつく「良い嘘」が道徳的に許容できるか否かを判断する際の脳のメカニズムを調べた研究です。fMRI(機能的磁気共鳴画像法…
清家理助教(上廣こころ学研究部門)の共編著『患者さんとご家族から学ぶ 認知症なんでも相談室』が、3月20日にメジカルビュー社より出版されました。 本書は、認知症に関する知識(病気のこと、治療方法等)から、予防方法、介護方法、終末期の対応まで、実生活で応用できるアドバイスをQ&A、コラムなどで分かりやすく解説されたものです。今回、本書に出てくる120のQuestionは、認知症を持つ方…
内田由紀子准教授と、京大教育学研究科大学院生の荻原祐二さんによる共著論文「Does individualism bring happiness? Negative effects of individualism on interpersonal relationships and happiness.」の概要「個人主義的な人は、親しい友人の数が少なく幸福感が低い -日本社会の個人主義化がもたら…
内田由紀子准教授と京大教育学研究科大学院生の荻原祐二さんによる共著論文「Does individualism bring happiness? Negative effects of individualism on interpersonal relationships and happiness.」が、2014年3月、心理学系のジャーナル『Frontiers in Psychology』に掲…
船橋新太郎教授と、オックスフォード大学の渡邉慶研究員(2012年2月までこころの未来研究センター研究員)の共著論文「Neural mechanisms of dual-task interference and cognitive capacity limitation in the prefrontal cortex」が『Nature Neuroscience』に掲載されました。論文では、2つ…
内田由紀子准教授の幸福感研究に関する論文が3本、『Journal of Happiness Studies』(発行:Springer)ならびに『季刊・環境研究』(発行:日立環境財団)に掲載されました。 Uchida, Y., Takahashi, Y., & Kawahara, K. Changes in hedonic and eudaimonic well-being after …
畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)の論文「発達障害におけるイメージの曖昧さ-ロールシャッハ・テストにおける「不確定反応」から」が、『箱庭療法学研究』第26巻第2号(発行:日本箱庭療法学会)に掲載されました。 畑中千紘(2013)発達障害におけるイメージの曖昧さ-ロールシャッハ・テストにおける「不確定反応」から. 『箱庭療法学研究』第26巻第2号 29-40 ○ABSTRACT 本研究は, ロ…
吉川左紀子教授と入来篤史センター特任教授が分担執筆陣に加わった『最新 心理学事典』が2013年12月、平凡社より出版されました。 1957年刊行の第一版、1981年の第二版に続き、およそ30年ぶりに刊行された最新版の心理学事典となる本書は、総ページ数944、見出し項目488に及び、心理学の基礎から最新の成果までが網羅された一冊です。吉川教授は「顔の認知 / face recognition(p…
鎌田東二教授が序文を執筆した書籍『私の宗教』(ヘレン・ケラー著、高橋和夫 鳥田恵 訳)が未来社より2013年12月に出版されました。 盲ろうあという障害を背負いながらも類いまれな才智と努力により生涯、文筆活動と社会福祉活動を精力的におこなった伝説の人物、ヘレン・ケラーは、科学者・神秘家のスウェーデンボルグを信奉していたことが後に知られるようになりました。本著は、ヘレン・ケラーの宗教観、スウェー…
鎌田東二教授の新刊書籍『歌と宗教 歌うこと。そして祈ること』が、ポプラ社より出版されました。 宗教学者として言霊思想、聖地論、神仏習合思想、霊性思想などの研究に取り組み、幅広い活動とフィールドワークを通して、「言葉」「場所」「生命」が生み出す超越性の仕組みやこころの有り様を探求する鎌田教授は、「神道ソングライター」として15年に渡り活動しています。自身の研究と歌い手としての集大成ともいえる本書…
千石真理研究員の講演録が収録された『「臨床仏教」入門』が、白馬社より出版されました。本書は、仏教教団60余宗派などで構成される全国青少年教化協議会(略称・全青協)の創立50周年記念刊行物で、2013年に東京大学仏教青年会会館ホールで開催した臨床仏教師養成講座一期の10講座および開講記念シンポジウムの講演録などが収められています。 千石研究員は、東大での開講記念シンポジウム「現代社会と臨床仏教」…
吉川左紀子教授が分担執筆した書籍『認知心理学ハンドブック』が、2013年12月に有斐閣より出版されました。 認知心理学の概念や理論を網羅し、最新の知見がまとめられた本書は、認知心理学の広がりと深みを理解し活用できる手引書・事典となっています。10の領域に分類され、合計173項目で構成されており、吉川教授は、第7部「感情・動機」の「 [7-3] 感情の表出とその理解」を担当。見開き二頁で「ダーウ…
河合俊雄教授が田中康裕教育学研究科准教授と編・著者を務め、畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)が第7章、第13章を執筆した『大人の発達障害の見立てと心理療法 (こころの未来選書)』が創元社より11月11日に出版されました。本書は、上廣こころ学研究部門における臨床心理学領域のプロジェクトの一つである「大人の発達障害への心理療法的アプローチ」の研究成果がまとまった一冊です。 河合教授は「第Ⅰ部 概…
鎌田東二教授の講演録が、比較文明学会の学会誌『比較文明 第29号』に掲載されました。鎌田教授は、2012年11月17日に京都大学稲盛財団記念館で開催された比較文明学会第30回大会で、原田憲一京都造形芸術大学教授、松本亮三東海大学教授と共に「みやこと災害の文明論」(司会:阿部珠理立教大学教授) に登壇し、「持続千年首都・平安京の生態智」という演題で講演しました。その講演録全文が掲載されています。 …
河合俊雄教授の共著論文が『日本診療内科学会誌』第17巻3号(2013年/発行:日本心療内科学会)に掲載されました。 「バセドウ病患者のカウンセリング過程にみられる特徴について ―甲状腺専門病院での実践から―」 田中美香1, 金山由美1,4, 河合俊雄1,5, 桑原晴子6, 窪田純久7, 深尾篤嗣2,8, 網野信行2, 宮内昭3(1.隈病院 心理, 2.隈病院 内科, 3.隈病院 外科, 4.京都…
千石真理研究員のブータン訪問報告「ブータンに内観の源流を見つけて」が、日本内観学会の発行する『内観研究』Vol.19 No.1に掲載されました。 京都大学ブータン友好プログラム第十次訪問団員として、本年1月18日から25日までブータンを訪れた千石研究員は、現地でキャンプや民家泊、トレッキングを経験しながら数多くの町や寺院を回り、現地の人々と交流しました。輪廻転生を信じ、他者の為に祈り、確固と…
鎌田東二教授による著書『聖地感覚』(角川学芸出版)が出版されました。2008年に刊行された単行本を文庫化したもので、文庫判あとがきが加わり、内田樹氏(神戸女学院大学名誉教授/思想家・武道家)が解説しています。聖地に関する著書や論考を数多く発表し、フィールドワークを重ねる鎌田教授による「聖地論」が凝縮した一冊です。「行者」として聖地へ分け入り聖地と対話する実践研究者・鎌田教授の姿を、内田樹氏の解説…
鎌田東二教授が地球システム・倫理学会第8回大会シンポジウムでおこなった『神話と歌にみる言霊思想』の講演論文が『地球システム・倫理学会会報』第8号に掲載されました。 学会シンポジウムのテーマは「日本語のちから」でした。鎌田教授は日本の「言霊思想」について「神話と歌にみる言霊思想」という演題で講演しました。日本最古の歴史書といわれる『古事記』には原初の自然そのものの存在や現象が言葉を発する「アニミ…
岩波書店が創業百年記念出版事業として刊行する『日本の思想』シリーズの第五巻に鎌田東二教授の論考が収録されました。「身と心―人間像の転変」が主題となった第五巻は、歴史の流れのなかで変遷し続けてきた日本人の精神論、身体論が様々な角度から論じられている論考集です。 鎌田教授は「身体と修行」をテーマに執筆。「『身体と修行』をめぐる『古事記』の中の『潜在思想』」、「日本仏教における身体と修行」、「『身体…
長谷川千紘研究員(上廣こころ学研究部門)と河合俊雄教授他の共著論文 ” Psychological Characteristics of the NEW-FFI and the Tree Drawing Test in Patients With Thyroid Disease ” が、国際心理科学誌『Psychologia』第56巻2号(2013年6月/発行:プシコロギ…
内田由紀子准教授が分担執筆した書籍『The Exploration of Happiness: Present and Future Perspectives』(発行:Springer / 米国 / 2013年4月)が出版されました。 ビナイ・ノラサクンキット助教(ゴンザガ大学)と北山忍教授(センター特任教授・ミシガン大学)との共著です。この本は幸福感研究の国際誌「Journal of Hap…
奥井遼研究員(上廣こころ学研究部門)の論文「身体化された行為者(embodied agent)としての学び手 ーメルロ=ポンティの『身体』概念を手がかりとした学びの探求ー 」が、『教育哲学研究』第107号(発行:教育哲学会/2013年5月)に掲載されました。 からだを使ったわざの習得に関わる行為と言語のやりとりに注目し、教育における「学び」の再検討を研究課題としている奥井研究員は、本論文におい…
阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)の論文が、”Neuroscience Research Vol.76-4″ と “Brain and Development Vol.35-5″ に掲載されました。 ”Neuroscience Research” に掲載された論文は阿部准教授が筆頭著者で、「虚再認」と呼ばれる記憶のエラ…
清家理助教(上廣こころ学研究部門)の論文が、『日本精神科病院協会雑誌 第32巻・第6号』に掲載されました。 「診療と一体化した認知症患者および家族への早期支援介入の意義 国立長寿医療研究センター もの忘れセンター『もの忘れ教室』の取り組み」 清家理1.2 櫻井孝1 鳥羽研二1(1.国立長寿医療研究センターもの忘れセンター、2.京都大学こころの未来研究センター) はじめに わが国における認知症患…
鎌田東二教授による著書・共著書が3冊、出版されました。2004年に出版された単行本『呪殺・魔境論』を文庫化した『「呪い」を解く』、ジブリ作品『となりのトトロ』を多彩な執筆陣が解説した『ジブリの教科書3 となりのトトロ』、作家・五木寛之氏との対談書『霊の発見』。いずれも読み応えたっぷりの書となっています。 以下、発行日順にご紹介します。 『「呪い」を解く』 鎌田 東二・著 発行所:文藝春秋 発行…
吉川左紀子教授がエッセイを寄稿した『ゆとり京大生の大学論―教員のホンネ、学生のギモン』(ナカニシヤ出版/2013年6月18日)が出版されました。 2012年、教養教育を見直す動きが起こった京都大学で、あらためて「大学で学ぶことの意味」について根源的な問いを抱いた学生たちがみずから本の出版を企画。現役教授や各界で活躍するOBらがそれに応える形でエッセイ、コラムを寄稿し、様々な「大学論」や「教育論…
カール・ベッカー教授の論文「Social Workers Can Use Sense of Coherence to Predict Burnout of End-of-Life Care-Givers (Research Report from Japan)」が、 『British Journal of Social Work』に掲載されました。日吉(谷口)和子京都大学医学研究科博士課程、木下…
河合俊雄教授が「はじめに/解説」を執筆した『こころの最終講義』(河合隼雄/著)が2013年6月、新潮社より出版されました。 ユング心理学の国内第一人者であり、後年には文化庁長官として活躍し、日本の心理学および文化発展に大きな功績を残した河合隼雄京大名誉教授による講義および講演を収めた『こころの最終講義』は、「伝説」といわれる1992年の京都大学定年退職記念講義「コンステレーション」、1991年…
鎌田東二教授が論考を執筆した『能を読む③ 元雅と禅竹 夢と死とエロス』(梅原猛・観世清和監修)が2013年5月、角川学芸出版より出版されました。 『能を読む』は、観阿弥生誕680年・世阿弥生誕650年を記念し、2013年1月より隔月出版が始まった全4巻のシリーズ本です。「新釈の現代語訳で”能を読み”、先鋭な論考で”能を解き”、演者から”…
熊谷誠慈准教授のフランス語論文「Caracteristiques de la theorie des deux verites en Inde et au Tibet」(インドおよびチベットにおける二真実思想の特性)が、論文雑誌『Circulaire de la Societe Franco-Japonaise des Etudes Orientals』(第34-36号)に掲載されました。 Se…
内田由紀子准教授と福島慎太郎研究員(上廣こころ学研究部門)の論文が、『季刊 環境研究 2013/No.169』(発行:公益財団法人 日立環境財団)に掲載されました。 内田由紀子(2013). 日本文化における幸福と持続可能な社会への提言. 季刊環境研究169, 44-52. 福島慎太郎(2013)地域における重層的な境界に抱かれた幸福.季刊環境研究,169, 87~93. 「日本文化における幸…
河合俊雄教授と内田由紀子准教授による共編著『「ひきこもり」考』(こころの未来選書)が、創元社より出版されました。 『「ひきこもり」考』は、社会心理学、文化心理学、臨床心理学、ジャーナリズムなど異なる分野の第一線で活躍する識者らが、多様な視点から「ひきこもり」を議論し、考察を試みた論考集です。河合教授、内田准教授をはじめ、ジャーナリストのマイケル・ジーレンガー氏、北山忍ミシガン大学教授(こころの…
鎌田東二教授の共著書『震災復興と宗教』(叢書 宗教とソーシャル・キャピタル 第4巻)が、明石書店より出版されました。 『震災復興と宗教』は、震災復興を通して、宗教がソーシャル・キャピタルとして機能しているのか、宗教がソーシャル・キャピタルを形成するのかをテーマに、研究者や宗教者をはじめとする様々な識者らによる事例報告と論考を通して考察した書です。 鎌田教授は、第Ⅲ部「宗教的ケア・復興への関わ…
鎌田東二教授が代表研究者を務める「モノ学・感覚価値研究会」の研究年報『モノ学・感覚価値研究』第7号が刊行されました。 2006年に発足した本研究会は、「モノ学の構築―”もののあはれ”および”もののけ”から”ものづくり”までを貫流する日本文明のモノ的創造力と感覚価値を検証する」を正式名称および副題とし、「『モノ』と人間、自然…
鎌田東二教授(写真右)が研究代表者を務める「身心変容技法の比較宗教学-心と体とモノをつなぐワザの総合的研究」の研究年報『身心変容技法研究』第2号が刊行されました。 本研究は2011年より4年間の計画でプロジェクトが進行しています。多彩な研究メンバーによる最新の臨床心理学、精神医学の臨床研究や認知科学、脳神経科学の実験研究等を結びつけ、身体と心との相互的な関わりをワザやモノを媒介として様々な角度…
河合俊雄教授の英語論文が、ユング心理学誌 “Spring: A Journal of Archetype and Culture Vol.88 Winter 2012” に掲載されました。 Toshio Kawai (2013) “The 2011 earthquake in Japan: Psychotherapeutic interventions and…
畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)の論文が、『箱庭療法学研究』第25巻第3号(発行:日本箱庭療法学会)に掲載されました。 Hatanaka,C(2013)From Dual Personalities to Reflected Adult Consciousness in the Psychotherapy of Dissociative Identity Disorder: The Dial…
河合俊雄教授の編著書二冊が出版されました。 ■『ユング派心理療法』(ミネルヴァ書房)――河合俊雄 編著 出版年月日 2013年03月01日 ISBN 9784623065752 判型・ページ数 A5・308ページ 定価 2,940円 Amazonの書籍ページはこちら 「気鋭のユング派分析家による最新の入門書。詳しい解説と事例で学ぶ。」 「発達障害」「解離」「摂食障害」………
こころの未来研究センター 河合俊雄教授の共著論文「甲状腺疾患の心身医療」が『心身医学』53巻第1号に掲載されました。 深尾篤嗣・高松順太・河合俊雄・宮内昭・花房俊昭(2013)「甲状腺疾患の心身医療」『心身医学』53(1),42-50. ■論文紹介 甲状腺疾患は、頻度の高い代表的な内分泌・代謝疾患ですが、心身相関が問題になる例が多いことが知られています。こころの未来研究センターの「甲状腺疾患に…
こころの未来研究センター 内田由紀子准教授の論文(英語)が『International Journal of Wellbeing』に掲載されました。幸福の感じ方である「幸福感」と幸福の意味そのものである「幸福観」が文化とどのようにかかわっているのかについて、これまでの実証研究をレビューした論文です。 Uchida, Y., & Ogihara, Y. (2012). Personal …
『箱庭療法学研究』第25巻第2号に河合俊雄教授の巻頭言「震災のこころのケアからみた心理療法・箱庭療法」と、畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)の共著論文「トイレ空間にみる現代の意識」が掲載されました。 ■河合俊雄教授の巻頭言「震災のこころのケアからみた心理療法・箱庭療法」 2011年の東日本大震災のあと、筆者は日本箱庭療法学会と日本ユング心理学会合同震災対策ワーキンググループの委員長として、被災地…
カール・ベッカー教授、千石真理研究員他による共著書『Buddhist Care for the Dying and Bereaved』がWisdom Publications(米国)より出版されました。 本書は、死とブリーフケアを仏教的視点からみつめ研究・実践する13名の研究者、宗教家、活動家らが、宗派を超えて世界各国で取り組む活動内容や実績、提言を紹介した意欲書です。 日本人の死生観や倫理観に注…
鎌田東二教授、井上ウィマラ 高野山大学准教授、藤田一照 曹洞宗国際センター所長、西川隆範 シュタイナー研究家による共著書『仏教は世界を救うか―”仏・法・僧”の過去/現在/未来を問う』(地湧社)が出版されました。 2010年から2011年秋にかけて、鎌田教授が理事長を務めるNPO法人 東京自由大学で行われた連続シンポジウムの講義録が一冊の本にまとめられました。多彩な顔ぶれの講…
こころの未来研究センター 内田由紀子准教授の論文が『実験社会心理学研究』(第52巻 第1号 2012年9月 日本グループ・ダイナミクス学会)に掲載されました。遠藤由美 関西大学社会学部教授、柴内康文 同志社大学社会学部准教授(現所属:東京経済大学コミュニケーション学部教授)との共著論文です。 内田由紀子・遠藤由美・柴内康文. 人間関係のスタイルと幸福感:つきあいの数と質からの検討 実験社会心理学…
内田由紀子准教授と竹村幸祐 京都大学経営管理大学院助教(こころの未来研究センター連携研究員)の共著「農をつなぐ仕事 ~普及指導員とコミュニティへの社会心理学的アプローチ~」(創森社)が出版されました。 社会心理学・文化心理学を専門とする内田准教授と竹村助教は、こころの未来研究センターでの「きずな形成」プロジェクトの一環として、2009年より「農業者をつなぐ」普及指導員という職業にスポットをあて…
こころの未来研究センター 内田由紀子准教授のインタビューが収録された単行本『リアル30’s』が10月30日、毎日新聞社より出版されました。 —————————————————̵…
今年は古事記の編纂から1300年にあたり、あらためて古事記や日本神話の面白さに注目が集まっています。 この夏から秋にかけて、鎌田東二教授が執筆、監修した古事記に関する書籍が3冊出版されました。様々な角度から国のはじまりと神々が織り成す多彩なドラマに切り込み、日本神話の魅力を余すところなく紹介した書籍となっています。 また、11月23日(金・祝)には、京都大学と大和郡山市が開催する学術シンポジウム …
こころの未来研究センター 阿部修士助教が執筆した総説論文が、国際心理科学誌 “Psychologia Vol.55 No.2” に掲載されました。 Nobuhito Abe (2012) Neuroimaging studies of false memory: a selective review Psychologia 55(2): 131-145 —…
こころの未来研究センター 千石真理研究員が執筆を担当した『仏教心理学キーワード事典』が春秋社より出版されました。 ————————————————————…
こころの未来研究センター 河合俊雄教授の英語論文が “The Journal of Analytical Psychology” に掲載されました。 Kawai, Toshio: The Red Book from a pre-modern perspective: The position of the ego, sacrifice and the dead. The J…
『心理学評論 vol.55 No.1』に河合俊雄教授、内田由紀子准教授の論文と、北山忍センター特任教授によるコメント論文、さらにカール・ベッカー教授と内田准教授がプロジェクトに携わった共著論文が掲載されました。 今号の特集は「幸福感と文化」です。特集では、京都大学グローバルCOE「心が活きる教育のための国際的拠点」における「幸福感の国際比較研究」プロジェクトを紹介すると共に、国内外の研究者による幸…
「東日本大震災とこころの未来」のプロジェクトの一環として、震災・原子力発電所事故の報道に携わった関係者の方への調査を行い、その結果報告をリリースいたしました。 (研究代表者:内田由紀子・こころの未来研究センター准教授) 新聞社、放送局等、報道関係者115名の方々にご協力をいただきました。心より御礼申し上げます。 (回答期間:2012年3月6日~4月13日) 詳細は下記リンクをご覧ください。 調査報…
Norasakkunkit, V., Uchida, Y., & Toivonen, T. (2012). Caught between culture, society, and globalization: Youth marginalization in postindustrial Japan. Social and Personality Psychology Compass,…
<書籍> 鎌田東二・玄侑宗久『原子力と宗教――日本人への問い』 角川oneテーマ21新書、角川学芸出版、2012年3月10日刊 角川学芸出版の書籍紹介ページへ 鎌田東二編『日本の聖地文化――寒川神社と相模国の古社』 創元社、2012年3月31日刊 創元社の書籍紹介ページへ(立ち読みもできます) <研究年報> ■研究年報『身心変容技法研究』第1号をPDF(128頁)公開しました。 目次 科研研究年…
「心理学研究法5 社会」(大山正監修・岡隆編) 誠信書房 第12章内田由紀子・今田俊恵 「文化」(286-312頁) 社会心理学の研究方法についてわかりやすく解説した書籍です。特に12章では比較文化研究における手法と注意点について、具体的な事例を紹介しつつ概説しています。
ユング心理学研究第4巻「昔話と日本社会」に、シンポジウム「河合隼雄の『昔話と日本人の心』を読む」(大澤真幸・河合俊雄・川戸圓)の記録が集録されています。 創元社の図書案内ページへ
河合教授著 『村上春樹の「物語」:夢テキストとして読み解く』(新潮社)が、電子書籍として出版されました。紹介ページはこちらです。
「自己の心理学を学ぶ人のために」(梶田叡一, 溝上慎一編 世界思想社)。 内田准教授は 「北山忍の文化的自己観」(25-40頁)を執筆しています。
ユング著 吉村博次訳 河合俊雄 解説 『心理学的類型』 中央公論新社 河合教授は、「ユング『心理学的類型論』 解説」1-19頁 を執筆しています。
Kai Hiraishi, Shoko Sasaki, Chizuru Shikishima and Juko Ando. (2012). The Second to Fourth Digit Ratio (2D:4D) in a Japanese Twin Sample: Heritability, Prenatal Hormone Transfer, and Association with …
Norasakkunkit, V., & Uchida, Y., (2011). Psychological Consequences of Post-Industrial Anomie on Self and Motivation Among Japanese Youth. Journal of Social Issues, 67, 774-786. ノラサクンキット連携研究員が、日本…
内田由紀子・高橋義明・川原健太郎(2011) 東日本大震災直後の若年層の生活行動及び幸福度に対する影響 内閣府経済社会総合研究所ワーキングペーパー 無断引用・転載禁止の注釈を了解した上でのダウンロードとなりますのでこちらのサイトを経由してダウンロードをお願いいたします。
1、 鎌田東二著 『現代神道論――霊性と生態智の探究』1~254頁、春秋社、2011年11月30日刊 春秋社の書籍紹介 2、 鎌田東二編 『遠野物語と源氏物語――物語の発生する場所とこころ』、創元社、2011年12月1日刊 創元社の書籍紹介
「発達科学ハンドブック2 研究法と尺度」(日本発達心理学会・編 新曜社)。 平石助教は第15章「生物・進化史論との関係でみた研究法」(pp.186-196)を執筆しています。
一般公募連携研究プロジェクト「利他主義の進化認知科学的基盤」の代表者である、小田亮先生(名古屋工業大学・准教授)の「利他学」が、電子書籍になりました。一部、立ち読みもできます。 以下に、紙本出版時の情報を転記します。 ———- 「利他学」(新潮選書) 「人はなぜ赤の他人を助けるのか?」 他人に親切にすることは、一見すると当たり前のことのようで、よくよく考えると不…
「展望 現代の社会心理学」シリーズ(日本社会心理学会の50周年記念事業) 第3巻「社会と個人のダイナミクス」(唐澤穣・村本由紀子編著、誠信書房) 平石助教は第13章「人間行動への進化的視点」を担当しました。
Toivonen, T., Norasakkunkit, V. and Uchida, Y. (2011) Unable to conform, unwilling to rebel? youth, culture, and motivation in globalizing Japan. Front. Psychology 2:207. doi: 10.3389/fpsyg.2011.00207…
河合俊雄 著 『村上春樹の「物語」-夢テキストとして読み解く』(新潮社) 2012.8.31 新潮社の書籍紹介ページはこちらです。 新潮社『波』2011年9月号における大澤真幸氏の書評はこちらです。
東京仏教青年会「宗教者災害支援連絡会・第2回情報交換会」(5 月22 日、東京大学仏教青年会、本郷3 丁目)参加報告 東京仏教青年会「宗教者災害支援連絡会・第3回情報交換会」(6 月19 日、東京大学仏教青年会、本郷3 丁目)参加報告
文化心理学の観点から、幸福とは何かという「幸福観」について検討した研究です。 Uchida, Y. (2011). A Holistic View of Happiness: Belief in the Negative Side of Happiness is More Prevalent in Japan than in the United States, Psychologia, 53, …
「利他学」(新潮選書) 「人はなぜ赤の他人を助けるのか?」 他人に親切にすることは、一見すると当たり前のことのようで、よくよく考えると不思議なことです。なぜ「不思議」で、その不思議をどうやって解くことができるのか。人間行動進化学の視点から紹介した本です。 一般公募連携プロジェクト「利他主義の進化認知科学的基盤」の成果も数多く紹介されています。どうぞご覧下さい!
ビナイ・ノラサクンキット外国人特別研究員(ミネソタ州立大学准教授)、北山忍連携研究員(ミシガン大学教授)、内田由紀子准教授による論文が公刊されました。 Norasakkunkit, V., Kitayama, S., & Uchida, Y. (2011). Social anxiety and holistic cognition: Self-focused social anxiet…
教員提案型連携プロジェクト「社会的ネットワークの機能と性質:「つなぐ」役割の検証」 の一環として行われた研究についての論文が公刊されました。 内田由紀子・竹村幸祐・吉川左紀子 (2011). 農村社会における普及指導員のコーディネート機能 社会技術研究論文集, 8, 194-203. PDFはこちら 日本の農村社会における普及指導員を対象とした調査から、関係機関や農業者同士の連携調整を行うなどの「…
1、 鎌田東二「『古事記』と聖地」『現代思想5月臨時増刊号 総特集 古事記 1300年目の真実』132~141頁、青土社、2011年4月25日刊 2、 鎌田東二×安藤礼二「神話を生きなおす~古事記が語るもの」(対談)、『現代思想5月臨時増刊号 総特集 古事記 1300年目の真実』102~123頁、青土社、2011年4月25日刊 3、 鎌田東二「日本神話における男性性と女性性」『ともいきがたり』高田…
京都大学心理学連合(編)心理学概論(ナカニシヤ出版)が刊行されました。 吉川教授が「感情」、船橋教授が「脳の構造」、河合教授が「心理療法の技法」、ベッカー教授が「死の受容」について、執筆しています。 ナカニシヤ出版の書籍紹介ページ
Shikishima, C., Yamagata, S., Hiraishi, K., Sugimoto, Y., Murayama, K., & Ando, J. (2011). A simple syllogism-solving test: Empirical findings and implications for g research. Intelligence, 39(2-…
日本ユング心理学会での基調講演、山極寿一「暴力の由来」と、続けて行われたシンポジウム(山極寿一・河合俊雄・宮野素子)の記録が出版されました。 ユング心理学研究 第3巻『魂と暴力』日本ユング心理学会編 創元社 2011年3月 畑中千紘『話の聴き方からみた軽度発達障害:対話的心理療法の可能性』こ ころの未来選書、創元社 2011年3月 が出版されました。
敷島千鶴・平石界・山形伸二・安藤寿康. (2011). 共感性形成要因の検討:遺伝―環境交互作用モデルを用いて. 社会心理学研究, 26(3), 188-201. 他者の痛みや喜びを我がことのように感じることを「共感」(empathy)といいます。共感は人間が社会を作る上で大きな役割を果たしていると思われます。共感があるからこそ、人と人は助け合うことができる、とまで論じる研究者もいます。それでは、…
「現代の認知心理学 第7巻 認知の個人差」(箱田裕司編著, 北大路書房)。 平石助教が第4章の「認知の個人差の進化心理学的意味」(pp. 76-102)を執筆しています。 また連携研究員の安藤寿康・慶應義塾大学教授が、第5章「認知の個人差と遺伝」を著しています。合わせてお読みいただければ幸いです・
『依存学ことはじめ – はまる人生、はまりすぎない人生、人生の楽しみ方』 帚木 蓬生, 村井 俊哉, 廣中 直行, 西村 周三, 谷岡 一郎 (著), 船橋 新太郎 (編) 晃洋書房 2011年3月 本書は、センターの平成19年度~平成21年度連携研究プロジェクト『依存症に関する総合的研究』で開催したシンポジウムに基づいて作成されました。
Oda, R., Niwa, Y., Honma, A., & Hiraishi, K. (n.d.). An eye-like painting enhances the expectation of a good reputation. Evolution and Human Behavior, In Press, Corrected Proof. doi:10.1016/j.evo…
鎌田東二・一条真也『満月交感』上1~308頁、下1~313頁、水曜社、2011年1月27日刊 鎌田東二「聖地とは何か」(NHKテレビテキスト『知楽遊学シリーズ NHK極める! 千住明の聖地学』10~17頁、日本放送出版協会、2011年2月1日刊) 鎌田東二「聖地にして政地沖ノ島」『月刊京都』1月号、66~69頁、白川書院、2011年1月1日刊 鎌田東二「上御霊神社と『物気色』展」『月刊京都』2月号…
平石界. (2011). 利他行動の進化理論について幾つかの補足-山本論文へのコメント-. 心理学評論, 53(3), 437-440. 「霊長類の比較認知科学」の特集号に掲載されました。こころ学でも以前に研究を紹介した、山本真也さんによるレビュー論文「要求に応えるチンパンジー 利他・互恵性の進化的基盤」へのコメント論文となっています。 とても充実した特集号です。ぜひ皆さんご覧下さい!
内田助教の論考が公刊されました 岩波『科学』〔2001年1月号〕特集:〈利他〉の心と脳・社会・進化 “岩波『科学』2011年1月号” 内田 由紀子 『日本文化と思いやりの諸相──比較文化研究から見えてくること』
鎌田東二編『モノ学・感覚価値論』1~270頁、晃洋書房、2010年11月25日刊 鎌田東二「モノ学から見たモノ・ケイ・ロ」(『物気色(モノケイロ)――物からモノへ』モノ学・感覚価値研究会アート分科会編)6~10頁、美学出版、2010年11月19日刊 鎌田東二「水と日(火)の聖地としての賀茂の社と神山」『月刊京都』12月号、66~69頁、白川書院、2010年11月20日刊 鎌田東二「神道の生死観~い…
河合俊雄 「夢への内在的アプローチとその限界」『こころの科学』154号(2010年11月号)、2-9頁 http://www.nippyo.co.jp/magazine/maga_kokoro.html
河合俊雄の論考「村上春樹における解離と超越:第2回・聖なる愛と人間の愛」が、『新潮』2010年11月号、p310-319に掲載されました。 河合俊雄 (編著) 『発達障害への心理療法的アプローチ (こころの未来選書)』 (創元社)が刊行されました。これは、センターの連携研究プロジェクト『発達障害への心理療法的アプローチ』の成果をまとめたものです。 Amazon.comの書籍案内 内容紹介 昨今…
1、鎌田東二『霊性の文学 霊的人間』角川ソフィア文庫、角川学芸出版、2010年9月25日刊 Amazon.comの書籍案内 2、鎌田東二・近藤高弘『火・水(KAMI)――新しい死生学への挑戦』晃洋書房、2010年9月22日刊 Amazon.comの書籍案内 3、鎌田東二「滝をめぐる身体技法と精神療法」『地球人第15号』62~67頁、ビイング・ネット・プレス、2010年9月30日刊 4、月本…
河合俊雄教授の編集による、河合隼雄 『生きたことば、動くこころ~河合隼雄語録』 (岩波書店) が出版されました。京都大学の研究室におけるケースカンファレンスでの河合隼雄のコメント(1974-76年)をまとめたものです。 Amazon.comの書籍案内
Miyamoto, Y., Uchida, Y., & Ellsworth, P. C. (2010) Culture and Mixed Emotions: Co-occurrence of Positive and Negative Emotions in Japan and The U.S. Emotion, 10, 404-415. 文化と感情経験に関する論文で、共著者は連携研究…
鎌田東二「大和国の祭りと細男と能」『観世』第77巻7号26~35頁、檜書店、2010年7月刊
根ヶ山 光一 (早稲田大学教授),柏木 惠子 (東京女子大学名誉教授)/編著 『ヒトの子育ての進化と文化 — アロマザリングの役割を考える』 有斐閣 母親以外の者が子育てに積極的にかかわることを”アロマザリング”と呼びます。これは広く動物の世界一般に見られる現象ではありません。なぜ人間ではアロマザリングが広く見られるのでしょうか。そしてアロマザリングは、現実社会で、子供と家族にどのよう…
C・G・ユング著、シャムダサーニ(編)、河合俊雄(監訳) 『赤の書』 (創元社)が、刊行されました。 畑中千紘研究員も、翻訳協力者として載っています。 ユングが第一次世界大戦前に精神的危機に陥ったときから、自分のヴィジョンなどを元に書いていたもので、未公開の秘伝の書のように言われていたものです。 詳しくは創元社のHPをご覧ください。 http://www.sogensha.co.jp/specia…
河合教授の論文が公刊されました 河合俊雄(2010)「ユング派分析家の訓練」精神療法,36,13-17.
鎌田東二著『霊性の文学 言霊の力』角川ソフィア文庫、角川学芸出版、2010年5月25日発刊 Amazon.comの書籍案内
河合教授の論文が公刊されました。 Kawai, T. (2010) Jungian psychology in Japan: Between mythological world and contemporary consciousness. Stein, M. & Raya, A.J. (Eds.) “Cultures and Identities in Transitio…
こころの未来選書 鎌田東二(編) 「平安京のコスモロジー:千年持続首都の秘密」 創元社 2010.5.10 発刊 創元社の書籍案内 Amazonの書籍案内 目次 序 鎌田東二 第一部 はじめに 鎌田東二 陰陽師から見た平安京 岡野玲子 平安京の宗教構造 内藤正敏 京都の癒し空間 河合俊雄 第二部 平安京の自然学 原…
河合教授の論文が公刊されました。 河合俊雄(2010)「『遠野物語』からみた意識のあり方について」『季刊東北学』第23号、p.80-92.
畑中千紘研究員の論文が公刊されました。 高嶋雄介・畑中千紘・井上嘉孝・古川裕之 空間との関わりに表れる日本人のこころ ―トイレ空間の誕生と変遷― 京都大学カウンセリングセンター紀要39, p.27-47.
大石研究員が執筆した本が出版されました。 木村大治・北西功一 (編)『森棲みの社会誌 アフリカ熱帯林の人・自然・歴史 II』 京都大学学術出版会.http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?id=1653 大石研究員は、第7章 『森の「バカンス」―カメルーン東南部熱帯雨林の農耕民バクウェレによる漁撈実践を事例に―』というテーマで執筆しています。
畑中研究員の論文が公刊されました。 畑中千紘 「語りの『聴き方』からみた聴き手の関与」質的心理学研究第9号 p.133-152 2010/03/25
近藤 恵 研究員の著作と論文が出版されました。 近藤 恵 著 『関係発達論から捉える死』 風間書房 近藤 恵, 「生の質に迫るとは」, 質的心理学研究第9号, 2010
西村健監修、藤本修・白樫三四郎・高橋依子(編)『メンタルヘルスへのアプローチ:臨床心理学、社会心理学、精神医学を融合して』 ナカニシヤ出版 内田助教は「文化と幸福感」というテーマで執筆しています。
柏木惠子 編著 『よくわかる家族心理学』 ミネルヴァ書房 平石助教が「赤ちゃんポストの古今東西」というテーマで執筆しています。 ”赤ちゃんポスト”という現象はなぜ生じるのでしょうか?どのような普遍的な力学が働いているのか、進化心理学の視点から考察しました。 編著者の柏木先生には「こころの未来3号」にもご執筆いただいてます(PDFダウンロード)。
内田助教の論文が公刊されました。 Uchida, Y., Townsend, S.S.M., Markus, H. R., & Bergsieker, H. B. (2009). Emotions as Within or Between People? Cultural Variation in Lay Theories of Emotion Expression and Infere…
吉川教授の編著が出版されました。船橋教授、平石助教、長岡学振特別研究員も執筆 しています。 乾敏郎・吉川左紀子・川口潤 (編) 『よくわかる認知科学』 ミネルヴァ書房
鎌田教授の著作が出版されました。 鎌田東二 編著 『モノ学の冒険』 創元社 → 鎌田教授著作一覧
京都文化会議記念出版編集委員会・川添・高橋・吉澤(編) 『こころの謎 kokoroの未来』 京都大学学術出版会 が刊行されました。 吉川センター長が執筆しています。
畑中研究員の執筆した記事がこころの科学誌に掲載されました。 「ドラえもんにみる発達障害の心理療法」 こころの科学148(2009.11月号) 日本評論社p.124-131
鎌田教授の著作が出版されました。 鎌田東二 著 『超訳 古事記』 ミシマ社 → 鎌田教授著作一覧
河合教授の著作が出版されました。 中沢新一・河合俊雄 編 『思想家 河合隼雄』 岩波書店 → 河合教授著作一覧
ベッカー教授の著作が出版されました。 カール・ベッカー、弓山達也 編著 『いのち、教育、スピリチュアリティ』 大正大学出版会 → ベッカー教授著作一覧
鎌田教授の著作が出版されました。 鎌田東二 著 『神と仏の出逢う国』(角川選書) 角川学芸出版 → 鎌田教授著作一覧
河合教授の著作が出版されました。 谷川俊太郎・鷲田清一・河合俊雄 編 『臨床家 河合隼雄』 岩波書店 河合隼雄(河合俊雄・田中康裕・高月玲子訳) 『日本神話と心の構造』 岩波書店 → 河合教授著作一覧
平石助教の共著(刊行予定)がオンライン掲載されました。 Is g an entity? A Japanese twin study using syllogisms and intelligence tests.In Press, Available online 18 December 2008. Chizuru Shikishima, Kai Hiraishi, Shinji Yamagata…
河合俊雄・鎌田東二著『京都「癒しの道」案内』朝日新書 amazon.co.jpの書籍案内ページはこちらです。
「Large- and Small-Scale Functional Organization of Visual Field Representation in the Human Visual Cortex」 in Visual Cortex: New Research (Eds: Thomas A. Portocello and Rudolph B. Velloti) 2008, Nova …
河合俊雄「身体病の心理療法」『心理学ワールド』43,5-8,2008,日本心理学会 (実務教育出版)
「日本文化における自己価値の随伴性—日本版自己価値の随伴性尺度を用いた検証—」 内田由紀子著 心理学研究, 2008,79, 3, 250-256. 「Is Perceived emotional support beneficial? Well-being and health in independent and interdependent cultures」 Uch…
「学習に困難を伴う子どもの言語学習支援プログラムとそれに伴う認知機能・脳機能の変化について」 福島美和・久保南海子・正高信男著 発達障害研究,2008, 30, 185-194. 「ヒトと動物の回顧的推論について」川合伸幸・久保南海子著 認知科学, 2008, 15, 378-391.
「聖地感覚」鎌田東二著 角川学芸出版 2008年9月. amazon.co.jpの書籍紹介ページはこちらです。