2021年度開講科目

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全学共通科目・学部提供科目

心理学・心理演習

担当者 河合俊雄、畑中千紘、鈴木優佳 提供部局 文学部・総合人間学部 対象 学部生 開講 後期 水曜2限

内容 臨床心理学は心理療法・カウンセリングおよび心理査定の基礎をなす学問であり、理論と実践が不可分に連関しているという特徴がある。心理的問題や発達課題は、心的次元における自分と他者の成立のあり方と深く関わっており、心理支援においては他者理解のための基礎知識のみならず、自己についての理解が不可欠である。これを踏まえ本授業では、基本的にグループやペアでの課題演習の形式で心理療法およびカウンセリングの基礎について体験的に習得すると共に、臨床心理学においてきわめて重要な「自分」のあり方について気づきを深めることを目指す。さらに、心理療法や心理査定等の心理的支援に関する基礎的な知識と技能についてロールプレイと事例的検討を通じて学ぶ。これらの体験的演習を通して、大学院における心理療法や心理査定の実践的訓練への橋渡しをするとともに、人間のこころについての深い理解を得ることを目指したい。

現代社会論ⅠA・ⅠB/社会学(特殊講義)

担当者 広井良典 提供部局 総合人間学部・文学部 対象 学部生 開講 前期・後期 水曜3限

内容 現代社会に関する様々なテーマについて、以下のような視点の統合を重視しながら考えていきたい。1)「人間」についての探求と「社会」に関する構想、2)原理的な次元(哲学、思想等)と現実的な次元(公共政策、社会システム、現実社会の動き、実践等)、3)ローカル(地域的)-グローバル(地球的)-ユニバーサル(宇宙的・普遍的)。なお、「文-理」融合的な視点や長い時間軸も重視する。

超高齢社会の政策とコミュニティ

担当者 広井良典、清家理 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 前期 火曜4限

内容 超高齢社会を迎え、人口減少も進行するなか、現在の日本は社会保障などマクロの政策的課題から、コミュニティやまちづくり、高齢者ケアのあり方まで、多様な課題に直面している。高齢者は、支援される対象から社会に貢献する対象への転換が求められているが、実際は、地域での居場所がない、他者とのコミュニケーション機会が少ない孤独な高齢者が多く、閉じこもりに伴う鬱病や認知症、虚弱(フレイル)のハイリスク群となっている。また多世代交流の機会も減少し、地域社会での「孤立」「孤独」を助長している。本講義では、超高齢社会をめぐる諸課題を、高齢者の心身や生活に即した視点、まちづくりやコミュニティなど地域レベルの視点、社会保障のあり方など政策・制度的な視点、そして死生観をめぐる哲学的な視点など多面的な角度から考察し、それらを通じて若い世代による共生コミュニティの企画、政策立案、運営に必要な知識やスキルの習得をめざす。

心理学概論

担当者 内田由紀子、他 提供部局 文学部・教育学部・総合人間学部 対象 学部生 開講 前期 金曜3限

内容 心理学は人の仕組みと働きを解明する学問である。本講義は,国家資格である公認心理師を目指す学生が,はじめて心理学を学ぶための科目である。その内容は,心理学のさまざまな研究分野において,心の探究がどのように進められてきたかという心理学の成り立ちと,心の基本的な仕組みと働きについて解説をする。特に人間の心の基礎的な側面に着目し,知覚,認知,学習,感情などの心の機能,およびこれら心の機能を実現する脳,ならびにその発達,社会や教育との関連をとりあげる。さらに,心の機能の個人差をもたらす人格,心の機能に関わる困難を心理学的に支援するための臨床や障害などのトピックを取り上げる。 本講義は,京都大学・心の先端研究ユニット(京都大学心理学連合)に所属する教員が,それぞれの専門領域に基づいて概論講義を行う。

認知・行動科学入門

担当者 内田由紀子、他 提供部局 総合人間学部 対象 学部生 開講 後期 火曜1限

内容 私達は、環境を認知して、その情報をもとに適切な行動を行っている。そして、行動を実行したら、また環境が変わる。すなわち、私達の運動は、環境の適切な認知とその情報の基づく行動といえる。 本授業では、環境の適切な「認知」、その情報に基づく「行動」、行動を実行するための「機能」について、学ぶ。

心理学(特殊講義) (神経・生理心理学)

担当者 阿部修士、他 提供部局 文学部 対象 学部生 開講 前期 水曜4限

内容 本講義では、心理過程と生理学的な活動との対応関係を探る研究分野における、主要な方法論-具体的には、神経心理学や脳機能イメージングといった認知神経科学的手法-を解説する。研究手法についての理解を深めた後に、前頭葉機能・記憶・情動・意思決定など、主に社会神経科学(Social Neuroscience)における知見を中心に概説する。これまでに得られている基礎的な知見に加え、発展的・建設的な思考能力を身につけることで、受講者がそれぞれの研究に活かせるようにすることを目的とする。 また本講義では、英語によるTED talksも活用する。第一線の研究者による英語のプレゼンテーションを視聴することで、研究を俯瞰的にとらえると共に、研究を行う上で必要なスキルを意識する機会を提供する。

心理学(講義I)

担当者 阿部修士、他 提供部局 文学部 対象 学部生 開講 通年 月曜3限

内容 この講義の目的は、実験心理学の基礎的知識から最新の研究成果を身につけることにある。多様な心理学領域から、行動の科学としての目的、問題、手法、考え方などを学ぶとともに、最新の研究成果を知ることによって実験心理学を概観する。

心理学研究法

担当者 阿部修士、上田祥行、畑中千紘、他 提供部局 総合人間学部・文学部 対象 学部生 開講 後期 金曜4限

内容 心理学を初めて学ぶ大学1回生、他の回生を対象として心理学固有の方法論とその歴史的背景を幅広く学ぶとともにそれらの方法を使うための基本的なスキルの修得を目指す。観察法、面接法、質問紙法、実験法などの代表的な研究法を取り上げ古典的な研究例のデモンストレーションを行うとともに、研究法の歴史などにも触れる。

宇宙総合学

担当者 熊谷誠慈、他 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 前期 火曜5限

内容 授業のテーマは、2008年に発足した京大学内の分野横断的組織である宇宙総合学研究ユニットで開拓されつつある新しい学問「宇宙総合学」。 「宇宙総合学」とは、宇宙に関連するあらゆる学問分野、天文学、宇宙物理学、地球惑星科学などの理学から、宇宙航空工学、宇宙放射線科学、宇宙エネルギー学などの工学、宇宙医学、宇宙農学、宇宙生物学などの生命科学、さらには宇宙倫理学、宇宙法、宇宙人類学などの文系の学問を総合して宇宙進出にともなう諸問題を解決しようという学問のことを言う。本講義では、京都大学で新しく生まれつつある宇宙総合学入門を講義する。

仏教学(演習) 

担当者 熊谷誠慈 提供部局 文学部 対象 学部生 開講 前期・後期 水曜4限

内容 仏滅後100年頃に、仏教教団は保守的な上座部と革新的な大衆部とに分裂したとされる。それからさらに18とも20ともいわれる様々な学派が生じるにいたった。上座部系の主要な勢力の1つに説一切有部が存在する。チベット仏教文化圏においては、説一切有部、経量部、瑜伽行唯識学派、中観派をインド仏教の四大学派とみなし、説一切有部の代表的作品をヴァスバンドゥ著Abhidharmakosa(倶舎論)とみなしている。Abhidharmakosaは、真諦や玄奘により漢訳され、7世紀には日本に伝わり倶舎宗が形成され、近代にいたるまで伝統仏教各派により基礎教学として広く学習された。したがって、Abhidharmakosaは、インドから東北アジア、東アジアに広く影響を与えた著作であるといえよう。 本授業ではAbhidharmakosaの第一章(界品)ならびに第二章(根品)、およびその自注を精読する。同章では、人間存在の構成要素である五蘊、さらには認識の構成要素である十二処、十八界といった、仏教の基礎的な範疇論が説明される。同章を精読することで、とりわけ仏教の伝統的な「こころ観」について概観し理解を深めることを目標とする。 本授業はサンスクリット語文献の精読に基づいて行うため、受講者はすでにサンスクリット語を習得していることが望ましい。さらに、チベット語訳および漢訳も適宜参照することから、チベット語および漢文についても一定の読解技術が要求される。ただし各言語でのテキストを読めない場合でも、授業中に提示する日本語訳にもとづいて、各自の専門分野の知識をバックグラウンドとして議論に加わるという形式での参加も認める。

教育心理学講読演習

担当者 上田祥行 提供部局 教育学部 対象 学部生 開講 後期 火曜3限

内容 情動・感情は、日常生活のあらゆる場面で重要な要素であり、心理学の興味の対象として長らく議論されてきました。この講読演習では、Lisa Feldman Barrettによって著され、どのように情動や感情を構築されているかにかかわる新しい理論を提唱した『How Emotions Are Made: The Secret Life of the Brain』を取り上げます。この演習を通じて、情動や感情の概念がどのように研究され、発展してきたのかを学び、著者が提唱する理論がどのようなものであるかを議論しながら理解することを目的とします。

心理学I

担当者 上田祥行、中井隆介、武藤拓之 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 前期 金曜4限

内容 心理学は19世紀後半、科学的な手法によって実証的に心を解明することを目指して生まれた学問である。心理学では主に、実験や調査によって客観的なデータを取得し、人間の行動の背景にある心のメカニズムの解明を目的としている。本講義では3名の教員が、主に実験的なアプローチを用いた心理学領域における基本的な知見を概説する。本講義を通じて、客観的・実証的な研究手法の理解と、心のはたらきについての基礎知識の習得を目指す。試験前の最終の講義では、討論や質疑応答を通して、講義内容についての理解を深める。

生命倫理学

担当者 清家理 提供部局 総合人間学部 対象 学部生 開講 後期 月曜2限

内容 日本は世界に先駆け、少子高齢化社会が進行している。医療、介護領域の課題(以下、医療福祉的課題)が山積している中で、倫理行動的規範や価値判断を用いた「課題の解決策」の習得をめざす。 具体的には、以下2 点の授業目標を設定する。 (1)現代社会で発生している医療福祉的課題を多角的に分析できる手法の獲得 (2)現代社会で発生している医療福祉的課題を解決するための解決策を提案していく プロセスの理解、アクションプランの試行的提示 とりあげる事例としては、判断能力が低下した人(認知症等)の意思決定支援、インフォームド・コンセント(治療選択・自己 決定権)、Truth-Telling (告知)、新しい医療技術の開発と研究倫理である。医療倫理学を応用して何ができるのかについて探求し、事例分析など通じ、自らの考えを整理していく術の習得をめざす。以上の学習により、「知識偏重型の学習形態」から「生活応用型の学習形態」への転換をめざす。

人文科学研究方法論演習A

担当者 清家理 提供部局 総合人間学部 対象 学部生 開講 後期 金曜4限

内容 研究を遂行する上で、最も基本になるのは「研究プロトコル(研究計画書)」である。研究を進めていく「羅針盤」にもなる研究プロトコルが不明瞭なものであると、当該研究を実施する価値も不明瞭なものとなってしまう。本講義では、今後増加していく『共同研究』スタイルも体験しながら、先行研究(関連情報も含む)の検索・収集・分析、その後Research questionを立て、研究プロトコル作成をするまでの基礎作業の学習を進めていく。

人文科学研究方法論演習B

担当者 清家理 提供部局 総合人間学部 対象 学部生 開講 後期 金曜3限

内容 研究を遂行する上で、文献研究のみならず、フィールド調査法、統計学を用いた分析も重要な研究手法である。そのため本講義では、①データ収集や調査方法の吟味と実施(特にフィールド調査法)、②得られたデータ(質的・数量的)の分析、③研究結果のまとめ、④プレゼンテーションやディスカッション手法、以上を学び、国内外の学会発表、論文作成に活用できる研究の基礎力習得をめざす。また、座学のみならず、実際に「聞き取り調査演習」(データを収集し、入力まで実施する実習)を行うことで、より座学で得た知識を体得できるようにしていく。 ※本講義は、毎年1つのテーマを設定し、実際にデータ収集・解析・結果のまとめまでを一連の流れで体験していただく。(行政や医療機関との連携あり)

Social Psychology-E2

担当者 Bowen,Kimberly Suzanne 提供部局 全学共通科目 対象 学部生 開講 後期 水曜2限

内容 This course introduces students to the field of social psychology by surveying a variety of topics on the psychology of everyday social interactions, relationships, groups, cultures, and society. We will explore the social psychological answers to questions about our daily lives and real worlds. For example, how do we form impressions about people when we first meet? How do people end up with different worldviews? Why are some people so effective at persuading the people around them? When are we most likely to obey authority or conform to the group? Do groups make different decisions than individuals? Are humans capable of altruistic behavior? Do video games and tv make us more aggressive?

Psychology I-E2

担当者 Bowen,Kimberly Suzanne 提供部局 全学共通科目 対象 学部生 開講 前期 火曜3限

内容 What makes you who are you? The genes you’ve inherited or the experiences you have? Can we really influence the unconscious mind? Do dreams have deeper meanings? Can psychology improve your ability to study and remember information? Psychology is the scientific study of the brain, the mind, and behavior. This course surveys classic and modern findings, methods, and real world applications in psychological science, to answer these philosophical questions about what it means to be human. Psychology I focuses on biological and cognitive approaches to the study of psychology.

Psychology II-E2

担当者 Bowen,Kimberly Suzanne 提供部局 全学共通科目 対象 学部生 開講 後期 火曜3限

内容 What makes you you? Is personality or the situation more powerful in shaping how people think and act? Why are some people capable of “evil” behavior? What does the world look like from the perspective of a newborn baby? Do movies accurately portray mental illness? How do we treat psychological disorders ? Psychology is the scientific study of the brain, the mind, and behavior. This course surveys psychology’s classic and modern research findings, methods, and real world applications, to answer these philosophical questions and more about what it means to be human. Psychology II will focus on the person and social approaches to the study of psychology.

Health Psychology I-E2

担当者 Bowen,Kimberly Suzanne 提供部局 全学共通科目 対象 学部生 開講 前期 水曜2限

内容 This course will introduce students to the social and psychological variables that influence our physical health and our ability to cope with illness. Topics include stress reactions, risk factors in chronic disease, coronary-prone behavior, the science of alternative/complementary medicine, and prevention of disease.

ILASセミナー :こころの未来セミナー“臨床・社会・文化心理学の基礎と実践”

担当者 内田由紀子、中山真孝、畑中千紘 提供部局 全学共通科目 対象 学部生 開講 前期 水曜5限

内容 こころとはなんだろうか?こころはどこにあるのだろうか?こころは個人の内にあるように感じられながらも、実際には他者や社会、文化や時代背景と密接なつながりをもっている。本セミナーでは、臨床・社会・文化心理学的観点から「こころ」のミクロからマクロまでの様相を研究し理解するとはどういうことか、体験的に学ぶ。前半では臨床心理学的観点として狭義の「こころ」として自己を振り返るワークを体験し、それが他者や社会とどのように相互作用しているかについて考えを深める。後半では社会・文化心理学の観点から個の心理プロセスがどのように「文化」や「社会」を生きることによって構築されていくのか、実証的研究の方法論を含めて学ぶ。具体的には比較文化研究のデザインや、実験や調査の行い方、適切な翻訳の方法論、データのまとめ方について体験を通して身につける。また、将来の専門分野で必要となるような統計的な知識、英語での文献購読についても実施する。

ILASセミナー :こころの未来セミナー“人文科学からこころを考える”

担当者 吉岡洋、熊谷誠慈、鈴木優佳  提供部局 全学共通科目 対象 学部生 開講 前期 火曜5限

内容 「こころ」とは何だろうか。「こころ」は誰もが持っている身近なものでありながら、明確に定義することは容易でない。本セミナーでは、人文科学の視点から「こころ」について考えることを目的とする。具体的には、臨床心理学(鈴木)、美学・芸術学(吉岡)、仏教学(熊谷)という3つの学術領域の立場から、「心理臨床から見るこころ」、「こころの病と芸術」、「仏教のこころ観と幸福観」をテーマに、学際的な検討を加えるとともに、議論・体験型の学び合いを行う。

ILASセミナー :こころの未来セミナー“行動と脳とこころをつなぐ実験心理学”

担当者 上田祥行、中井隆介、武藤拓之 提供部局 全学共通科目 対象 学部生 開講 前期 木曜5限

内容 実験的手法により心の理解を目指す実験心理学の手法は、現代心理学では非常に重要なものとなっている。また近年、ハードウェアやソフトウェアの進歩によって、その計測法や解析法は大きな進歩を遂げている。さらに心理学は、神経科学、精神科学や統計学、深層学習等、他の研究分野と密接な関係を持つようになっている。本セミナーでは、心理学実験を対象として、実際の研究でも使用されるデザインを用いて、行動実験や脳機能計測までの一連の研究の流れを体験する。その中で、研究の基本的考え方や組み立て方、実験心理の基礎理論、近年の実験手法、心理学と統計学や神経科学とのつながりについて学び、最終的にこころを考えるための手法の理解を目指す。

研究科(大学院)提供科目

研究開発コロキアムI

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 金曜5限

内容 学校現場(および関連機関)において、主に心理臨床家としての実践経験を有するメンバーによって構成され、学校現場で子どもたちや、保護者、教師らといかに関わればよいかを模索するコロキアムである。「現場体験検討会」では、桑原知子が参加し、メンバーそれぞれの実践体験を報告しあい、検討する。「研修会」では、さまざまな立場から学校現場での実践に携わっている専門家が集まり、実践の中での工夫や苦労などを話し合う中で検討する。

研究開発コロキアムII

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 金曜5限

内容 学校現場(および関連機関)において、主に心理臨床家としての実践経験を有するメンバーによって構成され、学校現場で子どもたちや、保護者、教師らといかに関わればよいかを模索するコロキアムである。「現場体験検討会」では、桑原知子が参加し、メンバーそれぞれの実践体験を報告しあい、検討する。「研修会」では、さまざまな立場から学校現場での実践に携わっている専門家が集まり、実践の中での工夫や苦労などを話し合う中で検討する。

心理臨床学研究

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜2限

内容 心理臨床の実践に基づき、事例研究および調査研究などの手法を用いて、各自の研究課題を探究していく。またそのために必要な知識・態度を習得する。ここで学んだ事柄は、修士課程の学生では修士論文に、博士後期課程の学生では博士論文に結実していくことが期待される。

心理臨床学コロキアムI

担当者 河合俊雄、内田由紀子、中山真孝、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 水曜3限

内容 心理臨床における研究とはどのようなものであるか,また「臨床の知」とはなにかを探求する。各自の修士論文および博士論文へ至る研究を、相互に検討しあう。

心理臨床学コロキアムII

担当者 河合俊雄、内田由紀子、中山真孝、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 水曜3限

内容 心理臨床の研究とはどのようものであるか、具体的にそのアイデアを成果として示すとともに、「臨床の知」とはなにかということについても総括的な議論をおこなう。また、これを外部へと発信すべく、学会発表、論文投稿をすすめる。さらに、こうした議論を心理臨床実践の場へと活かしていく方途を探る。

臨床研究開発コロキアム

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜1限

内容 心理臨床学における多様な領域について,領域別に課題を設定し,その課題をめぐって実践・研究を行うことを通して,心理臨床を多面的にみる目と臨床実践感覚を養成する。その際,臨床現場の実際に直結した諸問題について,臨床心理学の観点を中心に,人格,発達,教育,認知,学習心理学等の観点も含め,心に向き合っていくための総合的な視座を研究・探究することをめざす。 領域とは,「小児科・発達の領域における心理臨床」「描画の心理臨床」「箱庭療法」「糖尿病等の慢性疾患における心理臨床」「学校臨床」「夢の心理臨床」「心身症」「老年期の心理臨床」といったものである。

病院実習IA (心理実践実習)

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 木曜1、2限 

内容 保健医療分野の現場(精神科等)における心理臨床実践に関する実習をおこなう。実習には、事前実習、病院等の実習先におけるケース担当を含む実習、事後実習等が含まれる。これらを通して、病院や診療所等の保健医療機関の目的と活動を理解したうえで、精神科や小児科等の領域において出会う疾患や障害およびその心理的問題の理解と支援、心理専門職としての職責とチームアプローチ、多職種連携や地域連携についての理解を深める。現場におけるあらゆる臨床体験を通じて、心理臨床における専門家としての実践活動に必要な知識と技能を涵養することが本授業の目的である。

病院実習IA (心理実践実習)

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 金曜1、2限

内容 保健医療分野の現場(精神科等)における心理臨床実践に関する実習をおこなう。実習には、事前実習、病院等の実習先におけるケース担当を含む実習、事後実習等が含まれる。これらを通して、病院や診療所等の保健医療機関の目的と活動を理解したうえで、精神科や小児科等の領域において出会う疾患や障害およびその心理的問題の理解と支援、心理専門職としての職責とチームアプローチ、多職種連携や地域連携についての理解を深める。現場におけるあらゆる臨床体験を通じて、心理臨床における専門家としての実践活動に必要な知識と技能を涵養することが本授業の目的である。

病院実習IB (心理実践実習)

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 木曜1、2限

内容 前期の病院実習ⅠAを踏まえ、保健医療分野に加え、福祉分野・産業分野等とも関連の深い、精神科デイ・ケアや療育機関等における心理臨床実践に関する実習を中心におこなう。実習を通して、精神科や小児科等における問題の理解と支援、心理専門職としての職責とチームアプローチ、多職種連携や地域連携についての理解を深める。保健医療分野の現場におけるあらゆる臨床体験を通じて、心理臨床における専門家としての実践活動に必要な知識と技能を涵養することが本授業の目的である。

病院実習IB (心理実践実習)

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 金曜1、2限

内容 前期の病院実習ⅠAを踏まえ、保健医療分野に加え、福祉分野・産業分野等とも関連の深い、精神科デイ・ケアや療育機関等における心理臨床実践に関する実習を中心におこなう。実習を通して、精神科や小児科等における問題の理解と支援、心理専門職としての職責とチームアプローチ、多職種連携や地域連携についての理解を深める。保健医療分野の現場におけるあらゆる臨床体験を通じて、心理臨床における専門家としての実践活動に必要な知識と技能を涵養することが本授業の目的である。

心理実践実習・教育現場実習IA

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 木曜2、3、4限

内容 学校をはじめとする教育現場における心理臨床実践に関する実習をおこなう。  実習には、事前実習、学校や適応指導教室等の実習先における担当ケース実習、事後実習等が含まれる。これらを通して、学校という教育機関の目的と活動を理解したうえで、教育現場における心理的・発達的な課題や問題の理解と支援、心理専門職としての職責とチームアプローチ、多職種連携や地域連携についての理解を深める。教育現場におけるあらゆる臨床体験を通じて、心理臨床における専門家としての実践活動に必要な知識と技能を涵養することが本授業の目的である。

心理実践実習・教育現場実習IB

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 木曜2、3、4限

内容 前期の心理実践実習・教育現場実習ⅠAに引き続き、学校をはじめとする教育現場における心理臨床実践に関する実習をおこなう。実習を通して、教育現場における心理的・発達的な課題や問題の理解と支援、心理専門職としての職責とチームアプローチ、多職種連携や地域連携についての理解を深める。  教育現場におけるあらゆる臨床体験を通じて、心理臨床における専門家としての実践活動に必要な知識と技能を涵養することが本授業の目的である。

心理実践実習ⅡA

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 木曜1限

内容 修士1回生時の病院実習ⅠA・ⅠB(心理実践実習)等における学修を踏まえ、保健医療分野の現場(精神科等)における心理実践実習をおこない、心理専門職として必要な知識や技能について、さらに具体的・実践的水準および学問的水準での理解を深めることを目的とする。

心理実践実習ⅡB

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 木曜1限

内容 修士1回生時の、病院実習ⅠA・ⅠB(心理実践実習)等における学修を踏まえ、保健医療分野の現場(精神科等)における心理実践実習をおこない、心理専門職として必要な知識や技能について、さらに具体的・実践的水準および学問的水準での理解を深めることを目的とする。

臨床心理実習IA(心理実践実習)

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜3、4限

内容 京都大学大学院教育学研究科附属臨床教育実践研究センター 心理教育相談室において相談申込がなされた事例を実際に担当し、心理面接や心理査定等を行う。  また、そのために必要な事前実習、実際のケースの担当にあたっての具体的準備をおこなう。  実際のケースを担当し、事後の振り返り作業、各回における事例の見立てと必要な心理支援の体制および方針の検討等をおこなう。  事例担当におけるあらゆる臨床経験を通じて、心理臨床における専門家としての実践活動に必要な知識と技能を涵養することが本授業の目的である。

臨床心理実習IB(心理実践実習)

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜3、4限

内容 臨床心理実習ⅠA(心理実践実習)その他の心理臨床領域の実習・講義や自学自習を通じての学びを踏まえ、本研究科附属心理教育相談室において相談申込がなされたケースを実際に担当し、心理面接や心理査定などを行う。心理臨床実践を通じて、クライエント理解やケース理解を深め、心理臨床領域の専門家として必要な知識と技能を向上させるとともに、心理臨床実践を通じて既存の理論を再検討しうる研究者・指導者としての能力をも涵養することが本授業の目的である。

ケーススーパーヴィジョンI

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 金曜3、4限

内容 本研究科附属心理教育相談室において担当する事例について、個別の臨床実践指導(スーパーヴィジョン)により、個別指導を行う。これを通して、見立て、ケースマネージメント、臨床心理面接に関するさまざまな位相の知(技法を含む)を、さらに深く体得していくことが目的である。

ケーススーパーヴィジョンII

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 金曜3、4限

内容 「ケーススーパーヴィジョンⅠ」に引き続いて、本研究科附属心理教育相談室において担当する事例について、個別の臨床実践指導(スーパーヴィジョン)により、個別指導を行う。これを通して、見立て、ケースマネージメント、臨床心理面接に関するさまざまな位相の知(技法を含む)を、さらに深く体得していくことが目的である。

臨床実践指導学実習

担当者 河合俊雄、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜5、6限

内容 1.心理臨床面接をおこなううえで必要な考え方、具体的な知識、姿勢などについて、これまでの各自の実践と関連させて実習をおこなう。また、それをもとに臨床実践指導のあり方について考察する。2.臨床心理学の初学者に実習的な事項を実践指導する上での必要な考え方、具体的な知識や姿勢について学ぶ。 3.実践事例を研究としてまとめていく際の問題点なども検討し、指導者としての総合力を向上させていく

社会認知論

担当者 内田由紀子 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 水曜4限

内容 文化が私たちのこころの働きとどのようにかかわっているのかを研究する文化心理学の実証研究を取り上げ、比較文化の研究手法やその理論について学べるような内容とする。文化と心の関係についての実証的な知見や方法、理論を学ぶことは心理学をはじめとする心に関連する学問分野にとって意義がある。授業は講義やディスカッションにより進める。なお、2021年度の授業はZoomでのオンラインで実施する可能性がある(PANDAにズームリンクを設置する)。Zoomにおいては教員が受講生の反応を知るために差し支えない範囲でオンにし、音声は質問時以外はオフとする。授業中の終盤には質問を受け付け、インタラクティブに授業を行う。

デザイン心理学特論

担当者 内田由紀子 提供部局 工学研究科 対象 工学研究科院生 開講 後期 水曜4限

内容 人の認識は当初から社会性を有したものであり、進化プロセスを省みても、いかに社会関係を円滑 に運営するためにさまざまな認知的モジュールが形成されてきたかが窺われる。そういった人間関係、 集団/群れといった環境のなかに生きる人間としての世界/社会/他者/自己の認識の仕方に焦点を あてた研究分野が社会的認知と呼ばれる領域である。本講義では、社会的認知の分野において、1. 潜在的認知、2.ステレオタイプ、偏見、集団間関係、3.感情と認知に特に焦点をあてて、研究の 興隆時から現代的問題までを取り上げる中で新たな問題を探り、今後のアプローチについても論じていく。

比較認知文化論

担当者 内田由紀子 提供部局 人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 後期 水曜4限

内容 文化が私たちのこころの働きとどのようにかかわっているのかを研究する文化心理学の実証研究を取り上げ、比較文化の研究手法やその理論について学べるような内容とする。文化と心の関係についての実証的な知見や方法、理論を学ぶことは心理学をはじめとする心に関連する学問分野にとって意義がある。授業は講義やディスカッションにより進める。 なお、授業はZoomでのオンラインで実施する可能性がある(PANDAにズームリンクを設置する)。Zoomにおいては教員が受講生の反応を知るために差し支えない範囲でオンにし、音声は質問時以外はオフとする。授業中の終盤には質問を受け付け、インタラクティブに授業を行う。

認知・行動科学総合演習1

担当者 内田由紀子、他 提供部局 人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 前期集中 

内容 認知・行動科学では、①精神的・身体的な諸機能の基本的なメカニズム、②それらの諸機能の発達過程と形成方法、③健康づくりとスポーツ運動に関する科学的原理、これらを解明していくための専門的な研究を行う。また、それらの成果をもとに、人類が生命・健康・発達を十分に実現していくために重要となる医療制度・健康教育システム・健康生活設計・社会システム等のよりよいあり方について総合的に研究し、実践的な活動を構想し展開する。 ●〔認知科学分野〕では、主として視覚認知、記憶、思考、空間知覚、平衡機能、運動活動などの諸機能を環境との相互作用において解析する。また特に認知・言語・運動・記憶・情意の諸機能に損傷を受けた事例や、教育の現場や社会において、環境要因によって適応障害・発達障害を生じている事例を丁寧に考察することを通じて、それらの諸機能の成り立ちと形成援助の方法を探究する。 ●〔行動制御学分野〕では、行動制御や身体機能を、生涯にわたる「時間軸」と地域から宇宙にいたる「空間軸」の広がりの中で考究する。また乳幼児期から思春期・成人期に到る諸機能の発達の過程、運動行動の神経制御システム、スポーツ技能の脳科学的・生理学的なしくみの解明を目指す。さらに、各種の機能障害や免疫疾患の特徴と成り立ち、及びそれらの治療・機能回復・予防方法に関する総合的・学際的な研究を行う。 ●〔身体機能論分野〕では、身体の基礎生理学・病理学・発達行動学の面から、肥満・糖尿病・発達障害・精神疾患などの発症メカニズムを探求するとともに、健康に影響を及ぼしている社会的な諸問題を解明し、総合的に健康・運動生活を設計し実践していくために重要となる新たな内容・方法を創造していく。この総合演習では、認知・行動科学講座の修士課程の院生たちが、それぞれの立場で取り組んでいる研究成果を紹介しあい、今後の研究計画を相互に理解し検討しあうことによって、基礎的・総合的な研究力量の養成を図る。特に、①問題意識を深め、テーマ及び対象に必要な方法を構想し、仮説を設定してそれらを科学的に検証して結論を導くとともに、今後の発展的な課題を明らかにしていくための基礎的な力量をつける。また、②問題を総合的にとらえる目を養うとともに、普遍的な諸問題の中に自己の研究テーマを位置づけ、問題を相互の連関の中で認識していく力量を養成する。

認知・行動科学総合演習2

担当者 内田由紀子、他 提供部局 人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 後期集中 

内容 認知・行動科学では、①精神的・身体的な諸機能の基本的なメカニズム、②それらの諸機能の発達過程と形成方法、③健康づくりとスポーツ運動に関する科学的原理、これらを解明していくための専門的な研究を行う。さらに、それらの成果をもとに、人類が生命・健康・発達を十分に実現していくために重要となる医療制度・健康教育システム・健康生活設計・社会システム等のよりよいあり方について総合的に研究し、実践活動を構想し展開していく。〔認知科学分野〕では、主として視覚認知、記憶、思考、空間知覚、平衡機能、運動活動などの諸機能を、環境との相互作用において解析する。また特に、認知・言語・運動・記憶・情意の諸機能に損傷を受けた事例や、教育の現場や社会において、環境要因によって適応障害・発達障害を生じている事例を丁寧に考察することを通じて、それらの諸機能の成り立ちと形成援助の方法を探究する。 〔行動制御学分野〕では、行動制御や身体機能を、生涯にわたる時間軸と、地域から宇宙にいたる空間軸の広がりの中で考究する。また、乳幼児期から思春期・成人期に到る諸機能の発達の過程、運動行動の神経制御システム、スポーツ技能の脳科学的・生理学的なしくみの解明を目指す。さらに、各種の機能障害や免疫疾患の特徴と成り立ち、及びそれらの治療・機能回復・予防方法に関する総合的・学際的な研究を行う。 〔身体機能論分野〕では、身体の基礎生理学・病理学・発達行動学の面から、肥満・糖尿病・発達障害・精神疾患などの発症メカニズムを探求するとともに、健康に影響を及ぼしている社会的な諸問題を解明し、総合的に健康・運動生活を設計し実践していくために重要となる新たな内容・方法を創造していく。 この総合演習では、このような研究を推進している認知・行動科学講座の修士課程の院生たちが、それぞれの立場で取り組んでいる研究成果を紹介しあい、今後の研究計画を相互に検討することによって、基礎的・総合的な研究力量の養成を図ることを目的とする。  特に、①問題設定を練り直し、対象に必要な方法を構想し、仮説を設定してそれらを科学的に検証し、考察を深めて結論を導くとともに、今後の発展的な課題を明らかにしていくための基礎となる力量をつける。また、②問題を総合的にとらえる目を養うとともに、普遍的な諸問題の中に自己の問題を位置づけ、問題を相互連関の中で認識していく力量を養成する。

比較認知文化論

担当者 内田由紀子 提供部局 人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 後期 水曜4限

内容 文化が私たちのこころの働きとどのようにかかわっているのかを研究する文化心理学の実証研究を取り上げ、比較文化の研究手法やその理論について学べるような内容とする。文化と心の関係についての実証的な知見や方法、理論を学ぶことは心理学をはじめとする心に関連する学問分野にとって意義がある。授業は講義やディスカッションにより進める。なお、授業はZoomでのオンラインで実施する可能性がある(PANDAにズームリンクを設置する)。Zoomにおいては教員が受講生の反応を知るために差し支えない範囲でオンにし、音声は質問時以外はオフとする。授業中の終盤には質問を受け付け、インタラクティブに授業を行う。

認知科学演習4

担当者 内田由紀子 提供部局 人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 後期 月曜4限

内容 認知科学分野に所属する大学院生を対象とした研究方法の理論と実際を学ぶための演習である。具体的には,担当教員を指導教員とする大学院生を中心として、各自の研究テーマに関する関連する研究論文の紹介、研究計画、アイディアの検討、研究の進捗状況の検討などを行なう。自身の研究に関する発表とディスカッション、また他の大学院生の研究に関するディスカッションに積極的に関与することを通して、具体的な研究の企画、立案、解析、評価の仕方を学び、自身の研究に役立てることを目指す。なお、授業はZoomで実施する可能性がある。

認知科学英語演習

担当者 内田由紀子、中山真孝 提供部局 人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 前期 木曜3限

内容 アカデミックの場で活躍するために必須とされるような、プレゼンテーション、学会発表アブストラクト作成、英語でのディスカッションなど、心理学・認知科学分野における英語での研究発表スキルの向上を目指す。授業は演習形式で基本的には英語で行い、口頭ならびにポスターでのプレゼンテーションを実際に行ってもらう。英語のノンネイティブスピーカーが、英語で心理・認知科学系の研究発表を行う能力を高めるための演習とする。 なお、授業はZoomで実施する可能性がある。

認知科学英語演習

担当者 内田由紀子、中山真孝 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 木曜3限

内容 プレゼンテーション、学会発表アブストラクト作成、英語でのディスカッションなど、心理学・認知科学分野における英語での研究発表スキルの向上を目指す。授業は演習形式で基本的には英語で行い、口頭ならびにポスターでのプレゼンテーションを実際に行ってもらう。英語のノンネイティブスピーカーが、英語で心理・認知科学系の研究発表を行う能力を高めるための演習とする。

脳神経科学特論(神経・生理心理学)

担当者 阿部修士 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 水曜4限

内容 本講義では、心理過程と生理学的な活動との対応関係を探る研究分野における、主要な方法論-具体的には、神経心理学や脳機能イメージングといった認知神経科学的手法-を解説する。研究手法についての理解を深めた後に、前頭葉機能・記憶・情動・意思決定など、主に社会神経科学(Social Neuroscience)における知見を中心に概説する。これまでに得られている基礎的な知見に加え、発展的・建設的な思考能力を身につけることで、受講者がそれぞれの研究に活かせるようにすることを目的とする。また本講義では、英語によるTED talksも活用する。第一線の研究者による英語のプレゼンテーションを視聴することで、研究を俯瞰的にとらえると共に、研究を行う上で必要なスキルを意識する機会を提供する。

心理学(特殊講義)

担当者 阿部修士 提供部局 文学研究科 対象 文学研究科院生 開講 前期 水曜4限

内容 本講義では、心理過程と生理学的な活動との対応関係を探る研究分野における、主要な方法論-具体的には、神経心理学や脳機能イメージングといった認知神経科学的手法-を解説する。研究手法についての理解を深めた後に、前頭葉機能・記憶・情動・意思決定など、主に社会神経科学(Social Neuroscience)における知見を中心に概説する。これまでに得られている基礎的な知見に加え、発展的・建設的な思考能力を身につけることで、受講者がそれぞれの研究に活かせるようにすることを目的とする。 また本講義では、英語によるTED talksも活用する。第一線の研究者による英語のプレゼンテーションを視聴することで、研究を俯瞰的にとらえると共に、研究を行う上で必要なスキルを意識する機会を提供する。

心理学(演習)

担当者 阿部修士、他 提供部局 文学研究科 対象 文学研究科院生 開講 通年 火曜3限

内容 受講者のオリジナル研究に基づく研究発表と、それを題材とした討論をおこなう。これにより、研究発表技術の向上、討論力の向上を図るとともに、多様な視点からの議論を通して、研究の洗練と展望を支援する。

仏教学(演習)

担当者 熊谷誠慈 提供部局 文学研究科 対象 文学研究科院生 開講 前期 水曜4限

内容 仏滅後100年頃に、仏教教団は保守的な上座部と革新的な大衆部とに分裂したとされる。それからさらに18とも20ともいわれる様々な学派が生じるにいたった。上座部系の主要な勢力の1つに説一切有部が存在する。チベット仏教文化圏においては、説一切有部、経量部、瑜伽行唯識学派、中観派をインド仏教の四大学派とみなし、説一切有部の代表的作品をヴァスバンドゥ著Abhidharmakosa(倶舎論)とみなしている。Abhidharmakosaは、真諦や玄奘により漢訳され、7世紀には日本に伝わり倶舎宗が形成され、近代にいたるまで伝統仏教各派により基礎教学として広く学習された。したがって、Abhidharmakosaは、インドから東北アジア、東アジアに広く影響を与えた著作であるといえよう。本授業ではAbhidharmakosaの第一章(界品)およびその自注を精読する。同章では、人間存在の構成要素である五蘊、さらには認識の構成要素である十二処、十八界といった、仏教の基礎的な理論が説明される。同章を精読することで、とりわけ仏教の伝統的な「こころ観」について概観し理解を深めることを目標とする。本授業はサンスクリット語文献の精読に基づいて行うため、受講者はすでにサンスクリット語を習得していることが望ましい。さらに、チベット語訳および漢訳も適宜参照することから、チベット語および漢文についても一定の読解技術が要求される。ただし各言語でのテキストを読めない場合でも、授業中に提示する日本語訳にもとづいて、各自の専門分野の知識をバックグラウンドとして議論に加わるという形式での参加も認める。

仏教学(演習)

担当者 熊谷誠慈 提供部局 文学研究科 対象 文学研究科院生 開講 後期 水曜4限

内容 仏滅後100年頃に、仏教教団は保守的な上座部と革新的な大衆部とに分裂したとされる。それからさらに18とも20ともいわれる様々な学派が生じるにいたった。上座部系の主要な勢力の1つに説一切有部が存在する。チベット仏教文化圏においては、説一切有部、経量部、瑜伽行唯識学派、中観派をインド仏教の四大学派とみなし、説一切有部の代表的作品をヴァスバンドゥ著Abhidharmakosa(倶舎論)とみなしている。Abhidharmakosaは、真諦や玄奘により漢訳され、7世紀には日本に伝わり倶舎宗が形成され、近代にいたるまで伝統仏教各派により基礎教学として広く学習された。したがって、Abhidharmakosaは、インドから東北アジア、東アジアに広く影響を与えた著作であるといえよう。  本授業ではAbhidharmakosaの第一章(界品)ならびに第二章(根品)、およびその自注を精読する。同章では、人間存在の構成要素である五蘊、さらには認識の構成要素である十二処、十八界といった、仏教の基礎的な範疇論が説明される。同章を精読することで、とりわけ仏教の伝統的な「こころ観」について概観し理解を深めることを目標とする。本授業はサンスクリット語文献の精読に基づいて行うため、受講者はすでにサンスクリット語を習得していることが望ましい。さらに、チベット語訳および漢訳も適宜参照することから、チベット語および漢文についても一定の読解技術が要求される。ただし各言語でのテキストを読めない場合でも、授業中に提示する日本語訳にもとづいて、各自の専門分野の知識をバックグラウンドとして議論に加わるという形式での参加も認める。

アジア地域相関論特殊講義Ⅰ

担当者 熊谷誠慈 提供部局 アジア・アフリカ地域研究研究科 対象 1~5回生 開講 後期 水曜2限

内容 近年、SDGsなど、持続可能な開発の重要性が説かれるようになり、経済至上主義からの脱却が重要視されている。いち早く、持続可能な開発を国是とした国が存在する。それはブータン王国である。同王国は1970年代に、ジクミ・シンゲ・ワンチュク第4代国王が「国民総幸福」(GNH: Gross National Happiness)を提唱し、以後、幸福政策を推進してきた。わが国にも、東京都荒川区が同政策に注目、荒川区民総幸福度(GAH)を提唱、その動きは全国自治体に広まっている。幸福政策で有名なブータンであるが、その幸福哲学の根底には、仏教思想が存在する。ブータンは17世紀にシャプドゥン・ガワン・ナムゲル(1594-1651)が創立された。シャプドゥンがチベット仏教のドゥク派の座主であったことから、以後、ブータンの国教はドゥク派仏教となり、仏教は同国の精神的、文化的基盤となった。ブータン地域には、7~8世紀にチベットより仏教が伝わったとされている。シャプドゥンによるブータン建国以前より、ブータンにはチベット仏教の各宗派が布教をし、拠点を形成し、ブータン文化を構築してきた。すなわち、ブータンを理解するためにはチベットおよびチベット仏教の理解が不可欠である。本授業では、チベットおよびブータンの歴史、社会、文化、宗教について概観し、ブータンを含むチベット文化圏について多角的に理解することを目標とする。

教育心理学講読演習II

担当者 上田祥行 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 火曜3限

内容 意識は、日常生活のあらゆる場面で重要な要素であり、心理学の興味の対象として長らく議論されてきました。この講読演習では、Marcello MassiminiとGiulio Tononiによって著された『Sizing up Consciousness: Towards an objective measure of the capacity for experience』を取り上げ、意識の統合情報理論とその研究について学びます。この演習を通じて、意識がどのように研究されてきたのかを学び、著者が提唱する理論がどのようなものであるかを議論しながら理解することを目的とします。

教育認知心理学演習A

担当者 上田祥行、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 金曜3限

内容 院生と学部生の相互交流を軸として、学習と研究活動を行う課題演習である。博士課程の院生や研究員が班長となり、数班の研究班を構成して、各班ごとに研究テーマを設定する。各研究テーマに関心をもつ院生、学部生が班員となって研究グループを作り、班ごとに研究を進める。A(前期)、B(後期)で1つの研究を完結させる授業であり、後期の終わりに研究報告会を行う。

教育認知心理学演習B

担当者 上田祥行、他 提供部局 教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 金曜3限

内容 院生と学部生の相互交流を軸として、学習と研究活動を行う課題演習である。博士課程の院生や研究員が班長となり、数班の研究班を構成して、各班ごとに研究テーマを設定する。各研究テーマに関心をもつ院生、学部生が班員となって研究グループを作り、班ごとに研究を進める。A(前期)、B(後期)で1つの研究を完結させる授業であり、後期の終わりに研究報告会を行う。

宗教社会・心理学講義1

担当者 清家理 提供部局 人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 前期 金曜4限

内容 研究を遂行する上で、最も基本になるのは「研究プロトコル(研究計画書)」である。研究を進めていく「羅針盤」にもなる研究プロトコルが不明瞭なものであると、当該研究を実施する価値も不明瞭なものとなってしまう。本講義では、今後増加していく『共同研究』スタイルも体験しながら、 ①社会全体や地域コミュニティ・人間心理・精神性(宗教を含む)から多角的に先行研究を検索し、Research questionを立てる ②研究プロトコル作成をする、以上の基礎作業に資する学習を進めていく。

宗教社会・心理学講義2

担当者 清家理 提供部局 人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 後期 月曜2限

内容 本講義で取り扱うメインの学問領域は、「医療倫理学・生命倫理学」である。 日本は世界に先駆け、超少子高齢化が進行している。医療、介護領域の課題(以下、医療福祉的課題)が山積している中で、倫理行動的規範や価値判断を用いた「課題の解決策」の習得をめざす。 具体的には、以下2 点の授業目標を設定する。 (1)現代社会で発生している医療福祉的課題を多角的に分析できる手法の獲得 (2)現代社会で発生している医療福祉的課題を解決するための解決策を提案していく プロセスの理解、アクションプランの試行的提示 とりあげる事例としては、判断能力が低下した人(認知症等)の意思決定支援、インフォームド・コンセント(治療選択・自己 決定権)、Truth-Telling (告知)、新しい医療技術の開発と研究倫理を出発点として、医療4原則に基づく公平分配と既存制度の問題点であり、事例検討を実施する。また、医療倫理学を応用して何ができるのかについて探求し、事例分析など通じ、自らの考えを整理していく術の習得をめざす。以上の学習により、「知識偏重型の学習形態」から「生活応用型の学習形態」への転換をめざす。

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