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畑中助教の論考が『心理療法の広場』に掲載されました

 日本心理臨床学会が発行している広報誌『心理療法の広場』第10巻第1号通巻19号(2017年8月発行)に畑中千紘助教(上廣倫理財団寄付研究部門)の論考が掲載されました。
 本誌は臨床心理士の活動や心理臨床の仕事を一般の方たちに広く知ってもらうための雑誌で、全国の公立図書館、大学・高校の図書館などでも読むことができます。畑中助教は、「現代社会と心理臨床」という特集の中で「発達障害と現代的意識」と題し、次のような論考を寄稿しました。
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○論考について
 近年、発達障害がとても注目され、自分が発達障害ではないかと不安になったり、周りの人が発達障害なのではないかと思えてきたりしている人がとても多くいます。
 しかし、こころや精神は時代の影響を受けているもので、発達障害という概念もそのような流れの中で見てみると、少し見え方が変わってくるかもしれません。
 臨床心理士の仕事は、個々の人たちに関わりサポートすることが基本にありますが、発達障害への理解の仕方を発信することで社会が発達障害というものとどのように関わっていけばよいかについての視点を示していくことも重要な仕事だと思っています。(解説:畑中)

1710hatanaka_hiroba.png発達障害と現代的意識
京都大学こころの未来研究センター/上廣倫理財団寄付研究部門 畑中千紘
 こころには、どんな時代にも変わらないところと、時代に応じて少しずつ変わっていくところがあります。源氏物語を読んで、平安時代の人の恋心に共感できるのは時代を経ても変化しないこころの働きがあるからということができるでしょう。しかし一方で私たちは、三〇年前の服装を見るとどこか古くさく感じます。このような感じ方の変化は、こころが変わっていく部分をもっているからです。そのような変化は私たちが特に意識していなくても起こっています。私は流行には流されない、見た目なんかどうでもいいと思っている人でも、一世代前の服装が古く見えることには変わりがないでしょう。時代の変化に敏感な人もそうでない人も、多かれ少なかれ時代の影響を受けているものなのです。
 こころのもっているこのような仕組みは、こころの問題や症状にも表れてきます。この五〇年ほどの歴史を振り返ると、精神的・心理的な症状の流行はどんどん変わってきていると言われています。そうした流れの中で二〇〇〇年以降に注目されるようになったのが発達障害です。….
(論考より)

広報誌「心理臨床の広場」 | 一般社団法人日本心理臨床学会

2017/10/10

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