敷島連携研究員、平石助教、安藤連携研究員らによる共著論文が出版されました。
Shikishima, C., Yamagata, S., Hiraishi, K., Sugimoto, Y., Murayama, K., & Ando, J. (2011). A simple syllogism-solving test: Empirical findings and implications for g research. Intelligence, 39(2-3), 89-99. doi:10.1016/j.intell.2011.01.002
「全てのヒトはこころを持つ」
「アリストテレスはヒトである」
ゆえに
「アリストテレスはこころを持つ」
古来、論理的思考は人間の知性の現れてと考えられてきました。この研究では、三段論法を5つ、多くの双生児協力者の方々と、その親御さん方に回答していただいたデータを分析しました。三段論法を解く力は、青年期にかけて上昇し、30~50代まで安定したあと、ゆるやかに低下すること。年齢と共に、遺伝の影響力が強くなっていくなど、一般知能検査で良く知られているのと同じパターンが見られることが分かりました。
本研究は、一般連携研究プロジェクト「”社会的こころ”の多様性の進化的・遺伝的基盤に関する研究-双生児法による」(代表:安藤寿康・慶應義塾大学教授)の一環として行われました。
2011/04/05