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『私の修業時代2』に、河合俊雄教授の論考が掲載されました

『私の修業時代2』に、河合俊雄教授の論考が掲載されました。

本書は、「私の修業時代」というテーマの企画の第二巻で、様々な分野の専門的な職業で活躍する寄稿者らから、若い頃の自身の修行時代の体験談を得てまとめられたものです。第一巻は2019年に刊行されていて、今回の第二巻には、河合教授とともに、山極壽一氏 (京都大学前総長・霊長類学)、滝田栄氏 (俳優)、西垣通氏 (東京大学名誉教授・情報学)、為末大氏 (元陸上競技選手)、川口淳一郎氏 (宇宙科学研究所教授・宇宙工学)、福田千鶴氏 (九州大学教授・歴史学)、伊藤之雄氏 (京都大学名誉教授・歴史学) という、多彩な専門家の論考が収められています。

河合教授は、「スイスでの7年の修業時代」との題で、チューリッヒ大学への留学から、ユング研究所でのユング派分析家の訓練終了までの7年間を振り返っています。その体験は、最初の語学研修時から始まり、エラノス会議でのギーゲリッヒ先生との出会い、論文投稿時にネイティブチェックを行ってくれた助教の先生や、その繋がりで参加した読書会でのラカン派の臨床家らとの交流など、様々な場で生まれた交友関係から得たものの大きさが語られています。また、個人分析やユング研究所での訓練の中でも、分析を受けた臨床家とのやりとりや、研究所のセミナーで出会った参加者らとのグループセッションなど、自身にとって意義や面白さを感じることのできた体験が描かれています。

教授は、博士号を取得し、ユング研究所での中間試験を合格した後、外国人の就業が難しい環境下でも帰国せずに、当時声をかけてくれた精神科医のクリニックで働くため、スイスのドイツ語圏からイタリア語圏へと移住していきます。このクリニックでの臨床実践でも様々なクライエントに会い、また、多くのスーパーヴァイザーについた経験や、事例検討会での学びが大きかったことを教授は述べており、ユング派分析家の資格取得後の帰国まで、いろいろな人との出会いが自身に与えた影響を改めて振り返りながら論考を終えています。

 

○書籍データ
私の修業時代2
編:上廣倫理財団
出版社:弘文堂(2021年)
単行本:296ページ(書籍版)
ISBN-13: 978-4335161018

書籍に関するページ
https://www.koubundou.co.jp/book/b553164.html

(解説:粉川尚枝 特定研究員)

2021/01/28

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