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『ミネルヴァ通信「究」』に河合教授の連載第39回が掲載されました

ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2019年11月号に、河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。  

今回のテーマは「死の逆説と新生・帰還」です。  

 この数回の連載では「死のテーマ」が扱われていますが、今回の連載は、高齢の人、特に死期が迫った人の夢や幻覚に多く生じる、「小さな子どもが訪れる」というイメージと、「自宅や実家に帰る」というイメージについて取り上げて論じています。
教授は、これらのイメージを見ることがもちろん死と直結するわけではないことを言及した上で、この2つのイメージを「死の逆説性」と関連させ、2つのイメージがそれぞれに持つ意味を考えていきます。そして、「小さな子ども」は、死の後にある新しい命の誕生と再生を意味するイメージではないか、一方、「家に帰る」イメージは、死を迎えて本来の自分の場所に還っていくことではないか、と考察しています。
 このように、ともに老年期に多く出現する「小さな子ども」と「家に帰る」イメージは、一方が新生や新しい出発を意味しているのに対して、他方がそれとは反対の親しんだところへの帰還を示していることにも教授は着目し、死がこの新生と帰還という逆のイメージを包括する点にも「死の逆説性」は示唆されているのではないかと述べています。

(解説:粉川尚枝 特定研究員)

 こころの最前線と古層(三九)「死の逆説と新生・帰還」河合俊雄                            

 前回はわれわれのこころの古層に残っている死の逆説性を、生への小さな物語として紹介した。今回は、死に近づいたときの夢や妄想から、死の逆説性を考えたい。その例として新生と帰還を取り上げたい。
「独居なのに「家にかわいい子どもがいる」と言う七〇代の母 その不安に精神科医は?」という記事が『週刊朝日』にあった。(論考より)

出版社のページ(ここから『究』の講読が可能です)
https://www.minervashobo.co.jp/book/b479961.html

 

2019/11/01

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