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河合教授の論考が『精神療法』に掲載されました。

 河合俊雄教授の論考が、精神療法専門誌『精神療法』第43巻第1号(発行:金剛出版)に掲載されました。
 特集「サイコメトリー(Psychometry)の治療的利用」において、河合教授は「WAT(Jung 言語連想)の治療的利用」を執筆しています。
 サイコメトリーとは、いわゆる心理テストのことですが、さまざまな心理検査が、治療関係の中でどのような力を発揮するのかについての論考が集められた号となっています。
 河合教授はユングが発展させた言語連想検査について、無意識的な感情的引っかかりを科学的な手法で明らかにしたことにその特徴があると述べ、そこにユングの治療的で臨床的な発想があったことを指摘しています。

(解説:畑中千紘助教・上廣こころ学研究部門)

1702kawai_seishinryoho.png河合俊雄(2017)「WAT(Jung言語連想)の治療的利用」精神療法, 32-35.
 Jung の言語連想検査については, 実際の効用よりも, むしろその発想や, 歴史的な意味の方が大きいように思われる。ユング派の訓練において, 言語連想検査の習得が重視されているけれども, それは治療者の訓練にとって意味があると考えられているようである。
 連想については、Jung もレビューしているように, 19世紀の心理学においてすでに注目されていて, 特に Wundt が観念連合を実験的に証明しようとしていた。しかしこれらの連想研究は, さまざまな反応内容を分類することに重きを置いていた。
 それに対して, Jung の連想へのアプローチが画期的であったのは, 連想の内容ではなくて, まずは形式に着目したことである。つまりある言葉から別の言葉が反応として出てくるときの意味内容ではなくて, 反応時間が遅れたり, 後から反応が再生できなかったり, 反応に余計な動作が伴ったりするなどの, 連想形式の失敗や障害に注目したのである。‥‥
(論考より)

精神療法 第43巻第1号 特集 サイコメトリー(Psychometry)の治療的利用 | 金剛出版
http://kongoshuppan.co.jp/dm/5218.html

2017/02/21

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