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吉川教授のエッセイ「心理学からみたユマニチュード」が『総合診療』に掲載されました

 吉川左紀子教授のエッセイ「心理学からみたユマニチュード」が、医学書院が発行する『総合診療』2017年5月号に掲載されました。
 東京医療センターの本田美和子総合内科医長が企画した本号の特集「コミュニケーションを処方する」では、医師と患者による「よいコミュニケーション」のための技術を多角的に取り上げ、昨今注目されている「ユマニチュード」や「オープンダイアローグ」等について専門家が紹介しています。吉川教授は、ユマニチュードの専門的技法の巧みさについて心理学者の視点から解説し、今後、科学的なアプローチからユマニチュードの真髄に迫りたい、と伝えています。

1706yoshikawa_sogoshinryo.png「心理学からみたユマニチュード」吉川左紀子 京都大学こころの未来研究センター
 私はケアの専門家ではないが、心理学者として「人と人が心を通わせる技術」には強い関心がある。2016年6月以降、数回にわたって東京医療センターで研修を受け、ユマニチュードの初歩を体験した。(中略)
「自分が高齢になってケアが必要になったら、ぜひユマニチュードを実践する介護者のいるところでケアを受けよう」
 研修を受けたあと、強く私の心に残ったのは、この思いだった。なぜ、自分はそうした願望をもったのか?今も、その理由を考え続けている。そして、「心理学」の立場から、この問いに答えてみたいと思う。おそらく、その手がかりは、次のようなところにあるのではないだろうか。
 ケアする人の視線・表情・声・仕草のすべてが、安心や信頼を伝える持続的メッセージとして機能するようにケアが組み立てられていること。そのことによって、ケア自体が心地よいコミュニケーションの時間として経験されること。そして、それらがすべて、「自ら立ち上がって歩く」という、生きる意欲の回復につながっていることである。….
(エッセイより)

『総合診療』2017年5月号 | 医学書院(特集紹介と目次が掲載されています)

2017/06/12

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