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『新潮』に、河合教授の論考「明恵の夢の現代における意味」が掲載されました

『新潮』2019年8月号に、河合俊雄教授の論考「明恵の夢の現代における意味」が掲載されました。本稿は中之島香雪美術館の特別展「明恵の夢と高山寺」で、2019年4月18日に行われた講演を元に書き直されたものです。

 明恵は、華厳宗の僧侶で、鎌倉初期という、貴族社会から武家社会へという大きな変化のあった時代に活躍した一人です。教授は、明恵が当時には世界的にも非常に珍しく、19歳から自分の見た夢の記録を残しているために、その生涯で明恵のこころがどのように成長し、どのような課題を抱えていたのか、現代の心理学の知見から分析できるとして着目しています。

 ユング心理学では、夢の中に出てくるものは全て自分の一部と考えるため、夢には常に自分と自分との関係が表現されていて、夢は自分との対話として捉えられます。明恵も、自分の夢について距離をとって客観視することで、自分のこころの深層にあるイメージと多様な関係性でつながりながら、自分のこころを深めていったのではないかと、教授は考えています。

 講演では特徴ある明恵の夢が複数取り上げられ、明恵のこころの歩みが、変化する時代を生きた明恵と同様、近代からポストモダンの移行期に生きる現代の私たちのこころの理解にもおおいに示唆を与えてくれるのではないかとして、その意味が考えられています。

 

河合俊雄. (2019). 明恵の夢の現代における意味. 新潮, 116 (8), 123-137.

 

〔構成〕

  1. 明恵上人と時代
  2. 明恵と夢
  3. 夢の歴史性と中世における理解
  4. 明恵の夢の特徴:分離と象徴性
  5. 母からの分離
  6. 身体からの分離
  7. 女性・身体との再結合
  8. 結婚の四位一体性
  9. 自己関係の広がり:動物、もの
  10. 象徴性を超えて

 

『新潮』のページ

https://www.shinchosha.co.jp/magazine/shincho/

2019/07/09

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