第24回こころの未来セミナー
第24回 こころの未来セミナー(ケビン.ゲインズ(Kevin Gaines) 先生)
1.目的
「こころの未来セミナー」では、心に関するトピックスを取り上げ、幅広いディスカッションを通して、未来に向かうこころのあり方を考えます。
2.講演者と演題
『心理学とアフリカン・アメリカンの平等』
ケビン.ゲインズ(Kevin Gaines)先生
(ミシガン大学歴史学教授、アフリカ・アフリカンアメリカン研究センター所長)
「標準・健常」と「異常」を区別する精神医学や心理学は、19世紀アメリカのカートライトから最近の「ベル曲線」論議まで、人種差別を裏付けたり、黒人側に心理的な負担を強いることを正当化してきた。概観してみても、現状維持を前提にする白人支配の精神医学や心理学は、平等を求める黒人にとって厄介な政治的要因を孕んでいたことが分かる。このように問題の多い精神医学の歴史的な背景を押さえた上で、本講演では、戦後ニューヨークにおける精神科医ワーサム博士とライトやエリソンのような黒人作家との交流を中心に、黒人と精神医学の建設的な事例に注目し、黒人と精神医学の関係を再考察したい。
ケビン・ゲインズ博士は、ミシガン大学のアフリカ・アフリカンアメリカン研究センター所長を務める歴史学の教授である。ハーバード大学を卒業し、プリンストン大学でも教鞭を執り、公民権運動時代のアフリカとアメリカの関係についての著書は注目を浴びる受賞作となった。趣味はジャズ音楽。
*今回のセミナーは英語で行なわれます。通訳はありません。
日時 平成19年12月3日(月曜日) 13時から15時頃まで
受講資格 とくにありません。
受講料 無料
申し込み 不要
場所 芝蘭会館 別館2階 研修室 2
http://www.shirankai.or.jp/facilities/access/index.html
問い合わせ先 京都大学こころの未来研究センター
2007/12/03