瀬川 裕美 | Hiromi Segawa | 特定研究員 | 公衆衛生学・地域看護学・社会疫学・医療経済学・文化心理学
研究テーマは「健康と幸福をまもるケアと社会の構築」です。
人の幸せとは何か?命の営みを守るために必要なことは何か?という疑問をこどものころから抱いていました。8歳の時にブータン王国の国民総幸福量(GNH)という概念に触れ、非常に感銘を受けました。10年以上の国内外での看護や地域保健活動を通して、幸福観や健康観が文化によって大きく異なること、同時にケアや社会環境が人々に与える影響の大きさも実感し、ライフコースを通した多くの課題を目のあたりにしてきました。身体的健康だけではなく、人生の幸福を目的としたケアを提供することや、だれもが幸福を感じることのできる社会つくりを目指すことで、多くの課題の解決に挑むことができると考えています。
治療には限界がありますが、ケアには限界がありません。自ら足を動かして手を動かして自分の目で見てケアを考え周囲と協働しケアを提供することは看護の基本だと思っています。同時に近視眼的な判断をしないためにデータを冷静に見て分析することが大切だと考えています。研究においても、現場に出向くこと、フィールド地の空気を知り、人を知ること、さらに質的量的の両側面からデータ分析を行い、課題解決の一助となる、現場の人たちに還元できる研究活動を大切にしたいと考えています。
様々なご縁で現在、ブータン王国と日本の研究に携わらせていただいております。「健康と幸福」に関わることなら、今後も幅広く取り組んでいきたいと思います。
E-Mail: segawa.hiromi.8z*kyoto-u.ac.jp (お手数ですがメール送信の際に、*を@に変えてお送りください。)
病棟看護師、青年海外協力隊活動、行政保健師などの実務経験を10年以上経て、京都大学大学院MPH課程へ進学
2021年より現在 京都大学こころの未来研究センター 特定研究員として勤務
2022年3月 社会健康医学博士学位取得、リーディング大学院グローバル生存学学位取得
著書
質的研究法:その理論と方法 - 健康・社会科学分野における展開と展望
木原雅子, 木原正博 監訳 (分担翻訳 第8章 エスノグラフィー 第9章 PAR:参加型研究)メディカルサイエンスインターナショナル 2022年5月
国際論文
Gender with marital status, cultural differences, and vulnerability to hypertension: Findings from the national survey for noncommunicable disease risk factors and mental health using WHO STEPS in Bhutan.
Hiromi Kohori Segawa, Hironori Uematsu, Nidup Dorji, Ugyen Wangdi, Chencho Dorjee, Pemba Yangchen, Susumu Kunisawa, Ryota Sakamoto, Yuichi Imanaka
PloS one 16(8) e0256811 2021年
A qualitative study on knowledge, perception, and practice related to non-communicable diseases in relation to happiness among rural and urban residents in Bhutan.
Hiromi Kohori-Segawa, Chencho Dorji, Kunzang Dorji, Ugyen Wangdi, Chimi Dema, Yankha Dorji, Patou Masika Musumari, Teeranee Techasrivichien, Sonia Pilar Sugimoto Watanabe, Ryota Sakamoto, Masako Ono-Kihara, Masahiro Kihara, Yuichi Imanaka
PloS one 15(6) e0234257 2020年
Economic impact of the first wave of the COVID-19 pandemic on acute care hospitals in Japan.
Jung-Ho Shin, Daisuke Takada, Tetsuji Morishita, Hueiru Lin, Seiko Bun, Emi Teraoka, Takuya Okuno, Hisashi Itoshima, Hiroyuki Nagano, Kenji Kishimoto, Hiromi Segawa, Yuka Asami, Takuya Higuchi, Kenta Minato, Susumu Kunisawa, Yuichi Imanaka
PloS one 15(12) e0244852 2020年
和論文
A施設における小児がん患児の復学支援の現状と課題 小堀 裕美 小児がん看護 6 34-43 2011年9月
抄録集・報告書
幸福観と健康観の文化的差異についての文献検討―医療保健福祉の資源配分との関連も含めた考察
瀬川裕美
2021年度東南アジア研究の国際共同研究拠点活動報告書 2022年2月
未就学児と同居している女性のCovid-19による精神的健康状態と日常生活への影響
瀬川裕美, 愼重虎, 中部貴央, 今中雄一
日本公衆衛生学会総会抄録集 第80回 2021年12月
COVID-19パンデミック下の介護施設から急性期病院への入院の分割時系列解析
林慧茹, 瀬川裕美, 愼重虎, 今中雄一
日本公衆衛生学会総会抄録集 第80回 2021年12月
精神的健康状態と自殺企図の要因 ブータン王国第三次国民総幸福量調査より
瀬川 裕美, 坂本 龍太, 今中 雄一
日本公衆衛生学会総会抄録集 79回 296-296 2020年10月
ブータン王国内の高血圧リスクの背景要因分析検討:Bhutan-Non Communicable Diseases Risk Factors: STEPS Survey Bhutan 2014を用いて
瀬川裕美, 愼重虎, 坂本龍太, 上松弘典, 國澤進, 今中雄一
日本国際保健医療学会学術大会プログラム・抄録集 35(3) 214-214 2020年9月
ブータン王国のNCD-STEPS-Surveyを用いた、健康行動に関わる背景要因の検討
瀬川 裕美, Dorji Chencho, Dorji Nidup, Wandhi Ugyen, Yanchen Pemba, 坂本 龍太, 愼 重虎, 今中 雄一
日本公衆衛生学会総会抄録集 78回 259-259 2019年10月
介護サービス利用の組合せによる、深層学習を用いた要介護度変化の予測モデル構築
林 慧茹, 瀬川 裕美, 今中 雄一
日本公衆衛生学会総会抄録集 78回 260-260 2019年10月
End of life care in Bhutan in the context of rapid social changes and the cultural value of happiness)
Segawa Hiromi, Chencho Dorji, Kunzang Dorji, Ugyen Wangdi, Chimi Dema, Yankha Dorji, Musumari PatouMasika, Techasrivichien Teeranee, Sugimoto Watanabe Sonia Pilar, Sakamoto Ryoma, Imanaka Yuichi, Ono-Kihara Masako, Kihara Masahiro
国際保健医療 34(3) 130-131 2019年9月
ブータン王国南部のNCDリスクと幸福感に影響を与える要因 探索的質的研究
瀬川 裕美, Chencho Dorji, Kunzang Dorji, Ugyen Wandhi, Patou M, Teerance T, 杉本 Sonia, 坂本 龍太, 木原 雅子, 木原 正博, 今中 雄一
日本公衆衛生学会総会抄録集 77回 270-270 2018年10月
学会発表
幸福観と健康観の文化的差異についての文献検討―医療保健福祉の資源配分との関連も含めた考察―
瀬川裕美
令和3年度(FY2021)東南アジア地域研究所共同利用・共同研究拠点「東南アジア研究の国際共同研究拠点」年次研究成果発表会 2022年2月14日
COVID-19パンデミック下の介護施設から急性期病院への入院の分割時系列解析
林慧茹, 瀬川裕美, 愼重虎, 今中雄一
日本公衆衛生学会総会 第80回 2021年12月
未就学児と同居している女性のCovid-19による精神的健康状態と日常生活への影響
瀬川裕美, 愼重虎, 中部貴央, 今中雄一
日本公衆衛生学会総会 第80回 2021年12月
精神的健康状態と自殺企図の要因 ブータン王国第三次国民総幸福量調査より
瀬川 裕美, 坂本 龍太, 今中 雄一
第79回 日本公衆衛生学会総会 2020年10月 日本公衆衛生学会
ブータン王国内の高血圧リスクの背景要因分析検討:Bhutan-Non Communicable Diseases Risk Factors: STEPS Survey Bhutan 2014を用いて
瀬川裕美, 愼重虎, 坂本龍太, 上松弘典, 國澤進, 今中雄一
日本国際保健医療学会学術大会 2020年9月
ブータン王国における GNH(国民総幸福量)政策に沿った NCD(生活習慣病)予防介入~ブータン王国政府データ解析を通して~
瀬川裕美、ChenchoDorji、UgyenWangdi、今中雄一
令和元年度東南アジア地域研究研究所共同研究利用・協働研究拠点 「東南アジア研究の国際共同研究拠点」年次研究成果発表会 2020年2月14日
介護サービス利用の組合せによる、深層学習を用いた要介護度変化の予測モデル構築
林 慧茹, 瀬川 裕美, 今中 雄一
第78回 日本公衆衛生学会総会 2019年10月 日本公衆衛生学会
ブータン王国のNCD-STEPS-Surveyを用いた、健康行動に関わる背景要因の検討
瀬川 裕美, Dorji Chencho, Dorji Nidup, Wandhi Ugyen, Yanchen Pemba, 坂本 龍太, 愼 重虎, 今中 雄一
第78回 日本公衆衛生学会総会 2019年10月 日本公衆衛生学会
Non communicable disease prevention and happiness measures in Bhutan
Mixed Methods International Research Association: MMIRA and Japan Society for Mixed Methods Research: JSMMR 3rd Asia regional conference 2019年9月15日
End of life care in Bhutan in the context of rapid social changes and the cultural value of happiness)
Segawa Hiromi, Chencho Dorji, Kunzang Dorji, Ugyen Wangdi, Chimi Dema, Yankha Dorji, Musumari PatouMasika, Techasrivichien Teeranee, Sugimoto Watanabe Sonia Pilar, Sakamoto Ryoma, Imanaka Yuichi, Ono-Kihara Masako, Kihara Masahiro
日本国際保健医療学会学術大会 2019年9月
A qualitative study on knowledge, perception and practice related to Non-Communicable Diseases in relation to Happiness among rural and urban residents in Bhutan
Hiromi Kohori-Segawa, Chencho Dorji, Kunzang Dorji, Ugyen Wangdi, Chimi Dema, Yankha Dorji, Patou Masika Musumari, Teeranee Techasrivichien, Sonia Pilar Sugimoto Watanabe, Ryota Sakamoto, Masako Ono-Kihara, Masahiro Kihara, Yuichi Imanaka
The18th Science Council of Asia Conference 2018年12月
ブータン王国南部のNCDリスクと幸福感に影響を与える要因 探索的質的研究
瀬川 裕美, Chencho Dorji, Kunzang Dorji, Ugyen Wandhi, Patou M, Teerance T, 杉本 Sonia, 坂本 龍太, 木原 雅子, 木原 正博, 今中 雄一
日本公衆衛生学会総会抄録集 2018年10月 日本公衆衛生学会
ブータン王国における GNH政策に沿ったNCD予防介入~介入評価のためのモデル作成~
瀬川裕美、今中雄一
平成30年度東南アジア地域研究研究所共同研究利用・協働研究拠点 「東南アジア研究の国際共同研究拠点」年次研究成果発表会
受賞
2019年10月研究助成 ブータン王国における国民幸福量と生活習慣病予防 松下幸之助記念志財団
2019年2月文部科学省UNESCO chair WENDI 海外渡航経費
2018年11月文部科学省UNESCO chair WENDI 海外渡航経費
2018年3月Super Global Course Kyoto University School of Public Health 海外渡航費
2018年3月優秀賞 京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻専門職学位課題研究発表会
2017年12月2017 Kyoto Global Conference for Rising Public Health Researchers, Best Young Investor Poster Award
2017年10月文部科学省 博士課程教育リーディングプログラム 京都大学グローバル生存学大学連携プログラム,特別奨励金・研究活動費
2017年4月文部科学省 博士課程教育リーディングプログラム 京都大学グローバル生存学大学連携プログラム,特別奨励金・研究活動費
2016年10月文部科学省 博士課程教育リーディングプログラム 京都大学グローバル生存学大学連携プログラム,特別奨励金・研究活動費
著書・受賞歴等その他
https://researchmap.jp/hirotanhabatan