粉川 尚枝 | Hisae Konakawa | 特定助教 | 臨床心理学
睡眠時に見る「夢」の変化と、心の回復・成長過程の関連に関心を持ち、研究を行ってきました。また、「プレイセラピー(遊戯療法)」についても、研究テーマとしています。現代社会において生じている心の問題は、複雑で多様になってきていますが、これらを臨床心理学的な視点から検討すると共に、文化・時代比較の視点からも実証的研究を重ねることで、日本人が持つ精神性や自己形成の過程を明らかにし、現代の日本社会を生きる私たちが、心の問題へアプローチする知見等を提示できればと考えています。
E-Mail: konakawa.hisae.8e*kyoto-u.ac.jp (お手数ですがメール送信の際に、*を@に変えてお送りください。)
2013年 京都大学 教育学部 卒業
2013年 京都大学大学院 教育学研究科 修士課程 入学
2015年 京都大学大学院 教育学研究科 修士課程 修了
2015年 京都大学大学院 教育学研究科 博士後期課程 進学
2018年 京都大学 こころの未来研究センター 特定研究員
2018年 京都大学大学院 教育学研究科 博士後期課程 修了
2022年 京都大学 人と社会の未来研究院 特定助教(現在に至る)
博士(教育学)京都大学
著書
粉川尚枝 (2020). 心理療法過程で生じる夢の意味 夢の構造面についての分析から. 創元社.
論文(査読付き)
Roesler, C., Konakawa,H., Tanaka, Y. (2021). Differences in dream content and structure between Japanese and Western dreams. International Journal of Dream Research, 14 (2), 195-201.
Kawai, T., Suzuki, Y., Hatanaka, C., Konakawa, H., Tanaka, Y., Uchida, A. (2020). Gender Differences in Psychological Symptoms and Psychotherapeutic Processes in Japanese Children. International Journal of Environmental Research and Public Health. 17 (23), 9113.
Konakawa,H. (2020). Characteristics of Japanese Dreams in Psychotherapy: Dreams that develop dreamers’ psychological themes based on a connection with the Japanese mentality. Psychologia, 62 (2), 163-180.
粉川尚枝 (2020). 現代の老年期の人々の自己感と夢の構造の検討. 箱庭療法学研究, 33 (1), 3-12.
粉川尚枝 (2018). 心理療法過程で生じる夢の中の他者、物、場所の役割. 京都大学大学院教育学研究科紀要, 64, 193-205.
粉川尚枝・松岡利規・田中康裕・河合俊雄・畑中千紘・梅村高太郎 (2018). 夢見手の自己感の様相と夢の構造の関連. 箱庭療法学研究, 31 (2), 3-17.
粉川尚枝(2017)心理臨床場面における夢の用いられ方 ‐諸学派の理論の比較から‐. 京都大学大学院教育学研究科紀要, 63, 41-53.
Konakawa, H.(2016)Attempt at Comparison of Japanese and Western Dreams Using Structural Dream Analysis((訳)夢の構造分析を用いた日本人の夢と西洋人の夢の比較の試み). Archives of Sandplay Therapy, 29 (1), 83-115.
皆本麻実・畑中千紘・梅村高太郎・田附紘平・松波美里・岡部由茉・粉川尚枝・鈴木優佳・河合俊雄・田中康裕(2016) 診断を受けながらも発達障害とは見立てられない事例の特徴. 箱庭療法学研究, 29 (2), 43-54.