支える人の学びの場 医療、福祉および教育専門職のための こころ塾2019
お申込を締め切りました。(2019/8/15)
支える人の学びの場 医療、福祉および教育専門職のための こころ塾2019
「脳科学、作業療法、臨床心理学から発達障がいを理解する」
医療、福祉、教育の現場で「人を支える仕事」に従事している専門職の方たちを対象に「支える人たちが元気になる学びの場を作りたい」という発想のもと、2013年から毎年開催してきたこころ塾は、今回でひとつの区切りを迎えます。
今年度は、科学、実践、心、という3つの視点から発達障がいについて考えるプログラムを企画しました。
多数の皆様のご参加をお待ちしています。
日時:2019年10月5日(土)10:30~15:40(受付開始 10:00~)
場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室 地図はこちら
定員:100名
参加資格:医療、教育、福祉関係の仕事に従事している方
参加料:無料
【プログラム】※スケジュールに変更がありました(2019/7/17)
10:30‐10:40 挨拶 吉川左紀子(こころの未来研究センター・特定教授)
10:40‐11:30 乾 敏郎(追手門学院大学心理学部・教授、こころの未来研究センター特任教授)
「発達障害の新しい捉え方」
最新の脳科学の理論的知見によると、脳はあらゆる感覚の予測器である。知覚は感覚入力を予測し、その結果生じた予測誤差が小さくなるように予測を変更することにより感覚入力を正しく捉えることができる。運動もまた未来の自己受容感覚の予測(期待)であり、予測誤差が小さくなるように筋肉が収縮するだけであるという。このような立場に立てば、全く新しい観点で発達障害を理解し、介入することができるだろう。
11:30‐11:50 質疑
11:50‐12:00 休憩
12:00‐12:50 加藤寿宏(京都大学大学院医学研究科・准教授)
「“さよなら”から幼児期・学齢期の支援(作業療法)を考える 」
障害の有無に関わらず、子どもは発達・成長し大人になる。京都大学で発達障害の作業療法をはじめて30年。出会った子ども全員が、支援者であるわたしから「さよなら」をし、自立・自律した生活ができることを目標とし臨床を行ってきた。現実は厳しいが、その中で、社会人として充実した日々を過ごしている子(私から見れば、何歳になっても子)も多い。複数の事例を通し、作業療法のキーワードである「適応」という視点から幼児期・学齢期の支援を考える。
12:50‐13:10 質疑
13:10‐14:00 昼休憩
14:00‐14:50 畑中千紘(こころの未来研究センター特定講師)
「発達障害と非定型化の時代」
発達障害は時代の影響を大きく受けてきた概念といえる。京都大学こころの未来研究センターの発達障害への心理療法的アプローチ研究も10年目を迎えたが、昨今では発達障害の診断を受けていても、典型例とは異なる印象を与えるケースが多いと感じられる。本発表では臨床実践に基づきつつ、現代社会における「非定型化」という視点から発達障害について考えてみたい。
14:50‐15:10 質疑
15:10‐15:40 全体討議
【申込方法】
E-mailでお申込ください。
件名に、「こころ塾2019 申込」と明記し、必要事項を記入の上、ご送付ください。
必要事項 ①氏名(ふりがな) ②所属・職名 ③返信用ご連絡先(メールアドレス)
※定員に達し、ご参加いただけない場合のみ、ご連絡を差し上げます。
【連絡先/申込先】 京都大学こころの未来研究センター・リエゾンオフィス(平日9時~17時)
kokoro-m*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(お手数ですが、*を@に変えてください)
主催 京都大学こころの未来研究センター
共催 京都大学大学院医学研究科 作業療法学講座 発達障害リハビリテーション学研究室
2019/07/08