心理学I
担当者 阿部修士,上田祥行,小村豊 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 前期 月曜2限
内容 心理学は19世紀後半、科学的な手法によって実証的に心を解明することを目指して生まれた学問である。心理学では主に、実験や調査によって客観的なデータを取得し、人間の行動の背景にある心のメカニズムの解明を目的としている。本講義では3名の教員が、主に実験的なアプローチを用いた心理学領域における基本的な知見を概説する。本講義を通じて、客観的・実証的な研究手法の理解と、心のはたらきについての基礎知識の習得を目指す。試験前の最終の講義では、討論や質疑応答を通して、講義内容についての理解を深める。
備考 特になし
心理学Ⅱ
担当者 内田由紀子,畑中千紘,柳澤邦明 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 後期 水曜5限
内容「こころ」を科学的に研究するとはどのようなことなのか。「こころ」の科学は何をめざしているのか。この講義ではこれらの問いに答えるべく社会・文化・臨床の心理学を軸に、下記の2点について概説する。(1) 社会心理学の基礎的な理論を紹介し、人の思考、感情および行動が、対人関係・集団・社会・文化から、どのような影響をうけているのか概説する。(2)臨床心理学の基本的スタンスと理論を紹介し、臨床的関係の基礎、現代における臨床的問題について概説する。
それぞれの領域を専門とする講師が概説を行う。各講義の最後に行う参加者との討論や質疑応答を通して、講義内容についての理解を深める。
備考 特になし
超高齢社会の生活論
担当者 吉川左紀子、広井良典、清家 理 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 前期 火曜4限
内容 超高齢社会を迎え、増加の一途を辿る高齢者に対し、支援される対象から社会に貢献する対象への転換が求められている。しかし実際は、地域での居場所がない、他者とのコミュニケーション機会が少ない高齢者が多く、閉じこもりに伴う鬱病や認知症、虚弱に陥るハイリスク群である。これらの予防策を考えていく、包括的な視点の習得を本講義の目的とする。本講義では、老年期のからだ、こころ、生活の変化とそれに伴う課題を包括的に学習し、超高齢社会における課題の明確化、課題解決にむけた企画立案に必要な視点の習得を到達目標としている。
備考 特になし
脳科学入門
担当者 小村豊 提供部局 全学共通科目 対象 主として1・2回生 開講 前期 月曜4限
内容 脳は、情報を生成し、心を司る点が、他の臓器とは異なる最大の特徴である。なぜ、モノをみることができるのかといった知覚のメカニズムから、意思決定のメカニズムまで、我々の日常生活を支えている脳の仕組みを解説していく。現代において、脳科学の知見は、心理学・医療にとどまらず、教育・経済、人工知能に至るまで、多くの分野において、応用が期待されている。しかし一方、学問として、発展途上であることも事実である。本講義では、これまで神経科学が明らかにしてきたことを紹介し、脳の基本構造と機能を正しく理解してもらい、今後の脳科学の発展と、その学際的応用にむけて、健全な道筋をつけることを目的とする。
まず、脳の構造のミクロからマクロまで理解し、それぞれの階層に応じた情報処理の素過程を理解する。その上で、我々の知覚・情動・注意といった認知機能が、脳の中で、どのように実現されているのか、計算論的にどのように説明されるのかを理解する。
備考 特になし
心理学(講義Ⅰ)
担当者 阿部修士 他 提供部局 文学部 対象 2回生以上 開講 通年 月曜3限
内容 実験心理学の概論。行動の科学としての心理学の目的、問題、手法、考え方などを学ぶとともに、最新の成果を知る。
備考 特になし
脳と心の計算論ゼミA,B
担当者 小村 豊 提供部局 総合人間科学部 対象 主に2-4回生 開講 前期後期 火曜5限
内容 脳や心のはたらきを理解する上で有用な計算論的アプローチの習得を目指します。授業は、最新の論文や新しいトピックに関する論文紹介・解説と参加者による研究報告を交えたゼミナール形式で行います。知覚・行動から意思・意識にいたるまで、我々の日常に関わる認知をテーマにします。認知には、特有の構造を持っていることを、情報数理・計算論の観点から紹介し、議論します。
備考 特になし
システム脳科学
担当者 小村 豊 提供部局 総合人間科学部 対象 主に2-4回生 開講 前期後期 水曜5限
内容 我々の日常生活のすみずみに、多彩な認知機能が及んでいることに、着眼する。記憶・予測から意思・意識にいたるまで、認知活動の本質的な側面を、ニューロサイエンスの視座にたって捉える。脳の働きを理解するためには、ニューロン・神経回路・脳領域というマルチスケールの生理特性を、知る必要がある。そのために、動物からヒトに至る、様々な研究知見を整理して、それらを包摂する動作原理を明らかにするシステム脳科学の技法を学んでもらいたい。重要な研究や最新のトピックスを紹介し、それらの結果を吟味すると同時に、今後の発展性・日常生活との関連性についても、議論する。
脳機能を複合的に理解し、ゼミでの積極的議論と自らのテーマにフィードバックすることで、企画立案・研究推進する力も涵養できるだろう。
備考 特になし
人文科学研究方法論演習A
担当者 清家 理 提供部局 総合人間科学部 対象 学部生(2-4回生)開講 前期 水曜3限
内容 人文科学を研究する為には、先行研究を押さえるための情報探索、及び隣接する学問体系を股がらざるを得ないことが多い。本演習Aでは、研究テーマ、背景、目的、方法を設定するために、先行研究を念入りに探索する実践的学習を実施する。研究を遂行する上で、情報の検索・収集・分析から、論理構造や目次作りまで、高度な論文の書き方と発表法を目指して指導する。本演習によって、学生は信憑性と注目度の高い情報を直ぐに探せ、それらを自分の研究論文の先行研究として位置付けられるようになる。そして論文の論理的構成と標準的形式を理解して、研究方法論の基礎を身に付けることを到達目標としている。
備考 特になし
人文科学研究方法論演習B
担当者 清家 理 提供部局 総合人間科学部 対象 学部生(2-4回生) 開講 後期 火曜4限
内容 研究を遂行する上で、文献研究のみならず、フィールド調査法、統計学を用いた分析も重要な研究手法である。そのため本講義では、①データ収集や調査方法の吟味と実施(特にフィールド調査法)、②得られたデータ(質的・数量的)の分析、③研究結果のまとめ、④プレゼンテーションやディスカッション手法、以上を学び、国内外の学会発表、論文作成に活用できる研究の基礎力習得をめざす。また、座学のみならず、実際に「聞き取り調査演習」(データを収集し、入力まで実施する実習)を行うことで、より座学で得た知識を体得できるようにしていく。本講義を通じ、「人」「社会」に関わる研究を行う者としての「研究力」と「人間力」の強化を到達目標としている。
備考 特になし
生命倫理学
担当者 清家 理 提供部局 総合人間科学部 対象 学部生 開講 後期 水曜3限
内容 日本は世界に先駆け、少子高齢化社会が進行している。医療、介護領域の課題(以下、医療福祉的課題)が山積している中で、倫理行動的規範や価値判断を用いた「課題の解決策」の習得をめざす。 具体的には、以下2点の授業目標を設定する。
(1)現代社会で発生している医療福祉的課題を多角的に分析できる手法の獲得。
(2)現代社会で発生している医療福祉的課題を解決するための解決策を提案していく プロセスの理解、アクションプランの試行的提示。具体的な症例として、認知症の治療と介護、終末期医療を主に取り扱う。
備考 特になし
心理学研究法演習
担当者 内田由紀子、上田祥行、柳澤邦昭 提供部局 総合人間学部・文学部 対象 学部生 開講 後期 金曜4限
内容 心理学の研究に必要な基本的な研究法を、実習を通して学ぶ。あわせて基礎的な推測統計の技法を学ぶ。
備考 特になし
研究科(大学院)提供科目
仏教学演習(仏教のこころ観①:存在論的視点から)
担当者 熊谷誠慈 提供部局 文学部/大学院文学研究科 対象 文学部生/大学院文学研究科生 開講 前期 水曜4限
内容 仏滅後100年頃に、仏教教団は保守的な上座部と革新的な大衆部とに分裂したとされる。それからさらに18とも20ともいわれる様々な学派が生じるにいたった。上座部系の主要な勢力の1つに説一切有部が存在する。チベット仏教文化圏においては、説一切有部、経量部、瑜伽行唯識学派、中観派をインド仏教の四大学派とみなし、説一切有部の代表的作品をヴァスバンドゥ著Abhidharmakosa(倶舎論)とみなしている。Abhidharmakosaは、真諦や玄奘により漢訳され、7世紀には日本に伝わり俱舎宗が形成され、近代にいたるまで伝統仏教各派により基礎教学として広く学習された。したがって、Abhidharmakosaは、インドから東北アジア、東アジアに広く影響を与えた著作であるといえよう。
本授業ではAbhidharmakosaの第一章(界品)およびその自注を精読する。同章では、人間存在の構成要素である五蘊、さらには認識の構成要素である十二処、十八界といった、仏教の基礎的な理論が説明される。同章を精読することで、とりわけ仏教の伝統的な「こころ観」について概観し理解を深めることを目標とする。
備考 特になし
仏教学演習(仏教のこころ観②:存在論的視点から)
担当者 熊谷誠慈 提供部局 文学部/大学院文学研究科 対象 文学部生/大学院文学研究科生 開講 後期 水曜4限
内容 仏滅後100年頃に、仏教教団は保守的な上座部と革新的な大衆部とに分裂したとされる。それからさらに18とも20ともいわれる様々な学派が生じるにいたった。上座部系の主要な勢力の1つに説一切有部が存在する。チベット仏教文化圏においては、説一切有部、経量部、瑜伽行唯識学派、中観派をインド仏教の四大学派とみなし、説一切有部の代表的作品をヴァスバンドゥ著Abhidharmakosa(倶舎論)とみなしている。Abhidharmakosaは、真諦や玄奘により漢訳され、7世紀には日本に伝わり俱舎宗が形成され、近代にいたるまで伝統仏教各派により基礎教学として広く学習された。したがって、Abhidharmakosaは、インドから東北アジア、東アジアに広く影響を与えた著作であるといえよう。
本授業ではAbhidharmakosaの第一章(界品)およびその自注を精読する。同章では、人間存在の構成要素である五蘊、さらには認識の構成要素である十二処、十八界といった、仏教の基礎的な理論が説明される。同章を精読することで、とりわけ仏教の伝統的な「こころ観」について概観し理解を深めることを目標とする。
備考 特になし
心理学(演習)
担当者 阿部修士 提供部局 大学院文学研究科 対象 1回生以上 開講 通年 火曜3限
内容 受講者のオリジナル研究に基づく研究発表と、それを題材とした討論をおこなう。 これにより、研究発表技術の向上、討論力の向上を図るとともに、多様な視点からの議論を通して、研究の洗練と展望を支援する。
備考 特になし
心理学(特殊講義)
担当者 阿部修士 提供部局 大学院文学研究科 対象 文学研究科院生(学部と共用) 開講 前期 水曜4限
内容 本講義では前頭葉機能、記憶、情動、社会的認知を中心として、脳と認知機能の関係について最新の知見を解説する。エッセンスをできるだけ平易に講義することで、認知神経科学の基礎を身につけ、受講者がそれぞれの研究に活かせるようにすることを目的とする。なお一部の講義では、海外の著名な研究者による講演を教材としてディスカッションを行うことで、発展的・建設的な思考能力の習得を目指す。
備考 特になし
認知心理学特論Ⅶ
担当者 阿部修士 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生(学部と共用) 開講 前期 水曜4限
内容 本講義では前頭葉機能、記憶、情動、社会的認知を中心として、脳と認知機能の関係について最新の知見を解説する。エッセンスをできるだけ平易に講義することで、認知神経科学の基礎を身につけ、受講者がそれぞれの研究に活かせるようにすることを目的とする。なお一部の講義では、海外の著名な研究者による講演を教材としてディスカッションを行うことで、発展的・建設的な思考能力の習得を目指す。
備考 特になし
心理臨床学コロキアムI
担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 水曜3限
内容 心理臨床における研究とはどのようなものであるか、また「臨床の知」とはなにかを探求する。各自の修士論文および博士論文へ至る研究を、相互に検討しあう。
備考 特になし
心理臨床学コロキアムⅡ
担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 水曜3限
内容 心理臨床の研究とはどのようものであるか、具体的にそのアイデアを成果として示すとともに、「臨床の知」とはなにかということについても総括的な議論をおこなう。また、これを外部へと発信すべく、学会発表、論文投稿をすすめる。さらに、こうした議論を心理臨床実践の場へと活かしていく方途を探る。
備考 特になし
心理臨床学研究
担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜2限
内容 心理臨床の実践に基づき,事例研究および調査研究などの手法を用いて,各自の研究課題を探究していく。またそのために必要な知識・態度を習得する。ここで学んだ事柄は,修士課程の学生では修士論文に,博士後期課程の学生では博士論文に結実していくことが期待される。
備考 特になし
臨床心理実習
担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜3,4限
内容 本研究科附属心理教育相談室において相談申込のあった事例を実際に担当し、臨床心理面接など、規定(相談室規定)に定められた面接を行う。本実習授業における臨床体験によって、心理臨床家としての実践活動に必要な体験知を涵養することが目的である。
また、本実習授業は、臨床心理士資格取得のために必須のものである。
備考 特になし
臨床実践指導学実習
担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜5,6限
内容 1.心理臨床面接をおこなううえで必要な考え方、具体的な知識、姿勢などについて、これまでの各自の実践と関連させて実習をおこなう。また、それをもとに臨床実践指導のあり方について考察する。2.臨床心理学の初学者に実習的な事項を実践指導する上での必要な考え方、具体的な知識や姿勢について学ぶ。3.実践事例を研究としてまとめていく際の問題点なども検討し、指導者としての総合力を向上させていく
備考 特になし
インテークカンファレンス
担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 水曜2限
内容 本研究科附属心理教育相談室において新規に受理した相談申込事例、および終了した事例についての検討をおこなう。修士課程院生スタッフには、臨床心理士資格取得のための訓練が目的となり、すでに資格取得した者にとっては各々の臨床実践感覚を養うことが目的となる。
備考 特になし
臨床研究開発コロキアム
担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜1限
内容 心理臨床学における多様な領域について,領域別に課題を設定し,その課題をめぐって実践・研究を行うことを通して,心理臨床を多面的にみる目と臨床実践感覚を養成する。その際,臨床現場の実際に直結した諸問題について,臨床心理学の観点を中心に,人格,発達,教育,認知,学習心理学等の観点も含め,心に向き合っていくための総合的な視座を研究・探究することをめざす。
領域とは,「小児科・発達の領域における心理臨床」「描画の心理臨床」「箱庭療法」「糖尿病等の慢性疾患における心理臨床」「学校臨床」「夢の心理臨床」「心身症」「老年期の心理臨床」といったものである。
備考 特になし
心理臨床ケースカンファレンスⅡ
担当者 河合俊雄・岡野 憲一郎(教育学研究科) 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 水曜4,5限
内容 本研究科附属心理臨床実践研究センター・心理教育相談室において院生スタッフが担当する心理臨床面接の事例について検討する。
備考 特になし
ケーススーパーヴィジョンⅠ
担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 金曜3,4限
内容 本研究科附属心理教育相談室において担当する事例について、個別の臨床実践指導(スーパーヴィジョン)により、個別指導を行う。これを通して、見立て、ケースマネージメント、臨床心理面接に関するさまざまな位相の知(技法を含む)を、さらに深く体得していくことが目的である。
備考 特になし
ケーススーパーヴィジョンⅡ
担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 金曜3,4限
内容 「ケーススーパーヴィジョンⅠ」に引き続いて、本研究科附属心理教育相談室において担当する事例について、個別の臨床実践指導(スーパーヴィジョン)により、個別指導を行う。これを通して、見立て、ケースマネージメント、臨床心理面接に関するさまざまな位相の知(技法を含む)を、さらに深く体得していくことが目的である。
備考 特になし
認知機能デザイン論
担当者 阿部修士 提供部局 大学院工学研究科 対象 工学研究科院生 開講 前期 水曜4限
内容 本講義では前頭葉機能、記憶、情動、社会的認知を中心として、脳と認知機能の関係について最新の知見を解説する。エッセンスをできるだけ平易に講義することで、認知神経科学の基礎を身につけ、受講者がそれぞれの研究に活かせるようにすることを目的とする。なお一部の講義では、海外の著名な研究者による講演を教材としてディスカッションを行うことで、発展的・建設的な思考能力の習得を目指す。
備考 特になし
宗教社会・心理学講義1
担当者 清家 理 提供部局 人間・環境学研究科 対象 大学院生 開講 前期・水曜4限
内容 社会行動や社会政策を研究するためには、社会学、心理学、科学史、政治経済、文学批評、哲学思想、などの学問体系を股がらざるを得ない。本演習では、それぞれの学問領域の研究方法論を土台に、情報の検索・収集・分析から、論理構造や政策作りまで、学会発表を含め、高度な論文の研究法と書き方を目指して指導する。
備考 特になし
宗教社会・心理学講義2
担当者 清家 理 提供部局 人間・環境学研究科 対象 大学院生 開講 後期・水曜3限
内容 日本は世界に先駆け、少子高齢化社会が進行している。医療、介護領域の課題(以下、医療福祉的課題)が山積している中で、倫理行動的規範や価値判断を用いた「課題の解決策」の習得をめざす。 具体的には、以下2点の授業目標を設定する。 (1)現代社会で発生している医療福祉的課題を多角的に分析できる手法の獲得。 (2)現代社会で発生している医療福祉的課題を解決するための解決策を提案していく プロセスの理解、アクションプランの試行的提示。具体的な症例として、認知症の治療と介護、終末期医療を主に取り扱う。
備考 特になし
共生人間学研究Ⅰ,Ⅱ
担当者 内田由紀子 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年
内容 「人間相互の共生」という視点に立って、その可能性を追求するとともに、自然・社会との相関関係において人間の根源を探究する共生人間学の各研究分野の趣旨をふまえ、院生のテーマに関連した最新の研究論文を参照・読解させつつ、その手法・結果について討論を行い、広い視野に立つ最新の研究方法を習熟させるとともに、研究の評価・批判の方法を修得させる。
備考 特になし
比較認知文化論
担当者 内田由紀子 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 前期 水曜4限
内容 文化が私たちのこころの働きとどのようにかかわっているのかを研究する文化心理学の実証研究を取り上げ、比較文化の研究手法やその理論について学べるような内容とする。授業は講義やディスカッションにより進める。
備考 特になし
認知科学演習4
担当者 内田由紀子 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 後期 月曜4限
内容 認知科学分野に所属する大学院生を対象とした研究方法の理論と実際を学ぶための演習である。具体的には,担当教員を指導教員とする大学院生を中心として、各自の研究テーマに関する関連する研究論文の紹介、研究計画、アイディアの検討、研究の進捗状況の検討などを行なう。自身の研究に関する発表とディスカッション、また他の大学院生の研究に関するディスカッションに積極的に関与することを通して、具体的な研究の企画、立案、解析、評価の仕方を学び、自身の研究に役立てることを目指す。
備考 特になし
認知・行動科学総合演習1,2
担当者 小村豊、内田由紀子 提供部局 人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 前期後期集中 集中講義
内容 認知・行動科学では、①精神的・身体的な諸機能の基本的なメカニズム、②それらの諸機能の発達過程と形成方法、③健康づくりとスポーツ運動に関する科学的原理、これらを解明していくための専門的な研究を行う。さらに、それらの成果をもとに、人類が生命・健康・発達を十分に実現していくために重要となる医療制度・健康教育システム・健康生活設計・社会システム等のよりよいあり方について総合的に研究し、実践活動を構想し展開していく。
〔認知科学分野〕では、主として視覚認知、記憶、思考、空間知覚、平衡機能、運動活動などの諸機能を、環境との相互作用において解析する。また特に、認知・言語・運動・記憶・情意の諸機能に損傷を受けた事例や、教育の現場や社会において、環境要因によって適応障害・発達障害を生じている事例を丁寧に考察することを通じて、それらの諸機能の成り立ちと形成援助の方法を探究する。
〔行動制御学分野〕では、行動制御や身体機能を、生涯にわたる時間軸と、地域から宇宙にいたる空間軸の広がりの中で考究する。また、乳幼児期から思春期・成人期に到る諸機能の発達の過程、運動行動の神経制御システム、スポーツ技能の脳科学的・生理学的なしくみの解明を目指す。さらに、各種の機能障害や免疫疾患の特徴と成り立ち、及びそれらの治療・機能回復・予防方法に関する総合的・学際的な研究を行う。
〔身体機能論分野〕では、身体の基礎生理学・病理学・発達行動学の面から、肥満・糖尿病・発達障害・精神疾患などの発症メカニズムを探求するとともに、健康に影響を及ぼしている社会的な諸問題を解明し、総合的に健康・運動生活を設計し実践していくために重要となる新たな内容・方法を創造していく。
この総合演習では、このような研究を推進している認知・行動科学講座の修士課程の院生たちが、それぞれの立場で取り組んでいる研究成果を紹介しあい、今後の研究計画を相互に検討することによって、基礎的・総合的な研究力量の養成を図ることを目的とする。
特に、①問題設定を練り直し、対象に必要な方法を構想し、仮説を設定してそれらを科学的に検証し、考察を深めて結論を導くとともに、今後の発展的な課題を明らかにしていくための基礎となる力量をつける。また、②問題を総合的にとらえる目を養うとともに、普遍的な諸問題の中に自己の問題を位置づけ、問題を相互連関の中で認識していく力量を養成する。
各分野の最新の知見や実験手法を学び、修士論文に向けた研究課題の決定、データ解析手法、プレゼン能力を養う。
備考 特になし
認知科学英語演習
担当者 内田由紀子 提供部局 大学院教育学研究科、人間・環境学研究科 対象 教育学研究科院生、人間・環境学研究科院生 開講 後期 木曜3限
内容 プレゼンテーション、学会発表アブストラクト作成、論文作成、英語でのディスカッションなど、 心理学・認知科学分野における英語での研究発表スキルの向上を目指す。授業は演習形式で行い、プレゼンテーションおよび論文作成の一部を実際に行ってもらう。英語のノンネイティブスピーカーが、英語で心理・認知科学系の研究発表を行う能力を高めるための演習とする。
備考 特になし