セミナー
日時: 2012年4月4日(水)17:00-18:30
場所: 稲盛財団記念館3階小会議室II
講演者: 猪股 剛先生 (和歌山県立医科大学准教授)
講演題目と概要
『福島との対話: 判断不能性から開かれる倫理への問い』
福島は原発と放射能の問題を抱えたまま、未だに日々被災し続けている。そこでは、軽々に復興について語ることができないだけでなく、日々、生活していく上でのさまざまな価値判断すらゆらいでいる。人々は被災し続ける現在に閉じ込められ、未来を思い描くことさえ容易ではない。こうした現状の中で、わたしたちは、生きる指針となるべきいかなる倫理観を持つことができるのか。そのことを、臨床心理学とアートの視点から論じてみたいと思う。
2012/04/04