こころの未来講演会『死別悲嘆を巡る』
こころの未来講演会『死別悲嘆を巡る』
高齢化や自然災害による、愛する人と死別・・・ その悲嘆から私たちはどうしたら立ち直れるでしょうか。本企画は二日間にわたり、死別悲嘆を二つの側面から考えます。
◇Part1 薬品で悲嘆を癒せるか?
~DSM-5の悲嘆研究
講師:Susan McCue先生(カリフォルニア州チコ市ソーシャル・ワーカー)
米国の「精神障害の診断と統計の手引き」と言われるDSM-5は、十数年ぶりに今年再編されましたが、大論争を起こしました。それまでのDSMでは、死別悲嘆は鬱などと異なり、薬物療法から除外されていたのに対して、「精神疾患」の一種に分類され、薬品の対象となりました。こうしたDSM研究とその議論にかかわってきたMcCue氏をカリフォルニアから招待し、悲嘆の病理学と症例を紹介していただきます。
※通訳無しの英語講演です。概要と質疑応答は邦訳されます。
▽ 日時:2013年12月2日(月) 15:00-17:30
▽ 場所:京都大学 稲盛財団記念館 3F 大会議室 (アクセス)
◇Part2 9.11からの回復過程
「Rebirth」上映を参考に
講師:C.ベッカー教授(京都大学こころの未来研究センター)
2011年の映画「リバース」は、2001年の同時多発テロ事件(9.11)で死亡された5名を、9年間にわたり定期的に撮影して、彼らの変化を追ったドキュメンタリー映画です。想定不可能な悲劇を体験し、その悲しみを受容してゆく彼らを生々しく描いたのは、ジム・ウィテカー監督(「ロビン・フッド」等)です。この力作は東京国際映画祭で注目を浴び、数々の映画賞を受賞しました。世界各地のロードショーを経た今回、監督の教育的配慮により、本学で無料上映する許可をいただきました。上映後、その教訓や応用の可能性を探ります。
▽ 日時:2013年12月5日(木) 15:00-17:30
▽ 場所:京都大学 稲盛財団記念館 3F 大会議室 (アクセス)
2013/10/22