中山 慧輝 | Keiki Nakayama | 研究員 | インド仏教
我々日本人の精神にも根付いている仏教教義「諸行無常」に関心を持ち、それが仏教徒の修行のなかでどのように活用されているのかについて研究しています。なかでも、インド仏教の歴史において、大乗仏教の二大学派の一翼を担った瑜伽行派に焦点を当て、彼らが重視する瞑想実践 (ヨーガ) のなかで行う無常観察をテーマとしています。
E-Mail: nakayama.keiki.2n*kyoto-u.ac.jp (お手数ですがメール送信の際に、*を@
2015年3月 京都大学文学部 (仏教学) 卒業
2018年3月 京都大学大学院文学研究科修士課程 (仏教学) 修了
2019年4月〜2021月3月 日本学術振興会 特別研究員DC2
2022年3月 京都大学大学院文学研究科博士課程 (仏教学) 研究指導認定退学
2022年4月 京都大学人と社会の未来研究院 非常勤研究員
京都大学大学院文学研究科 非常勤講師
三重大学人文学部非常勤研究員
著書
共著 The Seventy-five elements (dharma) in the Madhyamakapañcaskandhaka: Bauddhakośa, A Treasury of Buddhist Terms and Illustrative Sentences, Volume VIII (Studia Philologica Buddhica, Monograph Series XL, Tokyo: The International Institute for Buddhist Studies, 2022)
共著 (翻訳)『シリーズ実践仏教II:現世の活動と来世の往生』(臨川書店, 2020)
論文
“How long do impermanent things last? Momentariness in the *Bodhisattvabhūmivyākhyā” (Journal of Indian and Buddhist Studies Vol. 70, No. 3, 2022)
“The Criticism of Theism in the Śrāvakabhūmi of the Yogācārabhūmi” (Religions of South Asia Vol. 15-1, 2021)
「『瑜伽師地論』「声聞地」出世間道における刹那滅観察––了相作意から勝解作意へ––」(『密教文化』243, 2019)
「『瑜伽師地論』「声聞地」の修道論における無常観察の特徴とその位置づけ––準備段階から出世間道へ––」(『密教文化』242, 2019)
共著「律儀の獲得––倶舎論安慧疏・業品第35偈の梵文和訳––」(『対法雑誌』2, 2021)
共著「梵文和訳 阿毘達磨集論 (5)」(『インド学チベット学研究』24, 2020)