河合教授の共著論文が『日本診療内科学会誌』に掲載されました
河合俊雄教授の共著論文が『日本診療内科学会誌』第17巻3号(2013年/発行:日本心療内科学会)に掲載されました。
「バセドウ病患者のカウンセリング過程にみられる特徴について ―甲状腺専門病院での実践から―」
田中美香1, 金山由美1,4, 河合俊雄1,5, 桑原晴子6, 窪田純久7, 深尾篤嗣2,8, 網野信行2, 宮内昭3(1.隈病院 心理, 2.隈病院 内科, 3.隈病院 外科, 4.京都文教大学, 5.京都大学こころの未来研究センター, 6.岡山大学教育学研究科, 7.くぼたクリニック, 8.茨木市保健医療センター)日本心療内科学会誌 17(3): 174 -179 2013
田中美香1, 金山由美1,4, 河合俊雄1,5, 桑原晴子6, 窪田純久7, 深尾篤嗣2,8, 網野信行2, 宮内昭3(1.隈病院 心理, 2.隈病院 内科, 3.隈病院 外科, 4.京都文教大学, 5.京都大学こころの未来研究センター, 6.岡山大学教育学研究科, 7.くぼたクリニック, 8.茨木市保健医療センター)日本心療内科学会誌 17(3): 174 -179 2013
身体疾患であり、また心身症との関係も深いとされるバセドウ病のカウンセリングの特徴について検討しました。カウンセリング群の患者は一般群に比べて有意に寛解率が低く、通常の身体的治療だけでは改善の難しい患者がカウンセリングに紹介されていることが明らかになりました。またカウンセリング期間と内容について検討したところ,短期ケースより長期ケースのほうが寛解率は高くなっていました。短期ケースは一時的な安定には有効であると考えられますが、何かのきっかけで心身ともに不安定な状態をくり返す場合も多くみられました。一方,長期ケースでは,自分の内面の課題とバセドウ病とのつながりを感じ,自ら主体的にその課題に取り組むことで本症の改善につながる可能性が示唆されました。
(報告:長谷川千紘・上廣こころ学研究部門)
2013/11/11