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鎌田教授のコラムが徳島新聞に掲載されました

 徳島新聞文化面「こころの未来 15」(3月1日付)に鎌田東二教授のコラムが掲載されました。ソチオリンピックで話題をさらい感動をもたらしたフィギュアスケートの浅田真央選手の演技と発言について、中世日本の仏教者の「絶対他力と絶対自力の統合」に重ね合わせ、「自己最小化と自己最大化を同時に達成する矛盾を両立」させたと考察。日本の剣豪宮本武蔵にも通じるとし、武蔵の武道哲学の神髄を浅田選手の活躍に見た、と高く評価しました。

140301kamata_tokushima.png「浅田真央と宮本武蔵 武道哲学の神髄を具現 相反する概念統合し闘う」鎌田 東二 京大こころの未来研究センター教授
 ソチ冬期オリンピックで最も注目を集めたのは浅田真央選手の演技と発言であった。ショートプログラムでまさかの16位。が、フリーでは会心の自己ベスト。どちらもきわめてドラマチックで、見ている者の心をわしづかみにした。
 その浅田選手の演技と発言を見ていろいろと考えさせられた。アスリートたちは一瞬一瞬自分を捨てて、しかも自分を最大化するワザを磨き続けているのだなと尊敬の思いを抱いた。
 そこでは自己最小化と自己最大化を同時に達成する矛盾が両立しているように見える。そうでないと最高の演技はできないというのが極意のように思える。法然や親鸞など中世日本の仏教者の言葉を借りれば、絶対他力と絶対自力の統合である。
 それを実現することは実に困難だが、いつもそれに向かって自己投企し続ける冒険心と身を捨てる献身力が要る。そんな身心変容技法に関わる秘技を見せられたように思う。
(記事より)

2014/03/12

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