船橋教授の共著論文が『Nature Neuroscience』に掲載されました
船橋新太郎教授と、オックスフォード大学の渡邉慶研究員(2012年2月までこころの未来研究センター研究員)の共著論文「Neural mechanisms of dual-task interference and cognitive capacity limitation in the prefrontal cortex」が『Nature Neuroscience』に掲載されました。論文では、2つのことを同時にしようとした時、それらが干渉しあってエラーの増加や反応時間の延長(二重課題干渉)が生じる仕組みを明らかにしています。サルを用いた実験の結果、2つの異なる課題が脳に働きかけるものの、神経細胞が互いに干渉しあい成績が悪くなることが分かりました。
論文は、2014年3月2日よりオンライン掲載されています(Abstractは無料、本文閲覧は有料。下記論文タイトルのリンクよりアクセス可能です)。
Kei Watanabe and Shintaro Funahashi (2014), Neural mechanisms of dual-task interference and cognitive capacity limitation in the prefrontal cortex, Nature Neuroscience, doi:10.1038/nn.3667
■メディア掲載情報
この論文掲載に関するニュースが、下記の報道機関によりウェブで公開されています。ぜひ合わせてご覧ください。
「二兎追う者は一兎を得ず」を脳で解明(ナショナルジオグラフィックニュース/2014.3.9)
京大、2つのことを同時にしようとしてうまくいかない理由を解明(マイナビニュース/2014.3.6)
情報の氾濫が引き起こす混乱(化学工業日報/2014.3.11)
京大、「二重課題干渉」解明-精神疾患の研究に活用(日刊工業新聞/2014.3.3)
2014/03/14