河合教授による村上春樹最新作の論評記事「女のいない男たちのインターフェイスしない関係」が『新潮』に掲載されました
村上春樹の9年ぶりの短編小説集『女のいない男たち』を論評した河合俊雄教授の記事、「女のいない男たちのインターフェイスしない関係」が、『新潮』2014年7月号に掲載されました。
昨年出版されベストセラーとなった長編小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の論評、『色彩を持たない多崎つくるの現実への巡礼』(『新潮』2013年7月号掲載)が話題となった河合教授が、村上氏の一年ぶりの新作、9年ぶりの短編小説集の論評を手がけました。作品におさめられた6つの短編に共通して流れるテーマに光をあて、前作同様、心理学的な手法を用いながら作品の分析に挑んでいます。
「女のいない男たちのインターエフィスしない関係 村上春樹作品論」河合俊雄
『女のいない男たち』は短編集であるので、それを全体として一つの作品として扱ってよいのかどうかには疑問が残るかもしれない。しかしここでは、愛の対象が謎で、間接化されていて遠いという、一つの共通テーマから全体を読み解いてみたい。筆者はユング派の分析家なので、その視点を入れつつ考えたい。
(記事より抜粋)
『女のいない男たち』は短編集であるので、それを全体として一つの作品として扱ってよいのかどうかには疑問が残るかもしれない。しかしここでは、愛の対象が謎で、間接化されていて遠いという、一つの共通テーマから全体を読み解いてみたい。筆者はユング派の分析家なので、その視点を入れつつ考えたい。
(記事より抜粋)
□関連情報
『村上春樹の「物語」―夢テキストとして読み解く―』(河合俊雄/著、2011年、新潮社)
2014/06/16