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鎌田教授が登壇した『シンポジウム「土・水・火・空を問う」』講演録が刊行されました

1407kamata_shinnihon.png 新日本研究所(代表・島薗進上智大学教授、東京大学名誉教授)が2014年4月、綾部市にて開催したシンポジウム「土・水・火・空を問う」の講演録が刊行されました。鎌田東二教授は司会進行役を務め、「日本で初の世界連邦都市宣言をおこなった綾部市」でシンポジウムを開催した経緯やシンポジウムのテーマの意味とねらいについて説明し、島薗進代表、金子啓明興福寺国宝館館長、四方八洲男綾部市前市長、紀藤正樹弁護士らパネリストと共に、宗教、文化、自然、霊性、現代人の心などについて、東日本大震災をめぐる諸問題や綾部で起こった大本の弾圧の歴史、国家と個人をつなぐ中間者としての役割など様々な話題を織り交ぜながら、壮大なテーマのもと縦横無尽にディスカッションしました。フルカラーの講演録には、数多くの写真と共にシンポジウムの模様が鮮やかに記録されています。

テーマ「土・水・火・空を問う」について
【鎌田】何故このようなシンポジウムの標題にさせていただいたのか、そして私自身が綾部とどのような地縁を持っているかを最初にお話しさせていただきます。
 皆様のお手元にパンフレットがあるかと存じますが、これを見てピンと来る人は少ないと思います。何故、このような抽象的と思えるようなタイトルを選んだのか、その主旨は何なのかと疑問に思う人もあると思います。
 パンフレットの裏を見ていただくと、「一九四八年三月、世界連邦憲法 シカゴ草案の一節」があります。
 「人類の存在に必要欠くべからざる四大要素、土地・水・空気・エネルギーは、人類の共同の財産である。」(中略)
 日本で最初に世界連邦都市を宣言した綾部の地で、世界連邦の根幹となる精神は、自分達が生息している生存環境そのものであり、エネルギーは「火」と見ることができるので、四大元素というものをもう一度根底から問い返していこうと考えました。また、未来に向かって、とりわけ東日本大震災と私達の生存環境がどんどん劣化する状況の中で、もう一度この問題を考えていこうという主旨で、このタイトルが選ばれました。一番普遍的なところである人類の環境問題を取り上げたいと考えたわけです。
(講演録より)

2014/07/14

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