河合教授がドイツ・ベルリンでの学会 International Society for Psychology as the Discipline of Interiority
2014 Berlin Conference で講演しました
河合俊雄教授がドイツ・ベルリンで開催された “International Society for Psychology as the Discipline of Interiority 2014 Berlin Conference” で講演しました。
Title: “Initiation and transcendence as substantiated goal or psychological difference: In reference to psychotherapy and Buddhism” by Toshio Kawai
( “The Psychological Difference” International Society for Psychology as the Discipline of Interiority 2014 Berlin Conference / Berlin, Germany July 19 – 21 )
http://www.ispdi.org/en/3-educational/conferences
( “The Psychological Difference” International Society for Psychology as the Discipline of Interiority 2014 Berlin Conference / Berlin, Germany July 19 – 21 )
http://www.ispdi.org/en/3-educational/conferences
河合教授は、今回の大会のテーマである”Psychological Difference”(心理学的差異)について講演をおこないました。たとえば震災後のこころのケア、ターミナルケアの事例などでは心の傷、死や喪失との直面と受容などがテーマになっていると思われがちですが、心理学的にみていくと、自然の脅威は大いなる力との遭遇として、死が我が家への帰還として体験されることがあるように表面的にみえるのとは全く別のプロセスが進んでいることが多くあります。
心理学的差異とは、上記の例にみられるような区別を semantic(意味的)な次元とlogical(論理的)な次元との差異としてギーゲリッヒ博士が特に強調している概念ですが、河合教授はユングの体験を前提に踏まえつつ、日本での心理療法や日本文化を例にこの概念の臨床的な意義についてわかりやすくお話をされました。
<報告:畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)>
2014/08/01