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鎌田教授のコラムが徳島新聞に掲載されました

 徳島新聞文化面「こころの未来 20」(8月1日付)に鎌田東二教授のコラムが掲載されました。
 7月5日、鎌田教授は新日本研究所の主催する「3.11と音楽」の催しで、福島の詩人・和合亮一氏と作曲家・新実徳英氏の対談のコーディネーター役を務めました。原発事故後の緊迫のなか、ツイッターで心の言葉を発信し続けた和合氏、それに音楽をつけて歌にした新実氏。反響を呼んだ二人の取り組みに対し、神道ソングライターとして『歌と宗教: 歌うこと。そして祈ること』(ポプラ新書)という著書を持つ鎌田教授は、あらためて「歌の力」を実感し、その思いを綴っています。

1408kamata_tokushima.png「すべて超える歌の力『和合して新しい実となったつぶてソング』魂を抱きしめたと確信」鎌田東二 京大こころの未来研究センター教授
 「つぶてソング」と呼ばれる歌がある。7月5日、その歌を鎌倉市大船にある鎌倉芸術館で聴いた。新日本研究所(代表・島薗進)主催の「3.11と音楽」の催しで。メーンは「つぶてソング」12曲を含む、松原混声合唱団による作詞和合亮一・作曲新実徳英の合唱曲全17曲のコーラス。
 すばらしい合唱曲で、終了後のアンケートには、「感動した」「涙が止まらなかった」という感想が多く寄せられた。中には、「会場に光が満ち満ちていた」という感想もあった。
 この音楽イベントの冒頭で、福島の詩人である和合さんと、作曲家の新実さんの対話を私がコーディネーターとなって行うことになった。(中略)
 司会を進めながら、思わず私は言った。「演壇の机に貼られている和合さんと新実さんの姓を見ていると、『和合して新しい実となる』と読めますね!」と。歌うことが祈ることであり未来を切り拓くことであることを、その場にいた誰もがその恊働作業を通じて感じとった。
 音楽の力と希望。それはすべてを超える。国境も民族も性別も年齢も宗教も超える。超えて超えて超えて、人の心と大地を貫いて天まで届き、死者の魂を抱きしめたと確信した。そんな「歌の力」をあらためて確信した一日だった。
(記事より)

2014/08/04

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