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福岡県立明善高校の生徒さんがセンターを訪問しました

 強い陽射しが照りつける8月1日の午後、福岡県久留米市の福岡県立明善高校2年生の生徒さん19名がこころの未来研究センターを訪問し、鎌田東二教授と阿部修士准教授のレクチャーを受け、センター連携MRI研究施設を見学しました。
 文部科学省SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、その活動の一環として関西研修に訪れた同校は昨年に続いて2度目の訪問です。今回は、昨年の倍以上の生徒さんがやって来ました。まずはじめに鎌田教授が、こころの未来研究センターの取り組みを紹介しました。鎌田教授は、センター開設の経緯を振り返りながら、「こころをテーマにした、かつてないユニークなコンセプトで始まった研究センターです。最先端の脳科学から目に見えない魂の世界までを見つめる宗教学まで、様々な分野で横断的に研究を進めています」と、説明しました。
 また、自身の研究分野である宗教学、民俗学を取り上げ、研究の具体例を示す形で、スタジオジブリの映画「となりのトトロ」と「千と千尋の神隠し」を時代、経済、民俗、宗教、思想など様々な要素で比較し、「生きている人間の心や価値観は変化している。それらを比較しながら人のこころのありようを見つめる研究があることを知ってほしい。こころの未来研究センターには、日本で唯一のブータン学研究室もある。このように、様々な角度から学際研究を進めています」と話し、前半を締めくくりました。
 続いて、一行はセンター連携MRI研究施設に移動し、認知神経科学が専門の阿部准教授がfMRIを用いた心理学実験についてレクチャーしました。阿部准教授は「私はもともと高校では理系、でも大学では文系の学部に進みました。しかし途中で方向を変えて現在の認知神経科学の研究者の道へと到りました」と自己紹介し、現在、センターに設置されているMRIやその周辺設備を紹介しました。パワーポイントを用いて、fMRIの歴史と研究の現状や、MRI設備を用いて研究する際に注意すべき点などをレクチャーしました。その後は、大塚結喜研究員が実際に被験者となり、fMRIを用いた簡単な実験を行い、生徒さんたちは隣室から熱心に見学しました。見学のあと、「fMRIは人体には影響はありませんか?」「将来的にうそ発見器を作るようなことは可能ですか?」「暗記がうまくなるような脳の活用法はありますか?」など、多岐に渡る質問が投げかけられ、終始なごやかな雰囲気で見学時間が過ぎました。
 全てのレクチャーが終了したあと、生徒さんたちからは「生命やこころの大切さを考える研究があることを知ることができた」「鎌田先生の話は、聞いたことのない研究の話だったので新鮮だった」「実験まで見学できたのが面白かった」など、イキイキとした感想が寄せられました。今後も、こころの未来研究センターでは、次代を担う若き人材に対して、様々な形でセンターの取り組みをご紹介して参ります。
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2014/08/08

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