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鎌田教授のコラムが徳島新聞に掲載されました

 徳島新聞文化面「こころの未来 23」(2014年11月1日付)に鎌田東二教授のコラムが掲載されました。
 鎌田教授が代表を務めるNPO法人東京自由大学の「世直し講座」に講師としてやってきた塩見直紀さんは、暮らしにおいて農業を半分と、自分の才能を生かした仕事を半分おこなう「半農半X」の提唱者です。また、同じく新講師の矢野智徳さんは、「庭」環境から自然環境全体を再生させていこうとする「環境再生医」として活動中。鎌田教授は二人の取り組みを紹介し、自身が10年来提唱している「生態智」の考え方と重ね合わせながら、自然への畏怖畏敬を大切にしながら生きとし生けるものが助け合い柔軟に生き抜く知恵の実践が必要である、と強調しています。

1411kamata_tokushima.png「環境に即した知恵必要 半農半X人と環境再生医のメッセージ」鎌田東二 京大こころの未来研究センター教授
 今年の4月からNPO法人東京自由大学では新規に「世直し講座」を始めた。「世直し」を 1.鳥のように世界を俯瞰した視点から考える「鳥の目コース」 2.アリのように地域に根差し実践的な視点から考える「蟻の目コース」 3.第三の目で見えないモノを見る視点から考える「龍の目コース」という三つの「コース」から捉えてみることにした。(中略)
 そしてこのたび、「土を耕し、心を耕す」と題して、塩見直紀(半農半X研究所代表)と矢野智徳(NPO法人杜の会副理事長)両氏の「世直し」論を聴き、議論した。(中略)
 私はこの10年来、塩見さんや矢野さんがたどり提唱してきたような、多様性を認識し担保しつつ普遍的な臨床知に到る道と方法を「生態智」という概念とワザとして提唱している。「生態智」とは、「自然に対する深くつつましい畏怖・畏敬の念に基づく、暮しの中での鋭敏な観察と経験によって練り上げられた自然と人工との持続可能な創造的バランス維持システムの技法と知恵」である。経済成長よりも、大地に根差し地球環境に即した「生態智」に基づくケアサイクルの確立こそが21世紀の人類に最も必要な生き方であると確信している。
 台風や地震や噴火の「理」をつかみつつ、その「理」を生み出している大いなる産出力を畏怖畏敬し、つつしみをもって柔軟に助け合いながら生き抜いていくほか道はないのである。
(記事より)

2014/11/06

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