吉川教授の解説記事が『児童心理』12月号に掲載されました
吉川左紀子教授の解説記事が、『児童心理』2014年12月号(発行:金子書房)に掲載されました。子どもの心をテーマにした教育者と父兄のための冊子の今号の特集は「コミュニケーション力を育てる」です。吉川教授は、「笑顔・表情を大切にする」というタイトルで、長年の認知心理学の研究で得た知見をもとに、具体的な実験結果を例にあげながら、「笑顔」「表情」が人と人を結びつけるコミュニケーションのツールとして大きな役割を果たすことを、分かりやすく解説しています。
□コミュニケーション力アップのために
「笑顔・表情を大切にする」京都大学教授 吉川左紀子
わたしたちはふだん、人と話をするときに自分の顔がどんな表情を表出し、まわりの人たちにどんなメッセージ(気持ち)を伝えているのか、あまり気にせずに過ごしている。「顔(表情)は口よりもものを言う」とすれば、これは不思議なことである。口角や眉を上げ下げして「にっこり顔」や「むっつり顔」が作れることは、表情に対する自己効力感をもたらす。自分の表情に無頓着でいられるのは、「表情は、自分の思い通りに動いている」と感じているからかもしれない。しかし、自分がどんな表情で人と話をしているのか、知らないのは自分だけである。まわりの人たちには見えている自分の表情は自分には見えない。ときには、ここで紹介した実験手続きにならい、自分の表情をわざと誇張したり抑制したりして会話をしてみてはどうだろう。笑顔とコミュニケーションの深いつながりについて、気づくことがたくさんあるのではないかと考えている。
(記事より)
「笑顔・表情を大切にする」京都大学教授 吉川左紀子
わたしたちはふだん、人と話をするときに自分の顔がどんな表情を表出し、まわりの人たちにどんなメッセージ(気持ち)を伝えているのか、あまり気にせずに過ごしている。「顔(表情)は口よりもものを言う」とすれば、これは不思議なことである。口角や眉を上げ下げして「にっこり顔」や「むっつり顔」が作れることは、表情に対する自己効力感をもたらす。自分の表情に無頓着でいられるのは、「表情は、自分の思い通りに動いている」と感じているからかもしれない。しかし、自分がどんな表情で人と話をしているのか、知らないのは自分だけである。まわりの人たちには見えている自分の表情は自分には見えない。ときには、ここで紹介した実験手続きにならい、自分の表情をわざと誇張したり抑制したりして会話をしてみてはどうだろう。笑顔とコミュニケーションの深いつながりについて、気づくことがたくさんあるのではないかと考えている。
(記事より)
出版社の『児童心理』12月号紹介ページ
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2014/11/18