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京都府との共同企画「ワザとこころ 能の伝承~稽古と修行と教育」を開催しました

150112.png 2015年1月12日、京都府/京都大学こころの未来研究センター共同企画シンポジウム「ワザとこころ 能の伝承~稽古と修行と教育」を左京区岡崎の京都観世会館で開催しました。
 今回の「ワザとこころ」シンポジウムは、「『稽古』や能楽修行の問題を、現代の教育との比較によって浮き彫りにし、『学び』(真似び)のあり方を再考する」というテーマにもとづき、観世流二十六世宗家・観世清河寿氏とその御子息、観世三郎太氏をお招きし、京都を代表する能楽堂のひとつである京都観世会館を舞台におこなわれました。企画立案の中心となった鎌田東二教授が司会進行をおこない、後半のディスカッションでは、教育人間学を専門とする西平直京都大学教育学研究科教授、臨床心理学を専門とする河合俊雄教授を交え、日本を代表する伝統芸能である能におけるワザの伝承と歴史を縦軸に、現代の教育学とこころをめぐる研究を横軸に活発な議論が繰り広げられました。
 シンポジウムは、鎌田東二教授による法螺貝の奉奏で始まりました。続いて、吉川左紀子センター長が来場者の皆さんにご挨拶し、鎌田教授が企画主旨の説明をおこないました。続いて、観世流二十六世宗家・観世清河寿氏を舞台上に迎え、鎌田教授が聞き手となって「能のワザの伝承」をテーマにお話しいただきました。そして清河寿氏のもとで修行に励む御子息の三郎太氏も登壇。宗家親子が並んで互いの立場で能における切磋琢磨の日々について語るという非常に貴重な時間となりました。「教え込むのではなく、自らの力でワザを体得することが重要」と稽古を与える者と受ける者との真剣勝負の日々を語る清河寿氏は、気迫に満ちた内容ながらも冗談を交えて気さくに聴衆に語りかけ、三郎太氏は、学業やクラブ活動に励みながらの修行の日々について「気付けばこの家にいたから」能の世界に溶け込んでいた、と清々しいほどの自然体の姿を見せ、会場の人々を魅了しました。その後、お二人を中心に素謡と仕舞の実演がおこなわれ、素謡「神歌」、続いて清河寿氏の仕舞「高砂」が披露されました。
 後半は、お二人、鎌田教授、河合俊雄教授、西平教授が壇上に上がり、「能の伝承~稽古と修行と教育」をテーマにディスカッションをおこないました。伝統文化のワザの伝承と現代の教育との比較論、若い世代を育成するための教え手や周囲の人々のあるべき姿勢についてなど、活発な議論が交わされました。
 会場となった京都観世会館には300人を超える参加者の皆さんにお越しいただきました。アンケートの感想には「非日常的な空間で、精神性の深い話を聴くことができた」「能楽が抱える伝承の形の一端をかいま見せていただいた」「能の世界に興味を持つことができた。今の日本社会にとって必要なことが感じられた」「西平先生、河合先生、鎌田先生のおかげで違った解釈で能を理解できた」「神歌、高砂の実演がとても良かった」など、好評なコメントを数多くお寄せいただきました。
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[開催ポスター]
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[DATA]
▽ 日時:2015年 1月12日(月・祝)13:00~17:00(受付開始:12:30~)
▽ 場所:京都観世会館(京都市左京区岡崎)
▽ 参加費:無料 
▽ プログラム:
開会挨拶:吉川左紀子(京都大学こころの未来研究センター長)
趣旨説明:鎌田東二(京都大学こころの未来研究センター教授・宗教哲学・民俗学)
第1部:能の稽古の伝承のトーク/観世清河寿(観世流二十六世宗家)、観世三郎太、鎌田東二(司会)
実演 舞囃子:素謡「神歌」観世清河寿、観世三郎太、大江泰正、坂口貴信、大江又三郎氏、林宗一郎/仕舞「高砂」観世清河寿、大江泰正、坂口貴信、大江又三郎氏、林宗一郎
休憩
第2部:シンポジウム「能の伝承~稽古と修行と教育」/観世清河寿、観世三郎太、西平直(京都大学教育学研究科教授・教育人間学)、河合俊雄(京都大学こころの未来研究センター教授・臨床心理学)、鎌田東二(司会)
▽ 参加者数:338名
○主催:京都府、京都大学こころの未来研究センター
○後援:一般財団法人観世文庫、古典の日推進委員会
○協力:公益社団法人能楽協会京都支部、公益社団法人京都観世会、京都観世会館
□関連情報
公益財団法人禅文化研究所のブログに本シンポジウムの感想が掲載されました。
ワザとこころ 能の伝承 -京都観世会館- | 公益財団法人禅文化研究所
□メディア掲載情報
京都新聞(2015年1月7日付朝刊)に本シンポジウムの開催告知記事「能の教育学や舞囃子の実演 12日、左京でシンポ」が掲載されました。

2015/01/27

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