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鎌田教授のコラム「二宮尊徳に学ぶ」が徳島新聞に掲載されました

 徳島新聞文化面「こころの未来 27」(2015年3月2日付)に鎌田東二教授のコラムが掲載されました。
 小学校の銅像で有名な二宮金次郎(尊徳)に関心を抱いた鎌田教授は、幕末の厳しい時代に苦労しながらも勉学に勤しみ小田原藩と幕府領復興に大きな功績を果たした尊徳の生涯をなぞりながら、彼の思想と実践を紹介し、未来へのヒントとメッセージを読み解いています。

1503kamata_tokushima.png「二宮尊徳に学ぶ 災害乗り越える知恵 自然と人の力を合わせ」鎌田東二 京大こころの未来研究センター教授
 尊徳は、「天道」と「人道」との区別を明確にした。人は自然のままがいいように考えているが、それは考え違いだ。「天道」のままにしておくと「荒地」になる。だから「人道」の手が入らなければならない。人造・人為が重要であると彼は強調する。尊徳は経済というリアルと倫理や生き方という理念を結びつけた。そして、「天理・天道」に任せるのではなく、「人道」を尽くし全うする。尊徳が力説したのは、人間社会に必要な「人道」の在り方である。
 「二宮翁夜話」(福住正兄聞書)で、尊徳は、「政を立、教を立、刑法を定め、礼法を制し、やかましくうるさく、世話をやきて、漸く人道は立なり、然を天理自然の道と思ふは、大なる誤也、能思ふべし」と説いている。自然放置はだめだ。やかましくうるさく、世話をやくことでしか「人道」が立ちゆかない。それが「人の道」というものであると。
 一農夫であった尊徳は、この世話の焼ける「人道」を「水車」に例えた。「水車」は、半分は水の流れに従うが、半分は水の流れに逆らう。つまり、半分自然で半分人口の存在、それが人間であり、「人道」である。単純な性善説でも性悪説でもない、「性善悪以前説」を説いた尊徳の教えと実践は、この災害多発時代を生き抜く知恵とアイデアと政策と活力に満ちている。大いに参考にすべきである。
(記事より)

2015/03/20

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