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「学士会会報・U7 vol.60」に、吉川センター長の講演録が掲載されました

 学士会会員向け情報誌「学士会会報・U7 vol.60」(2015年3月号、発行:学士会)に、吉川左紀子センター長の講演録が掲載されました。
 2014年10月18日、吉川センター長は第十八回関西茶話会にて「こころの科学は何をめざしているのか」という演題にて講演をおこないました。講演録では自身の心理学との出会いから始まり、こころの未来研究センターの設立の経緯からセンターの活動を紹介すると共に、「こころ」をめぐる研究としてどのようなプロジェクトを遂行しているのか、各領域の目的や取り組みの様子を豊富な写真や具体例を紹介しながら説明しました。また今後の展望として、こころの学際研究が人間科学のあらゆる分野とつながりながら新しい研究課題に取り組んでゆくだろう、と話しました。

IMG_8047.JPG「こころの科学は何をめざしているのか」吉川左紀子 京都大学こころの未来研究センター センター長
 「こころの未来研究センター」は、二〇〇七年に学内共同利用施設として設立されました。教授五名、准教授三名、助教三名、研究員が数名と、京大で一番規模の小さいセンターです。このセンター設立の直接のきっかけは、二〇〇三年から〇七年までの五年間、京都大学が京都府、京都市、稲盛財団とともに行ってきた「京都文化会議」です。(中略)
 「こころの未来研究センター」は小規模ですが、心理学、脳科学、宗教学、倫理学など、多様な分野の研究者がおります。そこで最初は、柱になる研究テーマを決めて、全員そのテーマに沿って研究してはどうかなどとあれこれ試行錯誤しましたが、なかなかうまくいきません。そこで、一人一人がやりたい研究を学内外の研究者と一緒に自由に行う「連携研究プロジェクト」を多数立ち上げて、そうした共同研究を中心にすすめるという方針に変更しました。
 最初は、おっかなびっくりといいますか、ちょっと腰が引けた気持ちで始めたのですが、この方針はなかなか具合がいいことが分かってきました。考えてみれば、「こころ」は人間にかかわること、人間が行っていることすべてに関係するキーワードです。センターの研究者が、学内外のさまざまな分野の研究者との共同研究に積極的に取り組むようになると、大学とか、研究者の世界だけでなく、例えば、胸部疾患の専門病院の看護師さんからの依頼で「マスクが患者とのコミュニケーションに及ぼす影響」について研究を行ったり、農業の普及指導員の方たちとともに「農業コミュニティにおいて普及指導員が果たす役割」の研究を行ったりといったように、センターで取り組む研究の幅が大きく広がっていきました。
(講演録より)

□関連ページ
「学士会会報・U7 vol.53」に、吉川センター長のインタビューが掲載されました(2013.12.31掲載)

2015/03/17

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