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鎌田教授のコラム「基地の島と神の島~『久高オデッセイ』三部作完成」が徳島新聞に掲載されました

 徳島新聞文化面「こころの未来 30」(2015年6月1日付)に鎌田東二教授のコラムが掲載されました。
 鎌田教授が製作を担当する大重潤一郎監督作品「久高オデッセイ第三部風(ふう)章」がクランクアップし、7月5日に完成上映会が東京両国のシアターX(カイ)にておこなわれます。鎌田教授は、「神の島」と呼ばれる久高島の人々の暮らしや自然、神との共存を記録した映画の三部作制作の長い道のりを振り返り、基地問題で揺れる沖縄で本作品の完結編が完成した意義と意味について読者に問いかけています。

1506kamata_tokushima.png「基地の島と神の島~『久高オデッセイ』三部作完成」鎌田東二 京大こころの未来研究センター教授
 戦争後の政治と冷戦構造の下で「基地の島」となった沖縄本島には、古来東西に二つの「神の島」と呼ばれる島があった。東の南城市にある久高島と西の今帰仁村にある古宇利島である。この二つの「神の島」は、沖縄本島を対角線のように結ぶ東南と西北の位置にあって、冬至の朝日が昇り、没していく「太陽の穴(テガノアナ)」であり、沖縄の神観と自然信仰が集約された島だった。
 その東の「神の島」の記録映画をこの12年撮り続けてきたのが大重潤一郎監督である。(中略)
 映像を通して風や空気や気配を感じてほしいという「気配の魔術師」大重潤一郎の真骨頂がにじみ出ている入魂の作品「久高オデッセイ第三部」と三部作全編は、7月5日に東京両国のシアターX(カイ)で一挙上映される。
 この「久高オデッセイ」と名付けられた稀有なる命の賛歌を歌う映像叙事詩をぜひ多くの方々に見ていただきたい。その映画の第三部の語りを女優の鶴田真由氏、音楽を新実徳英氏が担当している。その声と歌を体で心で魂で聴いていただきたい。そして「基地の島」に「神の島」や「竜宮の宮」があることの意味と未来をよくよく考えてほしいのである。
(記事より)

2015/06/01

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