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鎌田教授のコラム「誕生と死と再生」が徳島新聞に掲載されました

 徳島新聞文化面「こころの未来 33」(2015年9月1日付)に鎌田東二教授のコラム「誕生と死と再生〜北海道旭岳と福島からのいのちの挑戦」が掲載されました。8月22、23日、鎌田教授は北海道の東川町でおこなわれた助産院バースカムイ開院記念第1回「自然といのち」シンポジウムと、福島市で開催された「ふくしま未来神楽〜神楽を巡って」シンポジウムに登壇しました。旭岳の麓に誕生した助産院の門出にあたり、いのちと自然の関わりについて意義深い対話をおこなったことを報告すると共に、福島で実現した新しい創作神楽誕生に自身が大きく関わったエピソードや、発起人の和合亮一氏らの未来に向けた大きな挑戦について紹介しています。

1509kamata_tokushima.png「新しい創作神楽誕生 誕生と死と再生〜北海道旭岳と福島からのいのちの挑戦 貴重な『祀り』心込め支援」鎌田東二 京大こころの未来研究センター教授
 市川さんは、「いのちの誕生」といういのちの根源を伝えるに最適な地域である東川町で、「いのち」の根源を幅広く捉え、創造的ないのちの生み出される場を作りたいと「神々の誕生」を意味する助産院「バースカムイ」を開院した。
 そこで、東京大学医学研究科助教で循環器内かの稲葉敏郎さんが「いのち・医療の現場から」を、NPO法人大雪山自然学校代表の荒井一洋さんが「自分という自然に出会うー自然体験活動の実践現場から」を講演、私も「日本人の死生観ー古事記から遠藤周作まで」と題して問題提起した。
 ここで、荒井さんが自然の中で生き抜いていくためには「DSR=どうにか(D)する(S)力(R)」が必須であると主張したことには大変共感した。生存にとって逆境に強い「臨機応変力」こそ最大最高に重要であると日々考えている私としては膝を打つ指摘だった。
 翌23日、福島の詩人で高校教師の和合亮一さんが中心となって催された「未来の祀り・ふくしま」に参加した。(中略)
 実は、この創作神楽「ふくしま未来神楽」の”誕生”に私も一役買っている。2013年2月11日に朝日カルチャーセンター新宿で和合さんと対談した折、「震災直後に東北被災地を回っている時に、この禊もできなくなった環境の中での未曾有の事態の中でささげられる新しい祈りの言葉が必要だと思った、それができるのは当事者である和合さんのような人たちだ、ぜひ新しい祝詞や神楽や能のようなものを作ってほしい」とお願いした。それから2年半後、実に力強く感動的に和合さんはその問い掛けを実現してくれた。
(記事より)

2015/09/07

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