日刊ゲンダイ「五木寛之 流されゆく日々」で鎌田教授の『現代神道論』が紹介されました
日刊ゲンダイで連載中の作家・五木寛之氏のコラム「流されゆく日々」(9837回/2016年1月7日)で鎌田東二教授の著書『現代神道論』が紹介されました。霊性と生態智をキーワードに東日本大震災後の日本社会と日本人の生き方を見つめた本書について感想を記すと共に、鎌田教授の多彩な活動にふれています。
「流されゆく日々 連載9837回 正月休みに読んだ本 <4>」(2016年1月7日)五木寛之
〈霊性と生態智の探究〉というサブタイトルが、ずっと気になっていた。正月にようやくページをめくることができたのだ。
鎌田さんの世界は、ひと言で説明できないくらい広く、深い。文系の学者だということはわかるが、宗教学者なのか、哲学者なのか、はたまた民俗学者なのか比較文明学者なのか、私には見当がつかない。(中略)
鎌田さんは、神道だけでなく、仏教の修行も通過した人だ。山伏のような荒行もやっている。そんな鎌田さんが、大きな衝撃を受けたのは、阪神淡路大震災と、オウム真理教事件、そして東日本大震災だった。それらの事件に際して「行動する学者」は少くなかった。しかし、その行動を思想にまで高めた例を、私はあまり知らない。この本の中では、第4章「祈り・東日本大震災の被災地を巡る旅」から、第5章にあたる終章、「『3・11』後の霊性と生態智の探究に向けて」という後半部分にさまざまな刺戟を受けた。
(記事より)
〈霊性と生態智の探究〉というサブタイトルが、ずっと気になっていた。正月にようやくページをめくることができたのだ。
鎌田さんの世界は、ひと言で説明できないくらい広く、深い。文系の学者だということはわかるが、宗教学者なのか、哲学者なのか、はたまた民俗学者なのか比較文明学者なのか、私には見当がつかない。(中略)
鎌田さんは、神道だけでなく、仏教の修行も通過した人だ。山伏のような荒行もやっている。そんな鎌田さんが、大きな衝撃を受けたのは、阪神淡路大震災と、オウム真理教事件、そして東日本大震災だった。それらの事件に際して「行動する学者」は少くなかった。しかし、その行動を思想にまで高めた例を、私はあまり知らない。この本の中では、第4章「祈り・東日本大震災の被災地を巡る旅」から、第5章にあたる終章、「『3・11』後の霊性と生態智の探究に向けて」という後半部分にさまざまな刺戟を受けた。
(記事より)
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五木寛之 流されゆく日々 連載9837回 | 日刊ゲンダイDIGITAL
『現代神道論―霊性と生態智の探究』鎌田東二 | 春秋社ウェブサイト
2016/02/08