河合教授の論考が『ユング心理学研究 第8巻 世界における日本のユング心理学』に掲載されました
日本ユング心理学会が発行する『ユング心理学研究 第8巻 世界における日本のユング心理学』に、河合俊雄教授の論考「世界の中での日本のユング心理学」が掲載されました。
「世界の中での日本のユング心理学」河合俊雄
○構成
1. 衰退と発展:近代意識とこころの古層
2. アウトリーチと社会・環境
3. 新しい訓練モデル
4. 新しい理論モデル
5. 日本のユング派心理療法の特徴
○論考の紹介
2016年8月28日から9月2日にかけて、アジアで初めての国際分析心理学会の大会が開催されました。
本稿は、大会の開催にさきがけ、本年まで3年間、国際分析心理学会の副会長を務め、6年間に渡りプログラム委員と執行委員を務めた著者が、世界におけるユング心理学の動向と、それに照らしての日本のユング心理学の現状を位置づける目的で執筆しています。 現代社会におけるユング心理学あるいはユング派心理療法の果たしうる役割と意義について、新たな視点からの提言を行っています。
自身のこころについて反省・内省するという「内面化」を基本に発展してきたユング心理学ですが、今や、社会へ出て行くアウトリーチの形への転換を余儀なくされています。
しかしながら、日本人はもともと、こころを閉じた狭いものとしてではなく、自然ともつながったオープンなものとして体験してきたところがあり、その意味ではユング心理学には大きな可能性があると言えます。
今回、初めて京都で大会が行われたことについて、アジア的なこころのあり方はユング心理学の未来にも親和的なものといえるのではないかと思われます。 (解説:畑中千紘助教)
○構成
1. 衰退と発展:近代意識とこころの古層
2. アウトリーチと社会・環境
3. 新しい訓練モデル
4. 新しい理論モデル
5. 日本のユング派心理療法の特徴
○論考の紹介
2016年8月28日から9月2日にかけて、アジアで初めての国際分析心理学会の大会が開催されました。
本稿は、大会の開催にさきがけ、本年まで3年間、国際分析心理学会の副会長を務め、6年間に渡りプログラム委員と執行委員を務めた著者が、世界におけるユング心理学の動向と、それに照らしての日本のユング心理学の現状を位置づける目的で執筆しています。 現代社会におけるユング心理学あるいはユング派心理療法の果たしうる役割と意義について、新たな視点からの提言を行っています。
自身のこころについて反省・内省するという「内面化」を基本に発展してきたユング心理学ですが、今や、社会へ出て行くアウトリーチの形への転換を余儀なくされています。
しかしながら、日本人はもともと、こころを閉じた狭いものとしてではなく、自然ともつながったオープンなものとして体験してきたところがあり、その意味ではユング心理学には大きな可能性があると言えます。
今回、初めて京都で大会が行われたことについて、アジア的なこころのあり方はユング心理学の未来にも親和的なものといえるのではないかと思われます。 (解説:畑中千紘助教)
出版社のウェブサイトでは、本稿を2章の途中まで読むことができます。下記リンク先にアクセスし、ご参照ください。また、本誌は一般にも販売されています。
出版社の書籍ページ(本文途中まで閲覧可能)
http://www.sogensha.co.jp/booklist.php?act=details&ISBN_5=11498
Amazon.co.jp の書籍ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4422114980
2016/09/06