内田准教授のコメントが中日新聞の「参院選2013」記事に掲載されました
この夏、中日新聞が特集した参院選記事「<不安に踊る>(5)らしく生きなきゃ」(2013年7月20付)に、内田由紀子准教授のコメントが掲載されました。
定職に就かず学業に励むわけでもない「ニート」と呼ばれる若者が増加する日本。「自分らしさ」を追い求めながらも仕事を得られないニートの若者にスポットをあてた記事で、内田准教授は社会心理学の視点から、現代の若者のこころの問題についてコメントしています。
参院選2013 <不安に踊る>(5)らしく生きなきゃ
加藤さんが著作のタイトルに使った「ニート」。定職に就かず、学業に励むわけでもない若者で、総務省の労働力調査によると二〇一二年度は六十三万人。十五~三十四歳の人口に占める割合で過去最多の2・3%に達した。その中には入賞歴のある加藤さんとは違い、何の実績も無いのに「自分は特別」という意識だけが肥大した若者も近年増えているという。
京都大准教授(社会心理学)の内田由紀子さんは、公共職業安定所を訪れた若者が「担当者は僕の能力を分かってくれなかった」とぼやくだけで、職探しもせず帰ったという報告例をよく耳にするという。「頑張っても失敗すると『自己責任だ』と見捨てられる時代。いつも社会から拒絶されるのではないかという不安感が自己愛を肥大化させているのでは」と分析する。
(記事より抜粋)
加藤さんが著作のタイトルに使った「ニート」。定職に就かず、学業に励むわけでもない若者で、総務省の労働力調査によると二〇一二年度は六十三万人。十五~三十四歳の人口に占める割合で過去最多の2・3%に達した。その中には入賞歴のある加藤さんとは違い、何の実績も無いのに「自分は特別」という意識だけが肥大した若者も近年増えているという。
京都大准教授(社会心理学)の内田由紀子さんは、公共職業安定所を訪れた若者が「担当者は僕の能力を分かってくれなかった」とぼやくだけで、職探しもせず帰ったという報告例をよく耳にするという。「頑張っても失敗すると『自己責任だ』と見捨てられる時代。いつも社会から拒絶されるのではないかという不安感が自己愛を肥大化させているのでは」と分析する。
(記事より抜粋)
なお、記事は中日新聞のウェブサイトで全文をお読みいただけます。こちら
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2013/08/30