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「支える人の学びの場 医療および教育専門職のための こころ塾2016」を開催しました

2016kokorojuku1.png 「支える人の学びの場 医療および教育専門職のための こころ塾2016」が、2016年10月8日、10月15日、10月22日、京都大学稲盛財団記念館3階大会議室で開催されました。2013年にこころ塾が開講して4年目を迎えた今回、作業療法士、理学療法士、臨床心理士、言語聴覚士などの医療の仕事に従事されている方々と、教育の仕事に従事されている方々など総勢87名を迎え、3日間のコースで実施しました。
 各日とも全体の司会進行は吉川左紀子センター長が務め、午前中は認知科学、認知神経科学が専門の乾敏郎追手門学院大学心理学部教授(センター特任教授、京大名誉教授)による講義が行われ、午後にはゲスト講師による講義と事例(実践)報告があり、参加者によるディスカッションと講師への質疑応答の時間が設けられました。
 第1日目の10月8日、乾教授は「感情と身体性:感情の役割とその神経機構」と題して講義し、続いて国際高等教育院・教育学研究科の明和政子教授が「周産期からの身体感覚と認知機能の発達」という演題にて講義しました。また、人間・環境学研究科・日本学術振興会特別研究員PDの小川詩乃研究員と、田村綾菜センター研究員が実践報告を行いました。第2日目の10月15日は、乾教授の講義「円滑なコミュニケーションを支える神経機構」から始まり、続いて医学研究科の村井俊哉教授が「「社会性」という観点からみた精神科の病気と臨床」という演題にて講義しました。事例報告では、市立福知山市民病院で作業療法士を務める山本香織先生が、医療の場からの報告を行いました。第3日目の10月22日は、乾教授の講義「言語・非言語コミュニケーションの神経機構」に続いて、島根大学教育学部の岩宮恵子教授が「イマドキの思春期の問題を考える―ネットのなかに拡散していくこころ―」と題して講義し、事例報告を愛知県身心障害者コロニー中央病院で作業療法士を務める小松則登先生が行いました。
 講義後の参加者によるディスカッションでは、グループごとに質問項目をまとめて発表し、間近に座った先生方が解説を行いました。当日の講師に加えて医学研究科の加藤寿宏准教授も回答陣に加わり、各日とも活発な質疑応答が繰り広げられました。参加者からは、「臨床の現場で感じていることを整理する上でとても役立つ内容で、楽しく学ばせてもらえた」、「座学とグループ討議が組み合わさっているため、様々な職種の方と知り合いになり、意見を聞くことができた」、「参加者が熱心で質問も活発なので刺激を受けた」(アンケートより抜粋)などの感想が寄せられました。
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[DATA]
「支える人の学びの場 医療および教育専門職のための こころ塾2016」
▽日時:2016年10月8日(土)/10月15日(土)/10月22日(土)各日10時~17時まで(受付開始9時30分~)
▽会場:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽プログラム:
9:30~ 受付開始
10:00~12:00 講義① 乾敏郎(追手門学院大学心理学部・教授/京都大学・名誉教授)
12:00~13:00 昼 食
13:00~14:30 講義② ゲスト講師
14:40~15:20 事例(実践)報告
15:30~16:00 グループディスカッション
16:00~17:00 講師とのQ&A
10月8日(土) 
〇「感情と身体性:感情の役割とその神経機構」 乾敏郎(追手門学院大学心理学部・教授 / 京都大学こころの未来研究センター・特任教授)
〇「周産期からの身体感覚と認知機能の発達」 明和政子(京都大学国際高等教育院 / 大学院教育学研究科・教授)
〇実践報告 小川詩乃(京都大学大学院人間・環境学研究科・日本学術振興会特別研究員PD)・田村綾菜(愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所・リサーチレジデント)
10月15日(土) 
〇「円滑なコミュニケーションを支える神経機構」 乾敏郎(追手門学院大学心理学部・教授 / 京都大学こころの未来研究センター・特任教授)
〇「「社会性」という観点からみた精神科の病気と臨床」 村井俊哉(京都大学大学院医学研究科・教授)
〇事例報告 山本香織(市立福知山市民病院・作業療法士)
10月22日(土) 
〇「言語・非言語コミュニケーションの神経機構」 乾敏郎(追手門学院大学心理学部・教授 / 京都大学こころの未来研究センター・特任教授)
〇「イマドキの思春期の問題を考える―ネットのなかに拡散していくこころ―」 岩宮恵子(島根大学教育学部・教授・臨床心理士)
〇事例報告 小松則登(愛知県心身障害者コロニー中央病院・作業療法士)
▽参加人数:87名
主催:京都大学こころの未来研究センター
共催:京都大学大学院医学研究科 脳機能リハビリテーション学分野 発達障害系研究室

2016/11/29

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