吉岡洋特定教授が国立国際美術館でレクチャーを行いました
吉岡洋特定教授が2018年4月27日に国立国際美術館のプレミアム・フライデー「アート/メディア―四次元の読書」関連イベントでレクチャーを行いました。
国立国際美術館では、アーティストの藤本由紀夫氏とともに、美術館に併設された図書のコーナーの新しい楽しみ方を探る「アート/メディア―四次元の読書」を開催。第三期(2018年1月20日~5月6日)のテーマは「コマ―回転と重力」。こまの宇宙をさまざまな角度から読み解く空間がつくられました。
画像は「アート/メディア―四次元の読書」の展示風景。(撮影:福永一夫)(左下)
吉岡特定教授のレクチャーは「コマ」をテーマに、「球体と回転」「回転による神秘体験」「生物と回転機構」「車輪(Wheel)のシンボリズム」「大団円―回転と終末」と5つのサブジェクトを挙げ、それぞれから多様な話が展開しました。
「球体と回転」では詩人 八木重吉のこまを題材にした詩について、そしてギリシャ神話の完全な存在としての両性具有(アンドロギュノス)が球体のような体であったことや、スミソニアン美術館で偶然見つけた「地球ゴマ」、現代の精密な「地球ジャイロ」映像など、「球体と回転」から連想される多岐にわたる話に参加者は熱心に聞き入っていました。質疑応答後、参加者たちは吉岡教授を囲み、資料や映像を見たり、実際のコマに触れたり、「コマ―回転と重力」を聞いて見て触る機会となりました。
2018/05/25