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河合俊雄教授がフランクフルトにて開催されたIAAPとIAJSのジョイントカンファレンスのPlenary Sessionで講演を行いました

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 2018年8月2日~5日にドイツ・フランクフルトにて開催されたIAAP(国際分析心理学会)とIAJS(国際ユング研究学会)のジョイントカンファレンスのPlenary Sessionで河合俊雄教授が講演を行いました。
 講演は、”The Tension and Paradox between Determinate and Indeterminate Sate: Clinical, Social and Cultural Aspects” と題され、 Determinate (確定的な状態)とIndeterminate (不確定な状態)との間の 緊張関係・逆説性について論じました。
 現代社会はますます自由度が高まり、 人々の選択の幅が広がって個別性・多様性が高まっています。 しかしその反面、心理療法においてもより具体的な方法が流行しているように 何かはっきりした答えのようなものを求める傾向が高まっています。 ユングは、その理論の中で対立物の結合の重要性について述べましたが 「反対のものが結合する」という概念が矛盾をはらんでいるように、 それは弁証法的な動きを含んでいます。 はっきりしたものにすがりたいと感じる現在の私たちの傾向も、 それに対してすぐに具体的な回答を与えればよいというものではなく、 脳科学がデフォルトモードネットワークの重要性について指摘したように、 不確定な、ぼんやりした状態からはっきりしたものが立ち上がってくるという動きが重要であることを指摘しました。

2018/08/20

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