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広井良典教授のエッセイが京都新聞夕刊(3月27日付)の「現代のことば」欄に掲載されました

 広井良典教授のエッセイが京都新聞夕刊(3月27日付)の「現代のことば」欄に掲載されました。
 タイトルは「死を含む生命」で、日本神話でのアマテラスをめぐる物語に依拠しながら、そこに「生命、秩序」と「死、無秩序」の対立を超えたひと回り大きな「死を含む生命」という死生観ないし生命観が存在しているのではないかという考察を行い、それを踏まえつつ、人が人生の中で何度かの「死と再生」と呼びうる深い体験をへて、死という“大きな生命”に至るという、現代の死生観にとっての示唆を論じる内容となっています。


現代のことば 「死を含む生命」
広井良典 京都大学こころの未来研究センター教授

 古代の神話は、生命あるいは生と死というテーマについて深いメッセージを私たちに届けているように思われる。ここでは『古事記』における「アマテラス」をめぐる物語を例にとって考えてみたい。
 アマテラスの「天の岩屋戸」神話は、誰もが一度は耳にしたことのある話だろう。女性の太陽神であるアマテラスは弟のスサノヲの乱暴ぶりを嘆き、天の岩屋戸に“引きこもって”しまうが、その結果、世間は闇に包まれることになる。このため「八百万の神々」が集まって相談し、岩屋戸の前でにぎやかな祭りを始めるが、そうした様子を不思議に思ってアマテラスが岩屋戸を少し開いた時、力自慢の神が一気にアマテラスを外に引き出し、こうして再び地上に光が戻ったという話である。
 この物語が何を表現しているかについては様々な説や解釈があるが、私はやはりこれは「死と再生」をめぐる物語と理解するのがもっとも自然だと思う。・・・・・

(2019年3月27日京都新聞 記事より)

2019/04/02

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