阿部修士准教授の共著論文が『PNAS』に出版されました
阿部修士准教授の共著論文 “Brain and behavioral alterations in subjects with social anxiety dominated by empathic embarrassment” が、『PNAS』に掲載されました。
本研究はfMRIを用いて、対人恐怖症の神経基盤にアプローチしたものです。本研究からは、対人恐怖症においては情動的共感が亢進し、一方で認知的共感が減弱していることが示され、また認知的共感に関わるネットワークの機能的結合が低下していることが示されました。これらの結果は、対人恐怖症の背景として、情動的共感と認知的共感のバランスが崩れている可能性を示唆するものです。なお、本研究はこころの未来研究センター連携MRI研究施設のMRI装置を用いて行われました。
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Tei S, Kauppi J, Jankowski KF, Fujino J, Monti RP, Tohka J, Abe N, Murai T, Takahashi H, Hari R (2020)
Brain and behavioral alterations in subjects with social anxiety dominated by empathic embarrassment
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 117 (8): 4385-4391
https://www.pnas.org/content/117/8/4385.long
2020/03/02